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2007年10月 Archive

東北3県 四寺廻廊への旅 (プロローグ)

昨夜頼んでいた通り、4時半頃に彼氏が起こしてくれた。
寝覚めたものの、身体を起こすことが出来ずにウダウダ。。。(^_^;
やっと身体を起こして出かけたのが6時。
1時間近くウダウダしていた事になるのね。。。

自宅最寄駅で電車に乗りながら、「何で今日は雨なんだろう?」と思う。。。
って、台風が来ているのだから雨が降っても当然なんだけどね(笑)
それにしても、今回は荷物が少ない。
ホテルのサービスが良くなってタオルやドライヤーを持ち歩かなくても良くなった事もあるけど、私自身が旅行中の“不便”を許容出来るようになったのも理由かも。
今回は途中で立ち寄り湯に入ることも想定して着替えを1組分余分に持ってきているしタオルも持ってきているのに、普段仕事に行くときに持っているバッグより一回り小さいバッグ1つ。
この中に1眼レフのカメラも入っている。

そんな事を考えながら東京駅について、東北新幹線の指定を取る。
。。。
乗りたかった“はやて”には乗れず、その1本前の“やまびこ”の指定が取れた。
“やまびこ”って、東海道新幹線で言う“こだま”だよね。。。?
1本前の“はやて”より、仙台に着くのは遅いんじゃないの?と思って聞いてみると、乗りたかった“はやて”より30分以上遅いらしい。
まぁ、仕方ないか。。。
っていうより、その“やまびこ”の出発時間まであと3分。
朝ご飯も買いたいというのに、この時間に改札の外に居て間に合うのか?(-_-;

新幹線のホームでペットボトルのお茶と太巻きを買って、新幹線に飛び乗った。
とりあえず間に合った(ほっ
でもMAX(2階建て車両)の1Fなのよね。。。
空を見る事も出来ず、両隣は男性が寝ていて、なんとなく窮屈。。。
まぁ事前に指定を取っていなかった私が悪いのだけど、なんで“はやて”に自由席がないの???と八つ当たり。。。(^^;
おまけに乗りたかった“はやて”の次に東京駅を出た“やまびこ”にも抜かれるし。。。
なんで“やまびこ”が“やまびこ”を追い越すの???

な~んか気分の悪さを残したまま“やまびこ”を仙台で降り、仙山線に乗り換え。
ここでの待ち時間が30分近く。
“はやて”だったら待ち時間が殆どなしで仙山線に乗れてたのに。。。と、立ち席にしても“はやて”に乗るんだったと今更ながら後悔(^_^;
せめて、次の“やまぼこ”だったら自由席もあったのに。。。


土日キップ”というフリーキップなので仙台駅で一端改札の外に出たものの、未だ9時過ぎという時間もあって時間を潰すようなものはない。
時間がありすぎると思いながらもう1度改札を入って仙山線のホームに降りると電車は既に入っていた。
というか、既に満席に近くて、座れる席を探しちゃったよ。。。(^_^;

多分進行方向に向かって右側が景色が良いだろうと思って、右側に関を取る。
暫く田園風景の中を走る電車に、「景色を望めないのかな?」と半分諦めモード。
電車が山形に入って「面白山(おもしろやま)高原」が近くなると共に車窓に紅葉が見られるようになってきた。
面白山高原駅ではトレッキングの装備をした人たちが降りる。
風は無いとは言え台風が近づいているという今日のような日に山に入るなんて。。。と思う。
一方で“私が旅行に出ているのに、なんで雨なの?”と思ったり。。。(笑)
面白山高原駅を出ると直ぐに滝が見えて、紅葉がすばらしい渓谷が見えた。
あぁ、さっきの人たちはこの紅葉を見るためのハイキングなのね。。。と納得。
でも、今は弱まっているものの雨の中のハイキングは大変だろうなぁ。

東北3県 四寺廻廊への旅 (最初のお寺は山寺)

面白山高原駅の次はお目当ての山寺駅。
山寺駅1

駅を降りると目の前には高い岩山。
山寺駅前

岩山の手前は「山寺ホテル」という唐破風の風情ある古いホテルがある。
山寺ホテル

岩山の右手には山寺(立石寺)の五大堂と開山堂が見える。
駅から望む山寺


駅から数分歩くと根本中堂。
御朱印を頂こうと思ったら、「“四寺廻廊”の御朱印は係りが居ないから後で」と言われてしまった(^_^;
ここって、行きと帰りで違う道を降りると駅前の案内に書いてあったけど、もう1度此処に来いって事?
ちょっと不満だけど、まぁ先にお参りを済ませましょう。

