Home > 01.時事寸評 > 逆格差には気がつかないのね。。。

逆格差には気がつかないのね。。。

格差ね。。。
無いとは言わないけど、以前のような全体が同じレベルで底辺に合わせなければないらい社会から、好めば上方に進む事が可能である一方好めば下方に留まる事も可能になった社会を、“格差拡大”というのには違和感を感じるのよね。。。


首相「若者の格差増加」で是正に意欲…衆院予算委

2月13日13時8分配信 読売新聞

 安倍首相は13日午前の衆院予算委員会で「格差」問題に関連し、「20、30代の人に格差が増加している傾向がある。フリーターなどの固定化などに注目し、政策を展開しないといけない」と述べ、若年層を中心に格差是正に取り組む考えを示した。

 さらに「一生懸命頑張っても、生活が向上していない地域があれば、光をあてるのが安倍政権の一つの柱だ」と述べ、地域間格差の解消に努める考えも強調した。

 官製談合について、首相は、「官製談合を根絶させるため、できる限りのことをやる。談合がいかに割に合わないか、社会に徹底させる必要がある」として、根絶に取り組む姿勢を強調した。その上で、「国の職員が入札談合に関与した場合には、厳しい対応をすると同時に、予算や権限を背景とした天下りがあってはならない」と述べ、天下り規制を強化する考えを示した。

最終更新:2月13日13時8分


談合はともかくとして。。
フリーターって全てが定職に就きたい訳ではなく、“フリーターで居たい”人も居るのよね。。。
有る意味、“フリーター”に固定化されたい(?)人も居るのよ。
生活水準が定職者より低くても、そんな事よりフリーターで居る事が“心地よい”人が。。。


頑張っても光の当たらない人や地域がある事も理解した上で敢えていうけど、好むと好まざるとに関わらず「何がなんでも頑張れ、それがこの世に生を受けたものの義務」と言われる社会と比べて、「“頑張る”ぐらいなら、(頑張らずに)“底辺”でもいいよね~」という価値観も認められる社会って本当に住みにくいのかなぁ?と思う。
それは、「“怠け者”にも“生きる権利”を認めてあげましょう」という社会でしょ?
私が知っている世の中はな“怠け者”は生きる価値がなかった。
それが“怠けたい人にも手を差し伸べましょう”という社会になったとしても、“怠け者”には生きにくい?
“社会構成員はみな平等”の社会主義者には不都合が残ったとしても、日本が“目指す姿”としては“マイナス”にぶれていてはいても“不都合”ではないでしょう?
っていうか、“アウトロー”を気取っていたのに、今更社会から認められたら“インサイド(ロー)”になってしまって、返って“生き難い”んじゃないの?

このblogではない別の処での書き込みに思った事。。。
昔。。。バブルの前までは、“働き者”である事は人間の評価では最上級の評価だった。
バブル期以降は、働かなくて生きる事(=生活できる事、お金が余る事)が評価の一つになったような気がする。
そしてバブル崩壊後の世代は、その“お金”にすら興味もなくて、“生きれればイイ”が最低ラインで、(好んで)その線を大きく超えようとしない人も数多いるように思う。
そういった“生きれればイイ”人に“働く”事を強制するのが“個性を潰す”と言われる時代に、働く意欲の全くない人と働く意欲の有る人は(当然区別すべきだと思うのだけど、“格差拡大”論者は両者を同一に評価しようとする)同じなのよね?
そうした「働きたくない人にも、働いた人と同等の待遇を施す」という社会主義者の感覚って、時代の要請にあっているのか?と思うけどねぇ。。。(^_^;


数年前、ある市民大学講座で、一部上場の有名企業の社長を辞めて雲水(=修行僧)になっている人の話を聞いた事がある。
その人は、「あなたは“どんな仕事”をしていますか?」と聞かれた時、「私は○○と言う会社に勤めて、××部の部長をしています。」と答えるのは答えになっていないと言われた。
“仕事”というのは最低限“社会に役立つ事”であって、○○部の部長である事は“社会に役立つ事”ではない と。
問いに答えるならば、「△△というプロジェクトに携わって、こういう風に社会に役立たせていただいています。」というべきだろうと。

