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ヤブヘビ。。。だったね(苦笑)

昨夜は珍しくテレ朝の「朝まで生テレビ」を観た。
観たといっても、テレビを点けたら、なにやら騒いでいたからそのまま点けていただけなんだけど。。。(^_^;

後で知ったのだけど、昨夜のタイトルは「激論!“女”が変える日本!」だったのね。
ご大層なタイトルね。
中身はたいした事ないのにね。

激論!“女”が変える日本!

柳沢厚生労働大臣の「女性は産む機械」発言が、世間で大きな批判を浴びています。少子化を担当する大臣の一人としては、あまりにも無神経であり、軽率な発言であることは言うまでもありません。
あたりまえではありますが、日本人のおよそ半数は女性であり、もちろん有権者のおよそ半数も女性なのであります。しかし、国会議員に占める女性の割合は、わずか11%、人口構成比や有権者の比率とはかけ離れているわけです。国会議員の男女構成比は、「投票行動の結果」ですから、特段否定されるものではありませんが、閣僚から今回のような発言が出ると、やはり、性差、特に女性にかかわる政策について、世の大方の女性の意向が政治には反映されていないのではないかという疑問につながります。
男女雇用機会均等法が施行され、女性の地位、身分について、制度的には、さまざまな施策が講じられてきました。また、今年からは、専業主婦の年金分割もおこなわれます。
しかしながら、女性の社会進出が進んでいるにもかかわらず、相変わらず女性に対する差別は存在するわけで、更なる女性に対する政策も求められているのも事実です。そこで、今回の「朝まで生テレビ!」は、「女性の」「女性による」「日本のための」討論とし、「これからの日本のあり方」について徹底討論したいと思います。

司会:田原 総一朗
進行:長野智子 渡辺宜嗣
パネリスト:
   片山さつき(自民党・衆議院議員、党広報局長)
   古屋範子(公明党・衆議院議員、党政調副会長)
   小宮山洋子(民主党・衆議院議員、党男女共同参画担当大臣代理)
   福島みずほ(社民党・参議院議員、党首)

   雨宮処凛(作家)
   アレズ・ファクレジャハニ(東京外大大学院研究生、イラン)
   大高未貴(ジャーナリスト)
   荻原博子(経済ジャーナリスト)
   小沢遼子(評論家)
   櫛渕万里(NPOピースボート共同代表)
   坪谷郁子(東京インターナショナルスクール代表)
   遙洋子 (タレント・作家)


#リンク先の有効期限は今週一杯です。3月某日(←正確には判らない。。。(^_^; )以降違う内容に変更されます。


パネリストの名前を見ても判るように、まともに話せるのは小沢遼子さんと小宮山洋子さんぐらいだった。

会話の中身は、
・日本の終身雇用制度が女性が生む権利を生かせてこなかった
・日本の労働形態は、育児、介護を妻に任せられる男性を前提にしている
・フランスの出世率が上がったのは増加した移民の出生のおかげで、フランス人の出生率が上がった訳ではない
・命を大切にする社会を造りましょう

前半は、高校の文化祭のパネルディスカッション?と言う感じ。
そのうち、「社民党は女性の自立支援はしていない」という話になって、瑞穂ちゃんったら「(与党である)自民党も公明党を抱き込んで変えなければ、社会党だけでは(社会を)変えられない」とムキになっていた。
っていうか、自党だけで実現できないなら他党を巻き込む能動性が社会党には無いって言われているのに、ちっとも反論になっていないよ。
ディベートが得意なはずの弁護士さんだったこの党首は、事前準備のない変化球には弱いのか?

そのうち、公明党に非難の矛先がむいたので公明党の古屋さんが「宗教は人間にとって重要なもの」と言い出した。
でも彼女は、田原総一郎に「医療や福祉は人間に必要ないのか?」と言われて答えられず。
現代の日本人が“宗教”だけで生きていける訳はないのだらか、(公明党は)宗教法人がバックについているとしても人間が生きるために現実的な政策を実行せよ」と言われている時に、精神論をいわれても答えにはならないよね。。。
少なくとも今は宗教人としてではなく、政治家としてパネリストになっているんでしょ?と言いたくなった(^_^;
田原総一郎が「宗教に触れると、神道に触れなければならいから」とそれ以上の議論を封じて収まった。

確かにそう。
日本の政教分離は「天皇に政策や法律に口出しはさせない」という事であって、行政の責任者である各大臣は天皇の信認を受ける。
日本神道の祭祀を司る天皇から認められないと首相や大臣にはなれないという事は、厳密には政教分離とは言えないものね。
内閣総理大臣だった純ちゃんの靖国参拝では政教分離の観点で問題視する人もあったけど、内閣総理大臣が伊勢神宮に公式参拝している事は誰も問題にしないぐらい、実は日本の政教分離の定義は曖昧。
だからこそ、公明党の事もおおぴらには言えずにいるのよ。
といって、公明党を政党として認めたくない人も確かに多くいるのよ。