念仏堂

先ずは大きなわらじが目に付く念仏堂を右手に見て山門から石段を登る。
ここって1115段あるというけど、未だ“階段”にもならないこの辺りも傾斜がある。。。(^_^;
って、さっき見上げたあのお堂(五大堂)まで登るんだよね。。。
途中でリタイアもあり?(^_^;


「閑さや 岩に染み入る 蝉の声」 と、山寺で詠んだのは松尾芭蕉。
でも、現代の山寺は全然“閑”ではなく、観光客で賑やかね(笑)

とりあえずは“ビューポイント”だと言われる仁王門を目指す。
途中すれ違う小学生たちは合羽姿。
私は傘だけど、こんなに蒸し暑いんじゃ合羽じゃ汗だくだろうな。。。って、傘の私も汗だくなんだけど。。。(>_<)
更に、途中の道が幅14cmだとかで、石1つ分しかない場所がある。
そんな細い道を行きかうのに、登る人も降りる人も道を譲るでもない。
お互いに相手が譲って当たり前という態度。
流石にこんなに狭い道幅の処では流石に縦に1列になっているけど、少し広くなると仲間内で広がって登り降り。
マナーが悪いというか、なんというか。。。
これがハイキング道だと、ハイカーさんはすれ違う人に「こんにちは」と挨拶もするし、道を譲り、譲って貰った人は「お先に」と挨拶する。
そんな些細な言葉が交わされない事もキツイ山道では不満に思える。
バスで大量に運ばれた人たちが時間を気にして“我さき”に山を降りる様はとても此処が修行の場だったとは思えないほど。。。
とても修行場に来ている人たちとは思えないけど、こういう人たちこそ“修行”が必要なのかもしれない。

更に進むと釈迦堂が見える。
石の修行場と言われる釈迦堂は危険なので修行僧しか立ち入ることが出来ない。

釈迦堂

釈迦堂脇1

釈迦堂脇2

釈迦堂脇3

って言うか、軟弱モノの私はこんな岩場は頼まれても登らないわ(笑)

更に登って奥の院をお参りして、開山堂を経由して有名な五大堂へまわる。
今は展望台になっている五大堂から見えるのは山寺の町並みと向かいの山の稜線に沸き立つ雲。
でも、この雲の立ち方って台風なの?

山から沸き立つ雲

山寺の町並み


こんなに登ってきたのね。。。
すっかり汗だくで、髪も服もビッショリ濡れている。
髪は雨で濡れているのか汗で濡れているのか解らない感じだけど、服は外側ではなく中から濡れているから間違いなく汗で濡れている。
さて今度は下り。
そろそろ脹脛に筋肉痛が来ているんだけど。。。(^_^;)
下りは滑るから登り以上に気を使うのにね。

山を降り切って、改めて御朱印を頂こうと思ったら、未だ“係りの人”が来ていないと言う。
“四寺廻廊”専用ではない御朱印は問題なく頂けるのに、何故?
違いは“御印”だけじゃないの?
参拝の日付を書くだけなのに、何か“資格”でも必要なのかしら?
仮に特別な人が“係り”になる決まりがあるのだとしても、1時間以上前に御朱印を欲しい参拝者がいる事は解っているのに何故手配をしてくれていないのだろう?
四寺廻廊」はJRと共にお寺側も主宰しているはずの一種の“キャンペーン”のハズなのに、なんだか不愉快だな。
って、御朱印は“スタンプラリーではない”と叱られそうだね(^^ゞ
でも、なんだかお寺の傲慢を感じるのよね。。。


なんとか“四寺廻廊”の御朱印を頂いて、空腹を抱えて駅前に出る。
次の電車まで30分しかない。
駅前のお蕎麦屋さんでお蕎麦を頼んだら、30分ではムリと断られた。
駅のコインロッカーから荷物を出して、再び駅を背にする。
駅の正面にある山寺ホテルの並びのお土産物店でも食事は出来たハズ。
蕎麦街道と銘を打つこの辺りは手打ちのお蕎麦屋さんが多い。
手打ちのお蕎麦なら茹で時間、食べ時間を考えても30分もはかからない。

