Home > 03.旅行記 > 東北 温泉と花と水と(2日目)

東北 温泉と花と水と(2日目)

鳥の声で目覚める。
正しい、朝の迎え方だ(笑)
朝食の時間まで少し時間があるので、というか、予定通り朝風呂に入る(笑)
宿のお風呂は24時間。
少しぬるめのお湯だから朝の目覚めには向かないのかもしれないけど、今日は時間に余裕があるので、ゆっくりお風呂に浸かる。
朝風呂って気持ちいいね(^^)

朝ごはんを済まして、9時過ぎに宿を出る。
宿は“高原”にあって、宿をでると直ぐに、桜並木の向こうに田沢湖が見える。
予定通り(?)晴れているので、湖面が輝いている。

  

ふと足元を見ると、タンポポの黄色が鮮やかだ。
そして土筆。。。土筆なんて見たのは何年ぶりだろう。。。

湖畔をドライブ(^^)
田沢湖は、青色というか緑色と言うか、まるで絵の具を溶かしたかの様な水の色をしている。
湖岸近くを見るとキレイに澄んだ水の色をしているのだから、水がきれいなだけなく、湖が相当に深いのが水の色からも伺える。
此処って、水深が日本一だったんだっけ。。。
一周15キロ程度の小さな湖。
暫くすると辰子伝説の神社、御座石神社に着いた。
御座とはここのお殿様が座ったと言う意味で、お殿様が座ったという石がある。
赤い鳥居と御座石の黒と水と空の青さの際立ったコントラストが美しい。
そして、それを和らげるのが、湖にかかる桜の薄いピンク色。
写真や、私の表現力じゃ語りつくせない美しさだ。
神社には辰子の像がある。
ここの辰子像は、よく見る金色のものとは違って下半身が蛇になっている。
良く見ると顔も悲しそうだ。
永遠の美しさを望んで蛇になったのを後悔しているかのような。。。

神社でご朱印を頂いて、願いが叶うと言う願い橋と鏡石を見に行く。
でも。。。
神社から300mと言う鏡石。。。その300mはずっと階段。。。
斜度が殆ど45度以上かと思われるほどの急階段を300m上がる。。。
案の定、途中で足がガクガクしだした。
そりゃ日ごろの運動不足も認めるけど、必要以上に身体が重いのも認めるけど、これは無いんじゃないか。。。
たった300mの距離なのに、途中で何度“止めよう”と思ったか。。。
結局、鏡石まで辿りついたけど、今度は降りるのが怖い。。。(^_^;)
腿の筋肉はもう私のいう事を聞きそうに無かった。
よくまぁ、転ばずに降りられたものだ(苦笑)
この瞬間、既にふくらはぎには筋肉痛の兆候が。。。
瞬間で痛みを感じるなんて、私の筋肉若い?(笑)

また暫く湖岸を走ると、今度は湖の向こう側に秋田駒ガ岳が見えてきた。
駒ガ岳にも雪が残っている。
ふと足元をカタクリの花が。カタクリが自生しているんだ。。。

 

更に進むと、例の金色の辰子像。
この辰子像は、以前から、なんだか十和田湖の乙女の像に似ていると思ったら、似せて作ったものらしい(笑)
さらに進むと、水芭蕉の群生地。
私は水芭蕉は観たことがなかったし、尾瀬が有名だったのでなんとなく夏の花かと思っていたら、実は桜より早く、雪解け後直ぐに咲く花らしい。
だから、今日は花は既に盛りを過ぎて葉が大きい。残念。。。(^_^;)


そしてさらに行くと、潟分校と言う昔の分校の校舎があった。
映画でよく見るような“山の分校”の佇まい。
中が見学できるらしい。
今は、コミュニティセンターのような使われ方をしているらしく、田沢湖の写真展を遣っていた。
広い校庭に車を止めて、分校の中に入ると其処は異次元空間(笑)
昔懐かしい学校。。。タイムスリップしてしまった。
学校を管理している女性には、“あなたは未だ若いのに。。。”といわれたが、やはり懐かしさを感じる。
昭和47年に廃校になったと言うこの学校。。。昭和47年と言えば、私も未だ小学生だった。
床は板張りで、机も椅子も木で出来ている。
私は北海道の小学校に通っていた頃、1、2年生だけが、新しい机と椅子で、3年生以上が木の机だった。
私が3年生になりと同時に順次入替えがあったが、3年生、4年生と木の机と椅子で学んだ。
学んだと言うより、コンパスの針や彫刻刀、鉛筆削り代わりに持たされた肥後の守(小刀)で机に傷を付けて遊んだものだった。。。
勿論、バレると叱られるのだけど、好きな子の名前を彫ったり、自分の名前を彫ったりしたものだった。。。(笑)
なんだか、そんな記憶が蘇って来るような教室だ。
管理している女性に聞いたところによると、トイレだけは水洗の近代風に作り変えたが、他は昔のままだとか。
さすがに、あの、昔のトイレは、今の人は怖くて入れないだろう。。。
 

さて、いよいよ角館に。
“武家屋敷”と書いてある看板の所を入っていくと、確かに江戸時代に入ったかのような町並み。
しかし、駐車場はない。。。車が止められないと見て回る事もできない。。。
出ている案内を見ると、桜並木が有名な川の近くだった。
やっと駐車場を見つけて駐車料金を払ったら。。。
なんだ、今日、泊まる予定の宿ってこの近く(^_^;) だったら、宿の駐車場に止めればよかった(苦笑)

