太平記を感じて

2005年12月 3日
06.日常雑記

夕べ彼氏と電話で話している時に、彼氏から「明日は京都にいくんだよね？」と言われた。
ここのところずっと体調が優れなかったので、「なんだか、気力も体力もない」と言ちゃった(^_^;
彼氏は、私が京都に行く気力もないなんてよっぽどの事だと思ったのだろうね。
「かなり（精神的に）疲れているんだね」と珍しく労ってくれた。

で、結局、京都には行かず。。。(>_<)

今日も体調が戻らず朝からベッドの中でぐずぐずとしていた。
ようやっと起きられるようになって、時計を見たらもう11時。
これから出発しても京都に着くのは夕方だよね。。。なんて思いながらテレビを点けて横になっていた。
テレビでは「義経」の再放送をしている。
“義経”と言えば、私の中のクライマックスは義経と静御前が吉野で分かれる「吉野道行」と歌舞伎十八番の「勧進帳」（能＝謡曲では「安宅」）。
義経好きの人にはこのあと「衣川」があるのだろうね。

安宅の関の場面は私が知っている話と違って、何だか違和感。
って、歌舞伎のストーリーと同じじゃ、原作者のオリジナリティがないって事だからしかたないか(笑)
私が知っている話では、弁慶が“勧進帳”を読んだあと、富樫が義経を見咎めて、それを弁慶が義経を「お前が九郎判官に似ているのが憎い（迷惑を被る）」と強か打ちつけるという話。
弁慶の忠義心を思いやった富樫が関を通すが、後で追いかけて根上（ねあがり）で義経に酒を供したらしい。
まぁ、そもそも安宅の関なんて無かったという話もあるし、「太平記」辺りだと、篠原（現在の片山津温泉近く）と安宅、根上（ヤンキース松井の出身地）が一まとめになった記述だから、正確な事は判らない。
「義経記」でも弁慶は根上（の松）で義経に謝った事になってるけど、安宅から根上までえ約5キロ、そこから9キロ先が巖根宮（いわねぐう）で、その直ぐ先が倶利伽羅峠というから距離感は。。。？(笑)
富樫泰家だって野々市（金沢の南）に居を構えていたと言うし、富樫が義経主従を追いかけてお酒飲んだのは富山県に入った高岡とも言われている。

まぁ、吉野道行も桜の時期ではなかったけどね(笑)
吉野道行って本当はテレビの設定どおり季節は冬なのだけど、歌舞伎では桜の花びらが舞い散る頃なのよね。。。

なんてね(笑)
そんな事を思いながらテレビを見ていた。

そういえば、小池栄子って、巴御前役の時はそうおかしくないのに、大奥のお伝の方の時は顔つきというかお化粧がヘン。
なんでなのかな？
巴御前の時は眉だって普通だし、目も普通。
お伝の方の時は眉も目も不自然だよ。
って、巴御前の時でも、これで男性を16人も投げ飛ばすような怪力には見えなかったけどね(笑)

テレビを見ていたら、なんだかまた具合が悪くなってきてまた寝ちゃった(^_^;
やっと、いくらか気分がマシになってきたのは17時。
旅行、キャンセルして正解だね。
こんな状態で旅行に行っても楽しめないものね。

でも、京都に出かけなかったのなら都内に出かける？
明日は天気が悪くなりそうだから。。。今日のうちに行かないと。。。なんて言い訳をして、夕方から出かけた(^_^;
このまま寝ていても無為に1日を過ごすだけだものね(笑)

出かけた先は、六義園。
こちらは「元禄太平記」の舞台。
柳沢吉保が徳川5代将軍の綱吉から賜った地に下屋敷を造り、そこに造成した庭園。
当然、此処にあった屋敷には“染子”も住んでいたのよね。

庭園には、万葉集や古今和歌集に由来する設えがある公園で、私も学生時代には好きで何度か来ていた処。
紅葉のライトアップが明日までなので、京都に行けなかった代わりに、少しでも紅葉を楽しもうかと思って。

六義園1 　六義園2 　六義園3 　六義園4