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正しく“繋ぐ”事と、不正の連鎖と。

連続もののテレビドラマは刑事モノ以外は滅多にみないのだけど、最近は日本テレビの「おせん」を見ている。
連続ドラマを見ないのは、仕事が終わる時間が不規則で毎週見ることができないから。
前はCATVとの接続の関係で、テレビをつけていないと録画できなくなっていたから、わざわざ録画してまで見る事がなかっただけなんだけどね(^_^;
最近はチューナー付きのHDDレコーダーを買ったので、連続ドラマであっても興味のあるものは予約録画して見ている。


今日はその「おせん」の最終回だった。
今日のテーマは“繋ぐ”だった。
生命体は次世代に命を“繋ぐ”けど、命を繋がない人も何かを次世代に“繋”がなければならないという話。
舞台が料亭なので、“繋ぐ”対象は当然“味”なんだけど。
今日は、料理の味を繋ぐ→出汁の味を繋ぐ→出汁の素である鰹節の味を繋ぐ→鰹節の作り方を繋ぐ と言う図式で、旧来からの製造方法で鰹節を作る業者をおせんが助けるという話だった。
対する“繋がりを切る”立場の人間は極端な“味音痴”。。。(^_^;

見ていて、日本酒の味をその仕込みの年度で嗅ぎ分ける知人を思い出した。
ワインであれば、「○○年のブドウの出来が云々」と言う人も居るが、日本酒でお米の出来を云々してお酒の出来栄えの薀蓄を語る人を私は1人しか知らない。


さて、その知人程には舌が肥えていない私は、食品を“表示”に頼って買うことが多い。
表示が間違っていたとしても、その食品がとっても“不味かった”としたら、以降その食品を食べないかも(^^ゞ
例えば、飛騨牛だとか愛知県一色産うなぎだとか。。。

うなぎなら鹿児島か熊本と思っているので、一色産のうなぎを“ブランド”だとは思っていないけど、飛騨牛は飛騨牛がブランド牛と言われるようになる前に食べた事がある。
まだ、牛肉自体が松坂牛以外は殆ど“ブランド”化されていない20数年前、友人と高山に旅行に行った際に食べた。
社会人になって2年目位の頃で、自分のお金でステーキなんて食べることは殆どない頃、自分のお金で食べたステーキが飛騨牛だった。
いや、それほどお財布に優しいお肉だったのよね。
でも、美味しかった。
貧乏旅行というか、その頃の私には一張羅の旅行だったから、“せっかくだから"と奮発して食べたお肉だった。
と言うか、高山の“シナそば”を食べた後に食べに行ったのよね。。。“せっかくだから”。。。
どういう選択なの?と思わないでもないけど、“美味しいもの”と言われるものは全てたべないと。。。という貧乏性な思いだったのよね。。。(^^ゞ

さてさて。。。
そんな満腹状態でも美味しいと思えた飛騨牛だけど、今、「丸明」で買う飛騨牛はそこまで美味しいものなのだろうか?
わざわざ“飛騨牛”を食べに行って、近所のスーパーで買う“国産牛”だとか“交雑牛”だとかとあまり変わらないお肉を食べさせられたら、二度と“飛騨牛”を食べたいと思わないだろうな。
“信用”からなるブランドを偽るということはそういうこと。
ブランドを詐称した人は一時的に“儲かる”かもしれないけど、ブランドそのものの価値を貶めるからその“儲け”継続しない。

そんな事は当然知っているハズの丸明の社長は、またも“不祥事を起こした会社の最悪の会見”を実施した。
“最悪”の会見を他山の石とせずに、その“最悪”度合いを“更新”するとは、どんな“チャレンジ精神”の持ち主なのだろうか?
“従業員のした事を説明するだけで、私は悪くないので謝らない”というのを聞いてびっくりしたよ。
そもそも、会社を潰す可能性のあるような不正を従業員が単独の判断で行うハズはないし、それを見逃す会社組織もありえない。
会社(組織)を潰すような行為を何年にも渡って見逃す会社(組織)は、そもそも会社(組織)存続の意思がないと判断してイイ。
その1点だけでも、社長は謝るべきだし、謝るべき理由がある。

って言うか、社長って会社にとってはどういう存在?
意思決定するだけでなく、組織としての活動の結果に責任を持つのが社長でしょ?
「従業員が判断して実施したことなので、私には責任がない」?
こういうことを言って、会社そのものを潰してしまった社長がこれまで何人居たことか。。。
最近では、船場吉兆がその典型例でしょ?
この社長は全く“学習”していないのね。

従業員さんたちも何でしょう?
これまで何例も、「消費者を騙す行為が会社を潰し、雇用を奪う」例を見てきたのに。。。その反省はないのかな?
会社が不正をしていると感じているのであれば、“仕方なく従う”のではなく、さっさと転職先を見つけて告発する方がいいのでは?
「転職なんてそんなに簡単ではないよ」と言う声が聞こえそうだけど、残っていて収入の道が閉ざされるより、多少収入が減っても転職したほうが総合すると良さそうだけど?
転職する年齢も少しでも“若い”し、経歴にも傷が目立たないウチに転職できるのだからね。
って、ちょっと言いすぎですね(^_^;

それでも、“オカシイ?”と社員が思うのであればさっさとその場から逃げるのが(消極的ではあるけど)良いと思うし、逃げないで(不正に)手を染めるのであればそれは“同罪”でしょう。
今は従業員には損害賠償請求はないけど、会社の不正・不当表示によって下位(流通)機関が蒙った損害を従業員にも請求できるという法改正があったら、“社長に指示されたから”という犯罪は今より少なくなるのだろうか。。。?

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