銅メダル！やったね！

高橋大輔選手、銅メダル！やったね！

五輪フィギュア　「ガラスのハート」返上　高橋銅メダル
（毎日新聞） 2/19 15:05

　バンクーバー冬季五輪第７日の１８日（日本時間１９日）、フィギュアスケート男子のフリーが行われ、高橋大輔（２３）＝関大大学院＝が銅メダルを獲得した。

　◇集大成で「鋼の心」
　人は変われる、強くなれる。そのことを高橋は教えてくれた。威風堂々とした演技。４年前に「ガラスのハート」と呼ばれた男とは、思えない。
　前回トリノ五輪での荒川静香の金メダルが、高橋に大きな夢を与えた。「金メダルを取る瞬間に立ち会えて、すごくかっこいいと思った」と振り返る。自身はＳＰ５位につけながら、フリーは重圧に負け８位に後退した悔しさもあった。「次は金メダルを取る」と誓い、口にし続けてきた。
　０７年世界選手権で日本男子初の銀メダルを獲得したが、翌年の世界選手権ではフリーでジャンプの回数違反を犯して４位。「回数違反がなければ」と残念がる周囲に対し、「違反がなくても３位でしょ。優勝できなくてすごい悔しいけど、（メダルを取れなかったという）悔しさはそれほどないです」と語った。すでに高橋の目には「金メダル」しか映っていなかった。
　０８年１１月の右ひざ前十字靱帯（じんたい）断裂の手術から復活した今季、その目標がぶれることはなかった。これまで５試合のフリーでは、練習でも成功率の低かった４回転トーループに挑み、失敗し続けた。目前の試合で勝つことより「五輪本番で４回転を跳ぶための練習」と位置づけたためだ。「五輪が近付くにつれ、金メダルは難しいと思っている。でも、目標を下げては絶対に取れない」と言い切った。この日も果敢に４回転に挑んだ。着氷に失敗したが悔いはない。
　以前は優しい性格が災いし、本番に弱いタイプ。前回五輪のフリー当日は、昼食で緊張のあまり好物のチョコレートクロワッサンをなかなか食べ終えることができなかった。だが、けがによるブランクとリハビリを経験したことで、精神的に強くなった。
　「集大成」と臨み、「金メダル」の夢こそかなわなかったものの、日本男子勢として初のメダル獲得。「鋼の心臓」に生まれ変わった男が、歴史を切り開いた。【来住哲司】
（毎日新聞） 最終更新：2/19 17:39

怪我をする前の高橋選手には何処にでもいるような"イケ面クン"と言うような印象しかなかった。
技術はあるものの、試技の場において観るものへの訴求力を要求される競技者の中での印象の薄さは否めなかった。
表現力がアップしたというのが正しい表現なのか解らないけど、怪我を乗り越えての彼は競技の面でも"乗り越えた"感がある。
今では、競技者としての技術面での魅力の他に、男性としての魅力を演技の中で表現できていると思う。
いや、本当にカッコイイ男だね。

アボットや織田選手を初めとして、有力選手にミスが目立つ中、流石にメダリストの演技は圧巻だった。
4回転を飛ばないライサチェック選手の演技は、指の先まで神経が行き届きコントロールされながらも力強かった。
高度な技術と高度な芸術性を表現したプログラム構成はすばらしく、観るものを惹きつける。
演技終了間際からガッツポーズを抑えられない処をみると、自身でも会心の演技だったのだろうな。

競技なのだから技術の難易度にこだわるべきと言ったフルチェンコ選手の演技は、残念ながら面白みに欠けた
確かに4回転は成功した。だからこそ銀メダルとなる評価（成績）が得られたのだろうけど、4回転ジャンプ以外見るものが無かったのも確か。
渾身の4回転ジャンプの他は、殆どのジャンプで軸がぶれていた。
技術で飛んだというより、力で押し切った感じのジャンプだったし、スピンやステップも技術面での美しさがない。
これでは"技術力"で評価した結果でライサチェックに負けたと言わざるを得ない。
それでも、他の選手と比べると抜きん出ているは確かだもの。。。

高橋選手は4回転ジャンプは失敗したものの、その他のジャンプ、スピン、ステップは素晴らしかった。
緩急ある演技と喜怒哀楽の表現でプログラムを完全に自分の物としている事が解る。
村主選手が氷上のアクトレスと言われるが、この高橋選手の演技は氷上のアクターと言えるんじゃないかな。

さてさて、もう1人、4回転を成功させた小塚選手は立派だと思う。
試合で4回転を始めて成功させたのがオリンピックだなんて、小塚選手ったら優面なのに強い精神力を見せたね。
お父さんが元オリンピック選手だという事は知っていたけど、お祖父さんも満州のチャンピオンだったとか。
その時代に満州でフィギュアスケートをしていたなんて驚きだけど、3代目ともなると家族の中でのプレッシャーもあるだろうな、なんて余計な事まで考えてしまう。