さてさて、少子化ついての“問題点”に話題が移り始めた。
・配偶者控除があると言うことは女性は家に居ろということ
・将来の労働力として子供を産む事を期待されるのは違和感を感じる
・持ちたい人が子供を持てない社会が問題
・現在はシングルマザーやお父さんの居ない世帯で子供を産み育てられる社会ではない
等々

田原総一郎は、「柳沢発言は言葉狩り」といい、「政争の具」としていると。
これも確かにそう。

私は、柳沢大臣が厚労大臣でなかったら、彼の発言に対してblogで取り上げる事も無かっただろうと思う。
厚労省の無策をその省庁の最高責任者が“女性が産まなくなった”と“女性”に責任転換しているように受け取れる発言と、その後の釈明会見で“装置”以外のものに例えられなかったその姿に、彼に「男と女は結婚していれば何の悩みもなく子供が生まれる」という前時代的な感覚を見て私は嫌悪を感じた。
でも、マスコミが此処まで引っ張るのは言葉狩りでしかないと思うよ。


その後は、「(女性は)平等と自由のどちらかを取るのか?(田原総一郎)」と言い出したのをきっかけに、
「緩和するのなら執行体制を強化すべき(片山さつき氏)」←これって何の規制緩和だったのかな。。。(^_^;)
という発言になり、更にトドメは、「拉致はなかったという政党、政治家を問題化すべき(大高未貴氏)」と。

結局、「女性の」「女性による」「日本のための」、「これからの日本のあり方」は、社会党と民主党が存在するのが問題という話に落ち着いた(苦)
小宮山さんと瑞穂ちゃんは居辛かっただろうね(苦笑)


それにしても、イスラム教徒であるイラン人のアレズ・ファクレジャハニ女史が「日本は女性が生き難い国」と言ったのが、印象的だったな。

Comments:4

こっとんふわふわ 2007年2月27日 10:27

産む機械発言ばかり取り上げるのはどうかとおもいますよね。
フランスは今や移民の子も晩婚化が進み出生率が下がっています。

日本の政権分離わたしも疑問を持っていました。
何故天皇の信認を受けなければならないのか?

拉致はなかったという政党があるんですか??
びっくりです。

イスラム女性に女性が生きにくいと言われてしまうとは・・・
嘆かわしいですね。

COO 2007年2月28日 00:09

>こっとんふわふわさん
 「産む機械発言」報道も、いい加減ウンザリな感じになってきましたね(笑)
 フランスの出生率が上がって、フランスの政策が特効薬のように言われた時期もありましたが
 今は、また下がってきているのですか?
 それでは、フランスの政策を真似たとて、そもそも移民すらも認めない日本では出生率の向上は望めそうにないですね。。。

 政教分離に関しては。。。
 日本国憲法では日本国民に主権がありますが、その日本国民を象徴するのが天皇なので
 天皇の信認=国民の信認 という解釈なのでしょうね。
 でも、一方で、天皇は日本神道という宗教の最高の祭祀者なんですよね。。。

 拉致が無かったとは、今は何処の政党も言いませんが、
 嘗ての社会党は拉致は無かったという立場をとり、拉致被害者からの手紙を
 「北朝鮮に拉致・監禁されているという不届きモノがいる」と北朝鮮に届けた前科がありますし、
 民主党の管直人元代表は、「“拉致問題”なんて存在しないのだから、拉致の実行犯と言われる人は犯罪者ではない」と
 韓国で収監されていた拉致の実行犯の釈放を嘆願した前科があります。
 とんでもないことです。

 私たちはイスラムの女性は自由がないと言う意味で生き難いと思うのですが、
 本当は逆に日本人女性は可哀想だと思われているのはビックリです。

こっとんふわふわ 2007年2月28日 15:37

http://d.hatena.ne.jp/fenestrae/20060128#p1

ここに数字について説明がされています。
移民の子,確かにフランス女性の子よりは少しは多い様ですが,微々たる差の様です。
日本でフランスでは移民の子が出生率を上げていると報道されているとは知りませんでした。
わたしが,移民の子も晩婚化が進んで少子化が深刻化しているとの記事を読んだのは2000年くらいですから,じわじわと出生率が上昇している時の記事です。

フランスで,移民の家族で大家族というのはそう言えば見たことないです。

COO 2007年2月28日 23:13

>こっとんふわふわさん
 リンク、ありがとうございます。
 読みましたが、フランスで移民が出生率を押し上げているというのは、正確ではなさそうですね。
 日本でも報道されている訳ではないと思います。
 実は私も、このテレビ番組で初めて知ったのですから。
 多分、フランスの出生率にある意味を持たせたいから言ったのでしょうね。

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