入ったお店には、他にご夫婦が1組。
彼らは既にお蕎麦を食べていたから、これから作るののは私の分だけよね(^^)
ざる蕎麦とビールを頼んで一息。
ビールと共に「力こんにゃく」を勧められたけど、こんにゃくまで食べたら食べすぎ。
そこまで私の胃は大きくないもの。。。(^^ゞ

山形蕎麦

いかにも手打ち、手切りという、不ぞろいな太さのコシの強い山形蕎麦が美味しかった。
コシは強すぎるぐらいだったけど、親切なお婆さんと丁寧な物腰のご主人の人柄が感じられる美味しいお蕎麦だった。

東北3県 四寺廻廊への旅 (鳴子温泉に投宿)

12時59分の電車にのって山形方面に向かう。
次は鳴子峡に行きたい。
携帯電話の乗換え案内で調べると、羽前千歳(うぜんちとせ)という駅で乗換えて新庄へ行くのがいいらしい。
でも、乗換えの待ち時間が30分もある。
何もない駅で30分も待つのは飽きるなぁ。。。

羽前千歳のホームから外を見ると喫茶店らしき建物が見える。
コーヒーが飲みたくなってきた(笑)
ホームから駅舎へ上がると改札がない!
え?
山寺駅でも改札が無かったけど、この駅で降りたらただ乗り出来るって事?


喫茶店

外国の山小屋風の小さな建物はやはり喫茶店だった。
コーヒーを頼むと、マスターに電車待ちですか?と聞かれた。
そうだと答えると、これから何処に行くのか?と聞かれた。
鳴子温泉に向かっていると答えると、鳴子峡のモミジは今が見ごろだと教えてくれた。
良かった。今回の旅行は鳴子峡の紅葉も目的のひとつだもの。
でも、仙台駅の観光案内所で鳴子峡の遊歩道は通行止めになっていると聞いたのだけど。。。
するとマスターは、あの遊歩道が綺麗なのに、通行止めにしちゃったら甲斐がないねぇと言う。
そうなのか。。。
でも、仙山線の車窓はどうという事はないけど、陸羽東線の車窓は景色が良いと教えてくれた。
これは楽しみだわ。


羽前千歳から奥羽本線で新庄に向かう電車は学校帰りなのか高校生が多い。
つり革に掴まりながら外を見ると、手が届きそうな処にリンゴ畑。
そうだ、山形と言えば山梨と並んでフルーツ王国だ。
この季節はリンゴなのか。。。
それにしても、電車から手を伸ばせば届きそうだ。

新庄で陸羽東線に乗換えて鳴子温泉へ向かう。

車窓から見える山は紅葉に染まっている。

陸羽東線沿線風景

とは言え、絶景という感じもないなぁ。。。なんて思っていると、「鳴子峡最寄り駅」という「中山平温泉駅」を過ぎ、トンネルを抜けた処で突然電車がスローダウン。
「この先鳴子峡の景色を見るために徐行します」と車内案内。

車窓の鳴子峡

思わずコンデジのシャッターを切ったけど、車内外の温度差で曇ったガラスごしだから写真はイマイチ。
でも、景色は絶景。

山寺を13時に出たというのに、もう16時過ぎ。
鳴子峡に行くバスも最終が出た直後。
せめて電車が着くまでまってくれてもいいようなものを。。。
上下合わせても1時間に2本しかないのだから。。

鳴子峡までは鳴子温泉駅からタクシーで5分程度と調べてはあったけどこの雨の中出かけるのも億劫だと思い、今日は宿に向かう事にした。
今日の宿は国民宿舎
何といっても、このTOPシーズンに直前に予約をしたのだから、素泊まり3000円少々の湯治専用のホテルかこの国民宿舎しか空いていなかった。
しかしなぁ。。。
国民宿舎だから今風の新しいホテルを期待してはいないけど、女性が1人で泊まるには尻込みするような外観。
チェックインすると、フロントはぶっきらぼうだし不親切。
食事が始まる時間も場所もこちらが聞くまで教えてくれない。
失敗したかしら。。。(^_^;)

