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風が吹けば。。。じゃなくて温暖化で食べられなくなるもの。。。

一昨日、昨日と、日本でうどんに使われる小麦粉の95%を輸入するオーストラリアが干ばつで小麦が生産できないというニュースを見た。
今日は、大豆の生産業者がとうもろこしの生産に転作して、大豆が不足しているというニュース。
どちらも環境問題に大きく関係した将来の食料問題なのだけど。。。う~~ん。


オーストラリアの干ばつは、地球温暖化の影響らしい。
温暖化によって上昇した気流がオーストラリアの西海岸あたりで下降気流になって、高気圧となるらとか。
その高気圧の影響で、去年、今年と殆ど雨が降らない状況だとか。
テレビに出ていた小麦農家は日本に輸出する小麦を専門に作っている農家だったけど、去年は作付けが出来ずに炭鉱に出稼ぎに出ていたとか。
今年は多少の期待を持って作付けをしたという。

先ず、オーストラリアがこれほど酷い干ばつに見舞われている事を全くしらなかった。
知らなかったのは、多分、興味が無かったのだよね(^_^;
まさか、日本のうどんに使われる小麦粉の殆どがオーストラリアから輸入されているとはしらなかったからと、いい訳してもいい訳にならないね。
95%というか“殆ど”と言って差し支えないのだと思うのだけど、讃岐うどんは基本的に讃岐の小麦を使っているものしか“讃岐うどん”を呼称してはいけないというし、そうは言いながらも香川県で賄っている小麦の殆どは群馬県産なんだよね。
で、群馬県もおきりこみや水沢うどんなどうどんの生産地。
名物と自称するぐらいだから、その小麦は地元産なんだと思っていた。
そういう意味では、シマダヤやまるちゃんなどの大手の製麺会社のうどんは当然輸入小麦を使っているとは思っていたけど、その多くが“アメリカ”だと誤認していた(^_^;
そっか、エネルギーを使いすぎると、うどんも食べられなくなるのね。。。
って、このままオーストラリアの干ばつが続くと、来年や再来年にはうどんは“高嶺の花”的な食べ物になるのかもしれないよね。。。
チームマイナス6%運動をもっと推進しないとねと思う。


でもなぁ。。。
もう1つの話題には、?

大豆不足は、環境問題、エネルギー問題に関連して最近流行のバイオエタノールの作成に使用されるとうもろこしを作るために大豆の生産農家が減っているのが原因。
エネルギー問題が環境問題に大きく関連するのは解るけど、バイオエタノールの生産の為に本来人間が食べる植物性の食物を使うのはどうなの?と思う。
なんだか本末転倒している気がするのは私だけ?

って、きっと私だけなんだろうな。。。(^_^;
環境問題に高度な意識を持っている人は、人間が穀物を食べられなくて餓死しようが、人間が食料としている動物を飼育できなかろうが、本来地球上に人間が多すぎるのがいけないと思っているのだろうね。
でも、私は、環境問題は、地球上の人間以外の動物の生態系も含めて、人間もが“生きていく”ための方策だと思っているから、人間が食べるものを根こそぎエネルギーにしてしまうのは違う気がするのよ。

まぁ、日本人ほど大豆を食べる人種が少ないという事なんだろうね。
今日のテレビでは“豆腐”が問題視されていたけど、大豆と言う観点では納豆もそうだし、お味噌やお醤油といった調味料や湯葉や黄な粉など日本には大豆製品が多い。
最近では、女性ホルモンと同じような働きをするといわれて、とみに消費量が増えているような気がする。
でも、鯨やマグロなどのように西洋人にとって重要な食材でないものは、他の民族にとって重要な“食材”であっても簡単に“工業製品”にされてしまう。
それも、資金力をつかって根こそぎ。
テレビでは、オーストラリアの小麦生産農家が去年も今年も収入は殆ど無いと言っていたのに対して、アメリカやアジアのとうもろこし農家は去年の収入は例年の2倍以上あったとか。。。
日本人って、“資金力をつかって根こそぎ”なんていう行為をあまり好まないので、“全くない”とは言わないけど西洋人ほど極端ではないからそんな発想は少ない。
それで大豆の必要量の生産を農家に頼むことすらできずにいる。
っていうか、足元を見られて、「大豆かとうもろこしか儲かる方を作る」といわれているのに、資金をつぎ込めずに居る。
資金をつぎ込めないのは日本人の気質の問題だけでなく、長いデフレで原材料にそれほどの資金をつぎ込めないのも原因のひとつではあるのだけどね。。。


