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どうして、こんな風になっちゃったんだろうね。。。

なんだかね。。。

京都小6女児刺殺、凶器の包丁は1週間前に購入


 京都府宇治市の学習塾「京進」宇治神明校の教室で10日、市立神明小6年、堀本紗也乃(さやの)さん(12)が刺殺された事件で、逮捕された塾アルバイト講師で同志社大法学部4年萩野裕(ゆう)容疑者(23)(宇治市寺山台)が、府警の調べに対し「包丁は1週間前に宇治市内のホームセンターで購入し、自宅からかばんに入れて持ってきた」と供述していることがわかった。

 事件現場の教室のモニターカメラの電源プラグが抜かれ、予定されていないアンケートを利用して紗也乃さんと2人になっていたことと合わせ、府警は萩野容疑者がこの日を犯行日と決め、事前に計画して紗也乃さんを殺害したとみている。

最近の親御さんは、子供が学校や塾等に行っていれば、「少なくとも“悪い”事をする暇はないだろうから安心」と思っている人も多いと聞く。
それ以上に、学校や塾に居れば子供の身体的な安全は確保されるていると当然信じているのだと思う。
学校や塾に預けていれば“子供は安全”だと思っているのだと思う。
なのにね。。。


事件が起こってしまった後では、犯人だった彼は23歳にもなって“子供なのね~”とか、“大人になりきれていないのね~”だと思うけど、大事な子供を預けている教師がそんな人間だったとにわかには信じられないのでは?
そういう(未熟な)人間に大事な子供を預けてしまった親御さんの悲しみや心痛はいかほどか。。。
子供の居ない身では“心中を察する”には至らないだろうが、本当にお気の毒な事だと思う。

子供を、“預かってくれる”場所に安心して預けられないというのは困る。。。
子供を持たない私でさえそう思うのだから、子供を持っている人の不安は計り知れない。。。


此処数日、小学生が被害者になる事件が多い。
これまでの事件は、(裁判が終わっていない状況ではなんとも言えないが、)自らのコンプレックスを、より弱いものに向ける事で解消しようとしたように見える。
でも今回の事件は、“(自らのコンプレックスを)より弱いもの”に向けたのではなく、自らが同等の立場に立っているように見えるのが、私にはこれまでと違って見える。


今日辺りの朝のワイドショーでは栃木県の事件について「通学路が2キロ“も”」と言っていたが、そんなのは、都会の住宅街以外では普通じゃないの?
少子化で学校が統廃合されているっていうし、過疎で市町村ですら合併してるものね。。。

私が子供の頃は誘拐事件が流行っていて、「知らない人には(例え親が死にそうだと言われても)着いて行ってはいけない」と言われたものだ。
その通学には、人が殆ど通らない路を2キロ近く歩いて通っていた。
私が一番遠かったわけでもなく、遠いところから通っている子の中には4キロ以上も歩いてく来る子供も居た。

私の通学路は田んぼの真ん中に作られた高速道路の下の建設作業用道路だったから、周りに何もなかった。
お陰で1キロ以上先を歩いている姿を(勿論顔が判る訳ではなく、洋服の色などで)確認できた。
半ドンだった土曜日などは、母は私が歩いている姿を家の窓から見て、あとどの位で家に帰り着くと計算して昼食を用意してくれていた。
子供が帰る姿を自宅の窓から見ていたのは私の母だけではないと思うし、その時間も歩いている姿が見えているのも20分近かったのではないかと思う。

当時は、誘拐だけでなく“神隠し”(今では、北朝鮮による拉致と判明)が頻発していたから、当時の小学生の親御さんの心配はいかばかりかと思うよ。
当然私も「防犯ベル」を持たされていたけど、防犯ベルの音なんて2キロ先の母親の耳には届かない。
田んぼの真ん中から人家のる場所にだって届く事はないだろう。
いくら子供の姿を確認できるとしても、親にとっては遠く2キロ先にいるわが子が誰かにさらわれたとしても、助ける術もさらった相手を確認する術も無い。。。


それはそうとして、学校の行き帰りだけでなく、親が安心して預けた先の学校や塾で子供が教師に殺されるなんて、どの親が考えただろうか?