先ずはお風呂で汗を流す。
男女別に分かれたお風呂と家族風呂、薬湯風呂に入れるらしい。
薬湯風呂は貸切のようで、「入浴中 入っちゃだめ」の札がかかっている。
とりあえず汗が流せれば良いので、お風呂は選ばない。
女性用の浴場に入ると、ムッとする油臭。
お湯はそんなに熱くない。
ゆっくり30分ほどかけて入って上がると、汗がいつまでも引かない。
汗を流すためにお風呂にはいったのに。。。(笑)

浴室から出ると、夫婦連れの奥さんが家族風呂にはドライヤーがないので入りたくないと言っている。
女風呂には一応ドライヤーはあったけど、500W程の小さなもの。
これでもあるだけいいか(笑)
そういえば、さっきお風呂で一緒だったおばさんも宿にタオルのサービスがないとビックリしていた。
国民宿舎なんだから、タオルや歯ブラシセット、ドライヤーなんてないのが一般的なんじゃないのかなぁ。。。

夕食は“食べきれない程”と言う訳ではないけど、決して質素すぎる訳でもない。
まぁ地のものと言えばお吸い物のじゅん菜とお米ぐらいしかなくて、二昔前のスキー宿と言う感じだった。
でも、流石に米どころのお米。ご飯は美味しかったな。

夕食お膳
夕食の鍋
水菜とクラゲのサラダ
モロヘイヤのお蕎麦
じゅん菜のお澄まし

東北3県 四寺廻廊への旅 (鳴子のお湯)

昨夜の夕食は部屋食だった。
家では夜には“ご飯”は食べない事が多いのだけど、昨日はお米が美味しかったのでしっかり食べた。
でも、お風呂上りのビールを飲みながらの食事だったから、自分ではしっかり食べたつもりでもそんなに食べていなかったのかな?

食後横になっていたらいつの間にか眠ってしまい、気がついたら夜中になっていた。
私は温泉に泊まる時には、夕食前、夜中、朝食前の3回入るのがいつものパターン。

今回は“薬湯”に入った。
“薬湯”というからには漢方薬でも煮出してあるのかしら?と思ったけど、想像とは違って無色無臭のお湯だった。
ただ、源泉の真横にお風呂を作ってあるらしくてコボコボというお湯の湧く音が聞こえる。
夕方入った女風呂よりお湯も熱く、部屋も暑い。
案内に30分ぐらいは汗が引かないとあったので、汗で寝られなくなっては困るので5分ほどで早々にあがってきた。
そしてまたビール。
やっぱり湯上りにはビールはつき物だものネ(笑)

明日の電車の時間を調べると、8時台に2本あるものの9時台は56分の1本しかない。
9時56分なんて時間に出たら平泉に着くのはお昼になってしまう。
8時26分の電車にのるしかない。
となると、鳴子峡に行くためのバスは未だ出ていないのでタクシーか。。。
そんな時間だと帰りのタクシーも無いだろうから、行きのタクシーに待っていてもらわなきゃ。
あぁ。。。それよりなにより、朝食は7時からだというのに7時半には宿を出なければならない。
大丈夫かなぁ。。。?

そんな事を考えていると、全身が痒くなってきた。
そういえば、夕方にお風呂に入った直後も痒かったっけ。。。
お湯負けしているって事???(^_^;
明日の朝はお風呂に入らない方が良い?

それにしても、脹脛の筋肉痛が辛い。
ここのお湯は筋肉痛にも効くらしいけど、即効ではないよね。。。(^_^;

東北3県 四寺廻廊への旅 (絶景かな、錦繍の鳴子峡)

5時半に目が覚めたけど、お風呂に入ったのは6時。
女風呂の方が温かったハズ。。。
朝1番だから熱いお風呂の方がいいのかもしれないけど、あまり汗をかきたくないから女風呂かな?(笑)
と、思ったら、前に入っていた人(宿の人?)がお湯を沢山くべていて、熱い。
表に「湯温が高いので加水している」と書いてあった。
この女性はお水よりお湯を大目に入れたのだろうな。

お風呂から上がって、身支度をして朝食を待つ。
珍しくお腹が空いている。
7時を10分過ぎても朝食の案内はない。
若干苛々しながら部屋の外に出ると、朝食はもう始まっていた。
寝ているお客さんを起こさない為なのかな?
でも、旅館などで広間で食事を食べるようなところでは案内があるのが普通なんだけどな。

