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う~ん。。。どっちがいいのか?

う~ん。。。


内定取り消し続出 各大学が「留年・出直し就活」支援
12月28日21時36分配信 産経新聞

 世界的な金融危機で、大学生の就職内定取り消しが相次ぐ中、留年することで、改めて「新卒」として出直し、就職活動を目指す学生に授業料を減免するなどの形で支援する動きが各大学に広がっている。大学生にとって、厳しい年末年始になりそうだが、各大学では「学生の不安が少しでも軽くなれば」と話している。
 就職活動は新卒が有利とされるため、内定を取り消された学生の中にはあえて1年間留年して、「もう一度、新卒として就職活動したい」という希望も想定される。今回の措置は、そうした学生の希望に応えるものだ。
 青山学院大学(東京都渋谷区)では、来春から1年間だけの特別措置として、卒業要件を満たしながら、内定を取り消された学生の在学を認め、1年間の学費を減免する方針を打ち出した。減免率などは今後検討する。
 同大では、経営破綻(はたん)や業績不振などを理由に、8人が内定を取り消された。うち5人は就職活動を再開しているが事態は深刻だ。同大は「学生の希望に沿えるように全力で取り組みたい」としている。
 学生1人が内定を取り消されたという工学院大学(東京都新宿区)。ほかにも学生4人が内定辞退を企業から促されており、留年を希望する学生に対する授業料減免の検討を始めた。「留年を勧めるわけではないが、学生の不安を少しでも軽減させたい」
 湘南工科大(神奈川県藤沢市)でも、同様の特別措置を検討。内定を取り消された学生はこれまでに出ていないが、「先手を打って学生をバックアップしたい。4年間学んできた学生にとって不利益にならないようにしたい」という。
 一方、内定を取り消された高校生や専門学校生、短大生への支援を打ち出しているのは、長崎ウエスレヤン大学(長崎県諫早市)。内定を取り消された高校生らが入学試験で合格した場合、授業料を半額免除する奨学金制度を創設した。文科省も「こうした奨学金制度は聞いたことがない」としている。
最終更新:12月28日21時43分

学校は学生の事を“考えている”かのような記事だね。
でも。長崎ウエスレヤン大学のケースはともかく、青学の大学院の話を聞いた時には、学校にはお金が入るんだよね。。。と思った。
本来なら卒業して学費を納めなくなってしまう学生を卒業させずに学校に残しておくことで、減免したとしても何がしかの授業料が入るのだよね。。。と。


20数年前の私が就職した頃も就職できない学生が大学院に残るケースは多かった。
就職浪人するより、学歴が上がっても“新卒”の方が就職に有利だからという理由で。
今とは違って、その頃の就職事情では学歴が高すぎるのは、その年齢からも敬遠られた。
女性は短大卒が1番有利で大卒は公務員以外の就職は有名校に限られていた。
男性でも大卒が1番有利で、学歴が上がる大学院卒の就職は大卒よりは不利だった。
そんな時代でも、浪人より新卒だった。
でもそれは大きな会社、ダレもが知っているような有名会社に入社するケースで、中小企業ではあまり違いはなかったような気がする。
実際、大学院も併設していた私の出身大学では、就職のために大学院に進むという学生はなかった。
私の大学では新卒でさえそんな有名会社や大会社に就職なんて無理だから、名も知らぬような中小企業に就職する人が多かったから卒業までに就職できなかった学生でも卒業後の早い時期に就職していた。
聴講生として残った人はいたけど、そんな人たちは元々モラトリアムで就職そのものをしたくなかった人たちだったものね。。。

その頃は今とは働き方も違っていて、派遣社員なんて制度はなかった。
今ならフリーターの様な働き方でも他人から後ろ指をさされる事は少ない。
ご本人たちは、「フリーターになりたくないから正社員採用を目指して学校に残る」というのだろうけど、1年後、2年後に正社員に採用される保証はないのだから、例えアルバイトだとしても就職して何かしらのスキルを身につけた方が就職の可能性が高いと思うけどなぁ。。。
同じ“学校に行く”のであれば、資格やスキルを身につけられるような学校に行く方が良いと思うよ。





20数年前って、高卒や大卒ならば正社員が当たり前でアルバイトで生計を立てるなんて芸能人ぐらい。
18歳(場合によっては15歳)を過ぎて、それなりの学校に通っている訳でもないのに仕事をしていないなんてありえなかったし、“仕事”は正社員か家業を継ぐしかかった。

でも、今ならフリーターの様な働き方でも他人から後ろ指をさされる事は少ない。
これって、案外、気楽な事よ。
正社員でもなく、だからといって家業を継ぐこともなく、仕事を選ぶ事が出来るもの。

いまどきの人には、“(継ぐべき)家業なんて無い”という人も多いだろうけど、それ(=家業)の殆どが(イマドキの若者が出来るような)オシャレだったり、お金になるような仕事ではない。
1年間、寝る間を惜しんで働いても、その収入は、今社会問題視されている期間工や派遣社員と言われる人たちの収入の半分だったり1/3だったりする。
もちろん、それを大きく上回る事も少なくないだろう。
でも、そういった保証のない収入というのは、全く収入のない年もあるという事。
農業や漁業の就労者の収入は年によって大きな開きがあるから、“安定”を求める人には“博打”に近い。
そういう意味では、今“職がない”と言っている人たちの切迫感を、“毎年”経験する職種の人だって少なくないハズよ。
そんなリスクを回避している人って“甘い”と言われても仕方が無いし、リスクを回避する以上、“安全な地”は少ないよね。
彼らのような就職の為に学校に残る人が、多くの“大人”に同情を買えないのは、彼らが未だ“極限”ではないと言うことなのだろうな。。。

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