先日の「朝生」でも、瑞穂ちゃんを初めとした女性(国会)議員の皆さんが「現代は子供を安心して産めない時代になっている」と言っていた。
瑞穂ちゃんなんて、未成年の犯罪被害者に対して「子供を一人で歩かせる親が悪い」と言う人だから、今回の事件でも、「塾に通わせた親の責任」とでも言うのだろうと思う。
彼女は、犯罪を犯す人には“少し”の罪しかなくて、“犯罪被害者が存在したしたから”犯罪が起きたという人。
以前も性犯罪の被害者(被害当時中学生)を「一人で歩いていたのがいけない」と言ってのけたのよね。
彼女は、子供は、特に女児は通学や通塾、その他外出する時は全て親が付き添えといっていた。
自身、そんな事は不可能だって知っているとは思うけどね。
彼女が女児を持っていたとして四六時中その子の傍に居られるわけもなく。
今回の事を考えるならば、授業中も親が傍についていないとね。 
って不可能だよね。

でもそんな事をいう以上、瑞穂ちゃんが傍に居ない事で自身の子供が犯罪被害にあっても言い訳ではないよね?
彼女自身はそうは(私は言い訳はしないなんて)言っていないけどさ(苦笑)


で、その朝生で、瑞穂ちゃん自身がその直前に言ったように、現代は子供を安心して産み育てられなくなってしまったのよ。
そういった社会を作ってしまったのは、今の大人である私たち自身。
勿論、加害者だけに人権があると思っている瑞穂ちゃんのような人に責任は重いのだけどね(苦笑)

でも、23歳にもなって小学生の子供と対等に張り合う“子供大人”を作ってしまった私たち“大人”の責任も大きいのだろうね。

でも×2 社会の宝である子供を安心して育てられない社会って、“社会”という概念の言葉を持つのもおこがましいほどの下等社会だよね。
どうして、こんな風になっちゃったんだろうね。。。

Comments:6

BlogPetのQooQoo 2005年12月12日 09:42

防犯ベルとかを逮捕したかった。


まる 2005年12月12日 23:14

善良な市民と犯罪者の権利、どちらを優先するのか?
前々から言われている事ですが、この国は必要以上に犯罪者に遠慮しているように思う。
私は、お隣の国は変なところが沢山あると思っていますが、あそこの国の様に現行犯の殺人、強盗、など重大な犯罪を犯した犯罪者は連行時にさらし者にして良いと思いますよ。
わざわざ上からパーカー掛けて顔を隠し、手錠が見えないようにしてあげる。こんな配慮の間違っていますよ。
個人的な感情では、市中引き回しで良いと思っている(笑)
被害者(特に亡くなった人)なんか、どうすることもできない。
犯罪者の人権は保障されるべき。ただし、それは善良な市民と同等じゃないはず。

特に性犯罪者は、犯罪者であるのと同時に、病人である場合が多いので、積極的にホルモン治療したり、出所後の一定期間、GPSでの監視をする(←これは性犯罪に限らず)必要性を真剣に検討しないと駄目ですね。
犯罪者の人権を制限してでも善良な市民の権利(平穏に暮らす権利、こんな権利、法律で保障されてないかもしれませんが)を優先にしてほしいですね。
これだけ、年少者に対する凶悪犯罪が連発すれば、これらの事件にどう(素早く)対応していくかによって、政府に対する評価も変わってきますよ。

>彼女は、犯罪を犯す人には“少し”の罪しかなくて、“犯罪被害者が存在したしたから”犯罪が起きたという人。
>以前も性犯罪の被害者(被害当時中学生)を「一人で歩いていたのがいけない」と言ってのけたのよね。
阿呆ですね。
というか、この人に投票する人の気が知れない。
そんな阿呆な事を言う輩がいるなら性犯罪の被害者の方にも弁護士がついて弁護してもらわないといけないね。付けられない場合は、犯罪者と同様に"国選"弁護士を付けてあげるとかね。
被害者も犯罪者以上の優遇措置が制度上あっても良いじゃないですか。
ほんと、弁護士は、まぁ、弁護ばっかりしている訳じゃないですが、付き合いが多いので犯罪者の言い分に共感を覚えてしまうようになるのですかねぇ。

連続して年少者を実に簡単に殺してしまう事件が起こり本当に腹立たしい。
栃木の捕まっていない犯人。
これなんか、判例で行くと被害者が一人なので死刑にならないのか?
残忍な殺し方。
同じ方法で恐怖を味わせて死刑にしろ!と思う。