蒲鉾、納豆、温泉卵、焼き海苔、お味噌汁とご飯。
朝食は質素だった。
でも、私は朝はあまり食べられないからこれで充分。
ご飯は美味しいしネ(^^)


チェックアウトを済ませて、駅に向かう。
途中にタクシー会社の事務所があるのは昨日のうちに確認していたから、タクシー会社で上手く車が捕まえられるとイイナ。

事務所の戸を叩くと、中から出てきたのはブルゾンを着た男性。
まさかこの人がドライバーさんだとは思わなかったので、中を覗いて無線機の前に居たオジサンに鳴子峡まで車を手配できるか聞いてみた。
「行くだけ?往復?」と聞かれたので、「往復で」と頼むと、さっきのブルゾンの男性が「いいですよ」と言う。
あれ?この人ドライバーさん?
タクシー会社のドライバーさんって制服を着ているのが普通なんじゃないの???
まさか白タクって事ないよね。。。なんて思いながら外にでると、一応ちゃんとしたタクシー。
安心したよ(笑)
乗せてもらって、8時26分の電車に乗ることを伝えると、「解りました」って。
今は7時50分だから30分で往復できるって事ね(^^)

ドライバーさんによると、この辺りでも鳴子峡は特別紅葉が早いらしい。
駅の正面に見える山や鬼首(おにこうべ)は未だちょっと早いけど、鳴子峡はキレイですよ~といってくれた。
彼氏が鳴子峡に来て「涙が出るほど綺麗だ」と思ったというのが10月半ば頃だった。
猛暑でいつまでも涼しくならなかった今年は紅葉が遅くて、今週から来週にかけてが1番の見ごろだとか。
雨だったけど、昨日も綺麗だったと。
夕方だったら此処が1番綺麗なんだけど。。。とドライバーさんが言った場所は丁度逆光になっていて見難い。
有料駐車場を通り抜けてレストハウス前で車を降りると、カメラマンが大勢。。。

鳴子峡1
鳴子峡2
鳴子峡3
鳴子峡4
鳴子峡5

まさしく錦繍。
白い凝灰岩の岩肌にイロハ楓やミズナラの赤や黄が映える。
川に下りて歩いたら楽しいだろうな。
でも、そんな事したら1日かかっちゃいそうだけど(笑)

東北3県 四寺廻廊への旅 (穏やか車窓風景のローカル線)

予定通り8時26分の陸羽東線にのって小牛田に向かう。

陸羽東線の車窓の花

線路沿いに見える赤い花は何というのだろう?
車窓の景色は穏やかな田園風景。
目の前イッパイに広がる田んぼを見ていると、なぜだか日本に稲作が伝わった頃、「土地を拓いて稲作をするなんて、そんな環境破壊を許して良いものか」と神様が会議を開いたという古代神話を思い出した。
今でこそ、田んぼは豊かな生態系を実現していると言われているけど、こうやって山を切り開いて田んぼを作る人間はやはり環境破壊を面々としてきたのだと思う。
田んぼが広がる風景をみていると「のどか」だとは思うけど、“山”本来の姿では無いことは解るものね。。。


古川駅で携帯電話の乗換え案内で調べたものより1本早い新幹線に乗れた。
昨日東京から乗ったやまびこ”より2本遅いけど、仙台に15分早く着く“やまびこ”だった。
乗換え案内より早い電車に乗れた事がちょっとだけラッキー♪と思ったけど、そうでもなかった。
乗換えの一関で、平泉までの電車の乗り継ぎ時間が1時間半もある。
まったくぅ。。。ローカル線だからといえ、観光地に行くような電車なんだからもう少し本数があってもいいのに。。。ブツブツ。

出発間際に女子高生が10人近く乗ってきた。
今日は日曜日だから学校のはずはないけど、返却されたテストプリントを見ながらワイワイ。
「在原業平と惟喬親王が一般的な主従関係を超えた強い絆で結ばれていた」という(多分)続日本後紀の記述を読んで、「そういう(男色)関係?」と騒いでいたのが楽しかった。
そうこうしている内に電車が突然停まった。
なんでも電車が危険を察知したとか。
前も後ろもまっすぐに伸びる線路で異物は見られないから、線路に何かがあったのではなく、多分危険を察知するセンサーに何かが当たったとか?
でも、点検で20分以上も停まってしまって、平泉着いたのは結局11時少し前。
次に松島の瑞厳寺に行きたいから此処に長居するわけには行かない。
一関に向かう電車は12時43分と1時29分。