まぁこんな話をしても偏った平等主義に捕らわれる社会主義者には理解はできないだろと思うけど、“仕事”が社会貢献である以上、働く(=社会貢献の)意欲のある人と無い人が社会での住み易さ(=評価)が違っても、それはいたし方ないのでは?と思う。
ただ思うことは、意欲がある人には活躍の場を与えられるべきだという事。
働く意欲が有る人の働く場を奪う事はあってはならない。
でも、意欲の有る人とない人とでは区別、社会的な違いがあっても致し方ないんじゃないかなぁ。。。
それは格差でも差別でもないと思うんだけど???


地域格差については私も色々思うのよね。。。
一般に東京を中心とする都市生活者は給与が高い。
でも、住居費というような需給関係で決まるもの以外に、NTTの基本料金を初めとした所謂公共料金などの生活コストも都市部は地方より高い。
以前私が私が勤めた会社は、本社こそは東京のど真ん中にあったけどその本拠地は地方にあった。
そういった会社では、基準の給与体系の他に、“都市勤務者手当て”があった。
都市部と地方の生活コストの差額分は、“都市勤務者手当て”になっていた。
そもそも生活コストが違うのだから、手当てはコスト負担の為の“増分”であって、居住地域によう格差ではない。。。
(っていうか、税金では一律に判断されるのだから、都市部勤務者はかなりの不利益を強いられる)

さらに“都市部”と言われる処に住んでいる私のマンションの下水道は自前。
この辺りの住宅では、下水道は殆ど自前で整備していて、寧ろ“自前”が当たり前。
勿論、自宅前の道路に溜まる“雨水を処理”してもらうために、市への“下水道代”は払っているよ。
でも、自分が排水する分の負担以上に、関係もない上水道の利用量に応じて下水道を負担をするのは納得がいかないのよね。。。
排水量に関わらず道向うの戸建が負担する(=給水量に比例する)“下水道”料金相当分は負担して、それ以外に自分が排水した分は給水量に比例して負担するのよ。。。
給水量にかかる公共料金が2重というのは“租税公課”の観点では間違いなのに、それがまかり通るって何なんだろうね。。。


いや、話は逸れちゃったけど、“地方”だって“負担すべき”は負担すべきよね。
ある部分に生活コストの安さは都市生活者の負担の賜物なのに、票を稼ぎたい代議士と地方にネットワークの薄いマスコミがそれを言わないから知らない人も多いと思うけど、都市生活者って、“(特別)手当て”が必要なほど、生活コストが高いのよ。

あぁ。。。もしかして議員さんの“事務所費”なんて全額議員負担にすれば、地方と都市の(逆)格差が解るのかもね。。。
(↑ 言うまでもないけど、国会で“格差”なんて言っている議員は優遇されている人を更に優遇しようとしている“おバカさん”だと思っています。。。)

Comments:4

mimisyan 2007年2月18日 07:00

社会貢献!
耳障りは良いけれど
生きてゆくのに精一杯の
人も多いです。

戦後、社会・生活環境は
一変してしもうた。
バーチャル・デジタル社会
についてゆけん
ユビキタスくそくらえ

そないゆうても
我が子達は江戸に出稼ぎに
残された父母はいまも田舎で
汗だして社会貢献してまっせ

僕達の社会貢献は
自立(自律)すとことなんや!