でも、それで本当にいいの?
これまでの環境問題の多くはその西洋人の“根こそぎ”行動様式と、自分たちの使いたい部分しか使わないという贅沢(偏りがもたらしたものでしょ。
こんな偏りを続けていて“(地球)環境”がよくなるとは思えないんだな。
環境問題なんていうのは、要は“バランス”の問題だと思うのだけどなぁ。。。


っていうか、偏った行動様式が顕著なあの国民とあの国民が地球以外の星に移住してくれれば、地球環境は安泰と密かに思っていたりすんだけどな(苦笑)

Comments:3

まる 2007年6月 6日 06:15

バイオエタノールは、失点続きのブッシュさんが、エコロジーで少しでも得点を稼ぎたいと、たいして検討もせず"すがった"ネタですね。
結果、食うものが燃料に変わり、食料品が高騰。貧乏人は食う選択肢が狭まってきて、今度はそれが問題になっていますね。大豆だけじゃなくて、サトウキビもバイオエタノールにして出荷する方が高いらしいので、サトウも高騰する予定~♪
いったん、極端に振れたものを、戻すのは大変だから、、、、どうなるんでしょうね。

みりおじ 2007年6月 7日 00:43

メキシコでは、食用のトウモロコシが高騰して、あおりでトルティーヤの値段も上がって、国民生活に影響がでているとか。

食べ物を食べること以外に使うのって、私も何か抵抗があります。もちろん、昔から、多かれ少なかれ、そのような例はありましたが(^_^;)。

少し論点がずれてしまいますが・・・

バイオエタノールがもてはやされているのは、消費すればCO2が出るけれども、生産までの過程で植物がCO2を消費しているのでエコだ、ということからでしたよね。

確かにそうかもしれませんが、植物が折角減らしてくれたCO2をまた吐き出させることになるバイオエタノールではなく、燃料電池その他よりクリーンな技術の進展が一刻も早く進めばいいなと思っています。

もっともこれらも燃料を作るのにエネルギーを消費しますね・・・。

COO 2007年6月 7日 23:22

>まるさん
 そうなんですよね。。。<たいして検討もせず"すがった"ネタ
 まぁ、ブッシュ君の事だから多少考えても出てきた結果は同じだったかもしれないけど、
 余りにも稚拙。
 これが、世界で1番の政治力、経済力を持つ国の指導者なのだから、
 地球人としは困ってしまいますね。

 サトウキビも暫く前から価格が高騰していて、
 本当に人間の事を考えているのか?と思います。

 バイオエタノールなんて1時の流行だと思うのですが、
 そういう流行に振り回されるのも癪に障る。。。
 まぁ、その分、食料自給率について目覚めるきっかけになったりして。。。(苦笑)


>みりおじさん
 食料と燃料とどちらがより人間の生に必要かといえば、食料ですよね。
 食べて消費することは、生態系の循環の1部ですから、
 (度を越えなければ)それ自身は他の生物にも大きな影響は与えない。
 植物やその他の資源を燃料に使うから、生態系の循環が崩れてきているのだと私は思います。
 トウモロコシが全てバイオエタノールの生産に使われるようになったら、
 アメリカ人が好きな牛や豚も食べられなくなってしまうのにね。

 燃料電池。。。
 燃料やエネルギーがコンパクトに貯蔵できて、好きなときに使えるようになれば
 かなり環境にも貢献とすると思いますよ。
 エネルギーって、石油やガスばかりではない訳で、
 太陽エネルギーや風もそうですが
 夏の“気温”だってエネルギーに転用できるハズだし、
 貯蔵できるようになれば、色々な自然のエネルギーを動力エネルギーに変える事は出来るはずなんですけどね。。。

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