駅前でタクシーに乗って、先ず中尊寺に向かう。
駅で手に入れた観光マップを見ると中尊寺の方が遠いから。
道が混んでいるから裏道を通るとドライバーさんがいうので言われるままでいると、道すがら田んぼの中に発掘中の場所があってドライバーさんが無量光院(むりょうこういん)だと教えてくれた。
無量光院は宇治の平等院の鳳凰堂を模した建物があったといわれていると、教えてくれた。
更に右手に見える高館(たかだち)に義経堂があると教えてくれた。
「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡」と松尾芭蕉が読んだのは確か高館。ここだったのか。。。

裏道って言うけど、こちらの方が良かったジャン(笑)
でも平泉といえば中尊寺と毛越寺しかしらなかったけど、金の貿易で財を成した安倍氏である奥州藤原家が居を構えた土地なのだから、それなりの建造物があってしかるべきだよね(^_^;

東北3県 四寺廻廊への旅 (煌びやかな中尊寺)

中尊寺の駐車場傍のタクシー乗り場で車を降りた。
ドライバーさんに「混んでいるから此処までしか連れていけないけど」と言われたけど、本当は何処まで車でいけるのかなぁ。。。?

中尊寺の参道は急な坂道。
流石に30度はないだろうけど、20度以上の傾斜のある参道。。。此処を歩かずに登れるならどんなにいいだろう。
でもこんな急な坂道は、絶対車では登れない(笑)
さらに、昨日のような雨だったら滑って登れないかもしれない。
昨日石段の山寺に行ってよかったよ。。。

たった240mしかない坂をふぅふぅ言いながら登ると平泉の町が遥か下に見える。
此処から先はそんなに坂はなさそう。
ここから先だけだったら、彼氏の言うように「山にお堂が点在している」と言うわけではなく、京都にあるお寺のように複数のお堂はあるけどお堂の間はそんなに開いていない感じよ。

さて先ずは弁慶堂。
弁慶堂

弁慶の等身大の像が置いてある。
流石に180cm以上もあるのだから大きい。
傍らに義経の坐像もあるけど、義経って当時でも身体が小さい方だったらしいから、弁慶が更に大きく見える。
っていうか、義経堂が高館にあるのだから、弁慶も傍に置いてあげればいいのに。。。。

本堂

本堂では「四寺廻廊」の御朱印を頂いた。
昨日の山寺と違って、今日は気持ちよくいただけたわ。
本堂前では修学旅行生が何か説明を聞いている。
そういうシーズンなんだね。。。そういえば私も高校の時の修学旅行は10月の終わりごろだった気がする。
でも、私は京都だったから紅葉シーズンに入る前の若干観光客の少ない時期だったけど、今の平泉は紅葉のシーズンでホテルなんかも混んでいるじゃないのかな?
なんて、余計な心配をしてみる(笑)


金色堂の拝観と共に讃衡蔵(さんこうぞう)を見る事ができる。
讃衡蔵は所謂宝物殿なのだけど、本堂や不動堂にあったご本尊は今は讃衡蔵に安置されている。
他に特別展として金字経を展示している。
これまでも何回か金字経は見たことがあるけど、今回初めてじっくり見たような気がする。
紺紙に金銀字・金字で写経されているのは見ても、見返しの絵まで見たことなかったもの(^_^;

讃衡蔵前のモミジ1
讃衡蔵前のモミジ2
讃衡蔵前のモミジ3

讃衡蔵の前のモミジはキレイに色付いている。
携帯電話のカメラで写真を撮っている人が多いけど、携帯じゃ綺麗に撮れないんじゃないの?


