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クシャミをしたのは？

2007年2月28日
02.経済

今日は午後から仕事で兜町に出かけた。
最近1週間で2回目の兜町なのだけど、今日は時間に余裕があったから兜町の“風景”を見る余裕があった。

なんだか、景色が変わったなぁ。。。
住居用マンションもいくつか建っていて、兜町と言っても以前のように証券会社ばかりではないのね。
私が以前勤めた会社のあったビルも今は証券会社ではないものね。。。

夜のニュースで「東京駅前の証券会社では。。。」と株価ボードを見る人を写した映像を見た。
今は違う証券会社になっているけど、この株価ボードがあったビルも以前私が勤めた会社で、ボードもその会社のものだった。
今日は株安が夜のワイドショーのTOPニュースだったみたいね。

日経平均全面安、５１５円安の１万７６０４円

2月28日22時39分配信読売新聞

　２８日の東京株式市場は、午後の取引でも、中国・上海市場や欧米市場の急落に連動した全面安の展開が続き、日経平均株価（２２５種）の終値は前日比５１５円８０銭安の１万７６０４円１２銭と大幅続落した。

　１日の下げ幅としては、昨年６月１３日の６１４円４１銭以来となった。韓国や香港、シンガポール市場でも株価は下落した。欧州主要市場の株価指数も下落して始まっており、中国発の世界同時株安の余波が続いている。

　東証株価指数（ＴＯＰＩＸ）は同５８・５９ポイント低い１７５２・７４で取引を終えた。ＴＯＰＩＸの下げ幅は２００４年５月１０日の６５・３５ポイント以来の大きさだった。売り注文が殺到したことから、東証１部の売買代金は４兆８２８２億円と過去最高を更新した。

最終更新:2月28日22時39分

昨日の上海の大幅安に引っ張られて、インド、ロンドン、NYと株安が巡って、今日は東京、シンガポールへ。
昨日の上海は8.8%安、ロンドンは2.2%、フランクフルト、パリ、NYは3%前後。
でも、NYは400ドル以上の下げだったのね。
忘れもしないブラックマンデーの時は、NYの500ドルが東京では翌日は値がつかない程の下げ。
今日の東京は一時737円を超える下げだったけど、終値では515円。
思ったより、下げは少なかったのかな。

以前はNYがクシャミをすると東京が風邪を引くといわれたけど、今回はNYのクシャミ1回に東京はクシャミ2回ぐらいかな(笑)
今日の外出の帰りに終値ベースでの下げ幅を知った上司君もあまり下げなかった事にビックリしていた。
今はNYダウが余りに高くて400ドルをパーセンテージにするとそんなにビックリもしないのかもしれないけど、400ドルって数字だけ聞くとかなり大きいものね。。。

でも、クシャミの大元がNYではなく上海だった事に、ちょっとビックリ。
未だ世界経済が中国に牽引されているとは思わないけど、やはり中国の影響は大きいのかな。
ちょうど今朝の日経朝刊の「成長を考える」という特集で、中国、インドの成長に日本が遅れをとっていると書かれたのを読んだな。。。
世界経済の牽引役はアメリカから中国に移ったのか？
なんてね。

今日の株価の下げは、引き金を引いたのは上海だったけど、中国は実態以上の株価水準だからそろそろ調整局面が来るのは予想の範囲でしょ。
日本の株価の下げは、どちらかといえば、上海よりNYの下げに引っ張られた方が強いんじゃないかなと私は思うよ。
勿論、人口規模の大きい中国の経済も世界経済に与える影響は大きいと思うけど、中国の外人向け株式市場は未だ世界経済に大きなインパクトを与えるほど市場規模は大きくはないもの。
どちらかというと、NYと上海の“タイミングが合った”だけなんじゃないだろうか？
或いは、NYに“下げ”の気配を感じた上海が先に下げた？
中国政府の経済政策はあまり信用できるものではないからね。
そして、情報伝達の早さが、「高所恐怖症」心理を世界に伝播させたんだろうね。

“タイミング”とはは、アメリカの経済はそんなに強くないというグリーンスパン元FBR議長発言。
アメリカはモーゲージに焦げ付きが出始めているし、経済指標の数値もあまりよくはなさそう。
そしてイラクやイランの問題もある。
次の“景気”の発表では、かなりショックな発表があると予想される。
その場合、いくら経済オンチのブッシュ君でももう戦争で景気回復を仕掛ける訳にはいかないだろうしねぇ。。。
アメリカ経済の先行きには不安が大きい。
日本経済は今でもかなりアメリカの消費に頼っている部分があるから、アメリカ経済がクシャミをすれば風邪をひくのは当然という事でしょう。
日本に政府の一部では“イザナギ景気”越えにはしゃぐ声もあるけど、日本の経済はひとり立ちしているわけではなく、アメリカのバブルのおこぼれを貰っているに過ぎないのだから。。。