COO 2007年2月18日 10:02

>mimisyanさん
 その時言われたのは、社会の役にたたない事は(お金儲けであっても)仕事ではないという事でした。
 例えば、“株の売買”でも企業を活かすための投資活動であれば仕事だし、
 益だしの為のデイトレードは仕事ではないという事でしょう。


 それにしても、働かない者でも社会から援助されて生きる事ができる社会に満足できず、
 働かない者にもっと援助しろという議論にはついていけません。
 働きたい人には働く場を与えるのは政府の仕事だとしても、
 働きたくない人は、“働かない”事に見合った生活を強いられるのは当たり前の事だと思うのですよね。。。

まる 2007年2月19日 21:28

個人的には、社会としてはあまり底辺方向に格差が拡大して欲しくないです。
理由は簡単、社会の質が落ちるから(笑)
こう言う言い方は良くないのかもしれないですがまともに働いていない人に高いモラルは望めないんじゃないか?と思っています。
社会としての秩序、治安の悪化が不愉快です。
怠けものは居てもらっては困るから、無理矢理強制的に引き上げるべき、そして、もう強制労働でもさせろって感じですよ(笑)
これこそ、ソ連型の共産主義。

>まぁこんな話をしても偏った平等主義に捕らわれる社会主義者には理解はできないだろと思うけど、“仕事”が社会貢献である
>以上、働く(=社会貢献の)意欲のある人と無い人が社会での住み易さ(=評価)が違っても、それはいたし方ないのでは?と
>思う。
>ただ思うことは、意欲がある人には活躍の場を与えられるべきだという事。
>働く意欲が有る人の働く場を奪う事はあってはならない。
めちゃめちゃ同感ですよ。
やる意欲の人と無い人、もっとドラスティックに評価(給与)に差を付けても良いんじゃないかなぁ?と思う。
意欲の無い人はやはり最低生活を維持できる水準だし、その浮いた分は意欲ありアウトプットのある人に配分するのが自然だと
思いますね。
なんか、日本の会社はそこまでやらないんですよね。
意欲の無い人に優しく、意欲ある人に厳しいって構造になってませんかい?と思います。
意欲ある人は、負担が集中し、まぁ、マイナス評価を受ける機会もありますからね(^^;;;
もっとマイナス評価受けるべき、隠れた人いるっしょ?と思います。

COO 2007年2月20日 00:08

>まるさん
 私は、格差が下方に引っ張られたのではなく、上方に引っ張られたが故に差が広がったと思っています。
 底辺部分の生活レベルは以前より確実に上がっていますもの。

 で、社会の秩序の乱れや治安悪化は、「貧すれば鈍す」が経済的な“貧”ではなく精神的な“貧”なのでしょうね。
 家庭教育も含めて、現代の教育では精神性の高さを教育する機会は以前より少なくなったような気がします。。。
 でも、確かに不愉快ですよね。。。

 > 意欲の無い人はやはり最低生活を維持できる水準だし、その浮いた分は意欲ありアウトプットのある人に配分するのが自然だと思いますね。
 > なんか、日本の会社はそこまでやらないんですよね。
 > 意欲の無い人に優しく、意欲ある人に厳しいって構造になってませんかい?と思います。
 まず“最低生活”の基準が上がっている事(ほぼ、意欲アリの人と同等を目指している)が間違いなのでしょうね。
 でも、戦後の日本人の教育を担ってきた日教組が、「何もしない人に優しい社会」を理想としたのですから
 多くの日本人が、何もしない人(≒意欲の無い人)が優遇されて、
 働く人(=意欲のある人)がそれを賄う社会構造をできたのでしょうね。。。
 でもそれって、社会を下方に引っ張るだけなんですけどね。。。

Comment Form

Trackbacks:0

TrackBack URL for this entry
http://coo.main.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1300
Listed below are links to weblogs that reference
逆格差には気がつかないのね。。。 from 空のつぶやき

Home > 01.時事寸評 > 逆格差には気がつかないのね。。。

Search
Calendar
« 2007 2 »
S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10*
11**** 12 13 14 15 16* 17
18 19 20 21 22 23** 24
25 26 27 28      
Archives
Blog List

BlogPeopleに登録

ブログランキング・にほんブログ村へ

あわせて読みたいブログパーツ



Gallery


Counter
Feeds

Return to page top