さていよいよ金色堂。
五月雨の 降(ふり)残してや 光堂
と芭蕉が詠んだ場所よね。

金色堂

金色堂は覆堂の中にある。
京都の金閣寺は雨ざらしだけど、流石にここでは気候が厳しいものね。。。

こちらでは「四寺廻廊」ではなく、普通の御朱印を頂いた。
と、藤原3代の法要が始まった。
今でも藤原氏の子孫がいて法要をしているという訳ではないよね?
そういえば、金色堂は唯一残る創建時の建物だとか。
覆堂を作ったのは鎌倉幕府だというから、この綺麗なお堂だけは幕府も“残さなければならない”と思ったのね。。。
それにしても、お堂の中も外もきんぴか。
中のご本尊の阿弥陀如来だけでなく、観音菩薩・勢至菩薩・地蔵菩薩、四天王も全て金色に輝いている。
須弥壇や長押しは繊細な螺鈿細工。
今更ながら藤原氏の財力にビックリ。

東北3県 四寺廻廊への旅 (浄土の毛越寺)

次は毛越寺(もうつうじ)
中尊寺からは徒歩で15分ほど。

浄土を表現したという浄土庭園が有名な毛越寺は国の特別史跡と特別名勝の2つの指定を受けているとか。
お寺の山門というより、和風庭園に良くある門を通ると、真っ赤に色付いた楓が目に付く。

毛越寺のモミジ1
毛越寺のモミジ2

四寺廻廊の御朱印を受けている間に本堂、開山堂のお参りと庭園を拝観する。

本堂の脇もモミジが綺麗だ。

毛越寺本堂
毛越寺本堂脇のモミジ1
毛越寺のモミジ3
毛越寺のモミジ4


そして名勝と言われるお庭。
空を映した大泉が池の水は青く、遠くに見える木々も色づいている。

大泉が池
毛越寺のモミジ5
毛越寺のモミジ6
毛越寺のモミジ7

何より、広さに驚く。
お寺の庭園というより、広い池の周りにお堂を集めたと言う感じ。
でも始めに池があった訳ではなくて、池も含めてこれって全て人口のものなんだよね。。。
池の周りには築山があり、池に注ぐ小川のような遣水があり、砂洲と入江、荒磯もある。
これが平安時代に、日本最古の庭園書である作庭記に則って作られたものだというから、更にビックリ。
今から800年も昔にこれだけの文化が日本に、それも都ではなく都からこんなにも離れた場所に根付いていたのだものね。
そしてそれが宗教にかけるものだとは言いながら、これだけの財力が当時の東北地方の一豪族にあったという事にもビックリだわ。

毛越寺のモミジ8
毛越寺のモミジ9


さて、そろそろ松島へ向かおう。
13時29分の電車の時間まで後10分。
駅まで歩いていくにはちょっと時間が足りないかな?
丁度タクシーが客待ちしていたので、「近いけど」と乗せてもらって、どうにか電車に間に合った。
とりあえず仙台までは新幹線に乗ることにして、フリー区間外の普通運賃と特急料金のキップを買える時間があって良かったよ。
って、もしかしてここでも改札なしでフリーパスで乗れたんだったりして。。。(笑)


今日の昼食は、新幹線の中で「平泉ウニ弁当」
平泉うに弁当

なんだか今回の旅行は、移動に忙しいなぁ。。。

東北3県 四寺廻廊への旅 (結願の瑞厳寺)

四寺廻廊の最後は瑞厳寺(ずいがんじ)
瑞厳寺を最後にしたのは、もう20年近く昔になるけどこのお寺には来た事があったのと、夕焼けに染まる松島を見たかったから。

仙台駅から仙石線への乗り換えもまた1時間近い待ち時間。
塩釜や多賀城へ行く電車はあるのに松島海岸まで行く電車はない。
東北線の松島駅へ行く電車も同じぐらい待たなければならない。
もっと早い時間なら多賀城へも行きたいし、塩竈神社にも行きたいけど、今日は寄り道する時間はない。
このまま順調に行っても松島海岸に着くのは15時半。
瑞厳寺の拝観受付は16時までだものね。


松島海岸駅のいくつか前の駅から見た海岸が綺麗だった。
この辺りも松島というのだろうか?

やっと松島海岸に着くと、当然(?)だけどこの駅からも松島海岸が見える。
でも、さっきの駅の方が景色がいい。
それに、駅前がなんだかゴチャゴチャしている。
以前来た時はそんなイメージではなかったけど、前は松島駅に下りたのかしら?