COO 2005年12月13日 00:09

>まるさん
 犯罪者の人権を守るというのは、犯罪者を必要以上に貶めないということだと思います。
 例えば刑務所内で必要以上の辱めを受けるなどと言う事があってはならないという事だと思います。
 でも、犯罪者は被害者の人権を侵害している以上、それなりの罰は受けないといけませんね。
 そういう意味で、“人権”の名のもと必要以上に刑罰を軽くしたり、無罪にしてしまったりするのは間違っていると思います。

 個人的には、犯罪者の名前の公表はすべきだと思いますが、住所の公表はどうかと。
 日本では、犯罪者の家族が周りから犯罪者と同一視されて社会的な制裁を受ける場合が多いのですが、
 犯罪者が自分で行為の責任を取れないような子供でない限り、それは間違っていると思うのですよね。


 社会的な不満を晴らすために、自分より弱いものに向けられる犯罪が起きるというのは、
 社会が病んでいるのでしょう。。。
 でも、自分より弱い存在に向かうというのは、もっとも卑怯な事で、
 そういった犯罪への一つの抑止力としては、厳罰で臨むことでしょうね。
 もう一つは、被害状況を必要以上に報道することは慎むべきでしょう。
 栃木県の女児についても刺し傷がどうだとか。。。
 自分の子供のむごたらしい殺され方をあからさまにされて喜ぶ親がいるとは思えないし、
 他の犯罪者予備軍に犯罪を発想させるネタにもなりかねないですから。


 瑞穂ちゃんはホントおかしいです。
 弁護士としては犯罪者の弁護をする事が多いのはわかりますが、
 市民感覚や犯罪被害者の感覚・感情を理解できなければ、政治家は務まりませんよね。

まる 2005年12月14日 02:04

大学も一部非難されていますねぇ。
実は、私の母校。複雑な気持ちがありますし、正直、同志社には同情的になって
しまします(苦笑)
学長が「痛恨の極み」「深くお詫び申し上げます。」「慙愧の念に耐えません。」との
内容の緊急声明を出していますが。。。。。。
でも、大学って学生のこんなところまで責任を負わなきゃいけないの?と思う。
学内で発生した問題はいざ知らず、学外のバイトの事なんか責任負いようがないと
思いますねぇ。
昨日あたり読んだ記事では「この事件後(図書館での窃盗)、萩野容疑者が塾講師
のアルバイトをしていた事を大学側は把握していなかった云々~」と言うのもあって、
バイトを禁止している高校じゃあるまいし、、、、1人1人の学生の行動をそこまで
管理しろとマスコミは求めているのかいな?と少し呆れた。
やっぱり、人を殺めてはいけないとか基本的な事は親の責任で身に付けさせる事
でしょうよ。

私たちの頃でも、充分に学生は幼稚化していると言われていましたが、この様な事件
を聞くとトンデモナク精神的に未成熟な輩も学生になっているんだなと改めて実感。
そういう前提で、大学側の対応していかないとイカンのだろう。
窃盗、停学1年半は甘すぎ。即退学。
そうしておけば、良かったと言う訳やな。

COO 2005年12月14日 03:01

>まるさん
 正直言って、私も大学にそこまで責任はあるの?と思いますよ。
 大学は学生に学問を学ばせる場であって、学生の人間形成には責任を負っているとは思わないですから。
 そこにコミュニティがあるからといって、学校が社会性を教える場でもないと思いますしね。

 そもそ大学って学ぶ場を与える場であって、そこに集う学生は自らの言動には自分で責任をおいべきであって、
 学校がコントロールする場ではないですよね。
 大学に子供を通わせている親御さんも大学にそんな事は望んでいないと思いますよ。
 犯人というか、責任を誰かに負わせたいマスコミが騒いでいるだけかと。。。

 窃盗を肯定する訳ではないけれど、窃盗後に学生を退学させなかった事で
 大学がその学生保護観察の義務まで負うのであれば、今後大学は“問題のある学生は即退学”も已む無しなのでしょうね。
 それこそ、学生の勉学の場を取り上げてしまう行為であって、“教育”の場のすることではないような気がしますが。。。

 なんだか、マスコミの集団ヒステリーにはうんざりですね。。。

ゆりかりん 2005年12月14日 23:09

まるさん、大賛成でやんっす!

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