街を歩いていて思うのは、本当に桜の木が多い。
ソメイヨシノとしだれ桜と。。。
でも、残念ながら、殆どの木が散っている。
散っていない木も、風がそよとするだけで花びらが散る。
地面も花びらで真っ白だ。まだ、散り始めて間もないのね。。。
 

今日のお昼ごはんは、青柳家の敷地内にあるお食事処で稲庭うどん。
元々麺喰いの私だけど、旅行に行くとお蕎麦を食べる事が多い。
でも、今回はやっぱり稲庭うどんだよね。
店は、所謂、観光客向けの店だったけど、流石に2時半。お客は居ない(笑)
地ビールと天ぷらざるうどんを頂いて満足(^^)

角館に武家屋敷は6軒ある。その内、常時公開している家は2件。
そに両方家が、解体新書の刺し絵を描いた 小田野直武とゆかりがあるらしい。
どちらの家でも解体新書を展示してあった。
江戸ではなく、なぜこんな遠く離れた角館?とも思ったのだけど、石川県の加賀藩や島根の松江藩同様ここも武芸より所謂お腹の足しにならない文化が華やかだった土地だったのだなと思う(^^)
でも、角館佐竹北家は加賀藩とは違って、決して裕福な土地でもなかったのにね。。。


今日の宿は、この武家屋敷から程近い。
ホテルにチェックインして、近くの温泉に行く。
なんとなく、健康ランドの趣きだけど内と外のお風呂の他、源泉を使ったミストサウナもある。
入湯料は400円だったけど、充分以上に楽しんだ(^^)
私は水風呂は苦手で、サウナに入った後でも水風呂に入らずに、少しぬるめのお湯に入る事が多い。
此処の露天風呂は丁度よい温度だ。
サウナと露天風呂を交互に入って、約1時間程居たかな。
汗を充分だしたのでビールが欲しいところだけど、ホテルから此処まで車で来たのでビールは呑めない。。。

急いでホテルに戻って、フロントで近くの美味しいお店を聞いた。
。。。
フロントの人には私が呑兵衛に見えたのかしら。。。
居酒屋を2軒紹介された。
なんでも、昨日まで桜祭りをやっていたので、今日はこのあたりの飲食店は休みが多いらしい。
紹介された店の1軒を外から眺めると、温泉施設に併設されているお食事処で、確かに居酒屋らしいのだけど、なんとなくファミレス風。
ファミレスに1人で入るのは、なんとなく躊躇われる。。。
友人の中には、喫茶店や普通の飲食店に1人で入るのはイヤだけど、ファミレスなら躊躇なく入れると言う人がいるが、私は逆。
ファミレスの方が入り難い。
それで、ホテルからこの店までの間にあった、ちょっと感じの良さそうな店に入る事にした。

まん馬やと言うそのお店には、他にお客さんは居なかった。
雰囲気は良さそうなんだけど、外れたかしら?なんて思ったのだけど、店の前に“十四代あります”の看板。
十四代。。。これは是非呑まなきゃと思って、入ってしまった(笑)
ところがこれが大当たり(^^)
無農薬の朝取り野菜に拘っていたり、スローフードに拘っていたりとかで、食事が美味しい。
こだわりは、食べ物だけでなくお酒にも(^^)
(お料理)
 ・おつまみ3点盛り(つぶ貝の味噌煮、とびっ子甘エビ、はたはた寿司)
 ・たらの芽の天ぷら
 ・山菜盛り(わらびの味噌たたき、笹竹の味噌炒め、さくの煮つけ、あいこの辛子醤油和え、山わさび)
   さく:蕗? あいこ:明日葉?
 ・杜仲豚のヒレカツ
 ・柳の舞の唐揚げ
 ・モツ煮込み
(お酒:呑み比べセット)
 ・田从(たびと):すっきりした飲み口でもお酒自体はかなり濃厚
 ・福の友:亀の尾で作った純米酒で、誰でも好みそうな味
 ・太平山(純米大吟醸 天巧):これは美味しい
 ・北の盆(純吟 トンネル3年熟成):旨すぎる♪
 ・田酒
 ・能代
 ・十四代

お料理もお酒もどれも美味しかった。
お店のお姉さんとの会話も楽しかった。
このお姉さん、私の友人と顔も話し方もそっくりで、まるで友人としゃべっているような感覚になる。
お姉さんの話によると、昨日までは桜は咲いていたらしい。
そういえば、駐車場の傍では、屋台の撤収作業していた。
昨日まで営業していたのね。
う~ん、もう1日早く来ればよかったかしらん。

お姉さんにお薦めのスポットを教えてもらって、お酒の話もして、楽しく過ごして居るうちに、お店の閉店時間をとっくに過ぎてしまった。
多分、1時間以上もオーバーしたんじゃないかな。。。(^^ゞ
お世話になりましたm(__)m

呑み比べセットのお酒は、1種が7石ぐらいだったのかな。。。
美味しい食事と美味しいお酒と楽しいおしゃべり。
楽しい夜だった。


##おつまみ3点盛り 山菜盛り 柳の舞の唐揚げ
  

Comments:0

Comment Form

Trackbacks:0

TrackBack URL for this entry
http://coo.main.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/12
Listed below are links to weblogs that reference
東北 温泉と花と水と(2日目) from 空のつぶやき

Home > 03.旅行記 > 東北 温泉と花と水と(2日目)

Search
Calendar
« 2004 5
S M T W T F S
            1
2 3** 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
Archives
Blog List

BlogPeopleに登録

ブログランキング・にほんブログ村へ

あわせて読みたいブログパーツ



Gallery


Counter
Feeds

Return to page top