松島海岸駅から5分ほどで瑞厳寺に着く。
そうそう、この杉並木の参道、覚えているわ(^^)
瑞厳寺参道


四寺廻廊の御朱印を頂いて結願。
そうそう、四寺廻廊用の御朱印は、この瑞厳寺の臥龍梅の使って作っている。結願のお寺には丁度いいかも(^^)
瑞厳寺は本堂と庫裏と廻廊が国宝になっている。
瑞厳寺庫裏
瑞厳寺廊下

台所である庫裏にまで繊細な意匠が施されているのは伊達藩の財力なのか、伊達政宗の“趣味”(センス)なのか。。。
本堂の各部屋の襖絵も目を惹く。
狩野派の筆だというのはわかるけど、ここまで煌びやかなのは何故だろう?
宝物殿である青龍殿は瑞厳寺の拝観料で入れる。
青龍殿に入って襖の謎は解けた(笑)
本堂の襖はレプリカだった。
国の重要文化財に指定されている襖は青龍殿に展示されていた。

同じ青龍殿で“出土品”として中世円福寺の瓦が展示されていた。
そうそう、前に来た時は未だ発掘の途中で、それまでに発掘された瓦を特別展示していたのだった。
それで、私は瑞厳寺には“瓦を展示しているお寺”のイメージがあったのよね。。。


そろそろ暗くなり始めてきたので、海岸に出ることにする。
遊覧船は既に終っている。
しかたないのと、折角だから五大堂をお参りすることにした。

松島五大堂1
松島五大堂2

すかし橋

五大堂のある島へ渡る橋はすかし橋になっている。
邪念を持っている人が島へ渡れないようにこういう造りになっているとか。
邪念じゃなくても高所恐怖症の人はこんな橋でも渡れないかもしれないね。

見上げると空は赤く染まってきた。
。。。
う~ん。。。
夕日は山の向こう側にある。
もしかして、さっき見た駅辺りが夕焼けのビュースポットだったのかもしれない。。。

東北3県 四寺廻廊への旅 (エピローグ)

駅前で牡蠣でも軽く食べて帰ろうか。。。と思ったら駅前のどのお店も夕方の営業は18時からだって。
今は17時。18時まで待って牡蠣を食べていたら、仙台に着くのは早くても19時半。
それから東京に帰るんじゃ、ちょっと遅すぎる。
牡蠣は諦めて17時過ぎの電車に乗って、日本一駅弁の種類が多いという仙台で美味しい駅弁を買って帰ろう。


仙台に着いてみると新幹線への乗換えの時間は数分(^_^;
新幹線のホームに上がって慌しく買ったのは「常長弁当」。
竹皮に包まれた小女子ご飯と三陸の幸満載のおかず。
常長弁当1
常長弁当2

おかずのメニューは、石巻産銀鮭の塩焼き、仙台藩の伝統料理というホヤのへそ味噌漬け、自然塩仕上げのタラコ炙り焼き、金華山沖の鯨の懐かし揚げ、三陸産のホタテの照り焼き、クラシックを聞いて育ったエリンギのパン粉揚げ、石臼製法の笹かまぼこ、蔵王こんにゃくのタラコ和え、厚焼き玉子、大根味噌漬け、野菜の煮付けと盛りだくさん。

帰りの新幹線は“はやて”の立ち席だった。
入り口近くの席が空いていたので、仙台を出たら座ってしまおうと思っていたら、後から乗ってきた人に先を越された(^_^;
彼も「此処、開いていますか?」と聞いていたから、きっと「立ち席」の人。
残念。
昨日からの筋肉痛と今日の歩きで足が疲れている。。。
早く帰って、お風呂に入って、ビールを飲みたい。。。

これは、平泉で帰りの新幹線のおやつ用に買ったホタテ煎餅。
ほたて煎餅
結局、家で飲んだビールのツマミになっちゃった(笑)。






##おまけ

四寺廻廊の御朱印帳
四寺廻廊御朱印帳

御朱印
右上から下、左へ佛(中尊寺)、法(瑞巌寺)、僧(山寺立石寺)、寶(毛越寺)
四寺廻廊御朱印

四寺を全て回ったので、結願の記念品。
最後に訪れた瑞厳寺のご住職が書かれた色紙。
結願の記念品

中尊寺金色堂で頂いた御朱印
松尾芭蕉の句碑の写しも頂きました。
金色堂の御朱印

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