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客の所有物を無断で売る詐欺的厚顔

船場吉兆の“使い回し”が、大阪船場の本店だけでなく博多店でも行われていた事が判った。
これじゃ、どう言い訳しても、“会社ぐるみ”だね。
社長である女将は責任を取る気は全くならしいけど、これでは信用は回復しないと思うよ。


<船場吉兆>アユは二度揚げ、刺身のツマは洗う……使いまわし手口明らかに

5月9日13時16分配信 毎日新聞

<船場吉兆>アユは二度揚げ、刺身のツマは洗う……使いまわし手口明らかに

拡大写真

報道陣の質問に応じる船場吉兆博多店の河合元子店長=福岡市博多区の船場吉兆博多店で2008年5月8日午前10時56分、金澤稔撮影
 老舗料亭・船場吉兆(大阪市)の博多店(福岡市博多区)と天神店(同市中央区、現在は閉店)が客の食べ残しの食材(延べ9品目)を使い回していた問題で、具体的な手口が8日明らかになった。「アユ揚げ」は湯木正徳・前社長の指示で二度揚げされたほか、刺し身のツマはパート従業員が洗い、造り場(調理場)に持参していたという。博多店の河合元子店長は「鮮度が良いのは原則的に使い回していた。刺し身のツマについては店の多くの従業員が知っていた」と述べ、使い回しが常態化していた様子が浮かび上がった。

【関連図】 船場吉兆博多店での使い回しの手口の詳細

 河合店長が8日、博多区保健福祉センターに提出した報告書によると、博多店の使い回しは99年3月のオープン直後から、閉店した天神店も同じく04年3月から行っていた。使い回した品目は、博多店が▽金時ニンジン▽ウド▽ボウフウ▽オオバ▽わさび▽刺し身▽アユのおどり場げの7品。天神店は金時ニンジンとボウフウの2品だったという。

 報告書作成のため、博多店は辞めた店員も含めて聞き取り調査したという。河合店長は「実際に刺し身のツマを洗ったり、前社長の指示でアユを揚げ直すなどした人がいた」と話す一方、「私自身は見ていません」と関与していないことを強調した。今後の経営については「本社からの回答を待つのみです」と話した。【鈴木実穂】

最終更新:5月9日18時9分


連休明けの7日に船場吉兆社長が店の前で記者会見をしていた。
謝罪会見?と思ってテレビの映像を見ていると、「開店の準備の時間ですから」と社長が喋るだけ喋って会見が打ち切られた。

なんだかな。

そもそも謝る気があるのなら、カレンダー上の連休による休業中であっても謝罪会見をするだろうし、言いたい事だけ喋れば終るような数分の会見なんてしない。
それも店の勝手口の前でなんて、ありえない。
謝罪会見だって、ただ“私は悪くない”と言うためだけに、言い換えれば“保身”の言い訳の為の会見だった。
「当店には誠意なんてものは全くありません」という為の会見だったように見える。

それにしてもね。。。
「女将は調理場のことは分からない」とはよく言ったよね。
これじゃ、自分は「女将としても失格」と言ったに等しい。
福岡の店長も同じだけど、従業員は皆知っているにも関わらず、女将とか店長だけが“知らない”って、なんだかね。
これは、全く言い訳にはならないばかりか、この女将が「船場吉兆の諸悪の根源で、さっさと引退して下さい」って事なんじゃないの?
本来なら調理場を仕切っているに等しい人の言葉がこれだというだけでなく、都合の悪いことは全て他人の責任なんだよね。
この“責任者”たちって。。。
船場吉兆社長ご本人は「死ぬまで船場吉兆を女将として守る」と言っていたみたいだけど、貴女が居ない方が船場吉兆はよくなる気がするよ。
“社長”という名前や立場はどうでもよくても、少なくとも“料亭の女将”ならば調理場を知っていて欲しい。
少なくとも、客はそれを期待している。
女将は店を代表するという立場だけでなく、お客と調理場との橋渡し役を期待されているのだから、「調理場のことは分からない」と言った時点で女将失格です。
店を守りたいなら、貴女自身が身を引くべきです。
一流料理人の娘というだけでは料亭の女将としての信頼は得られないし、船場吉兆の女将の言動は一流料理人だったと言われる本家創業者の名を辱める。


さて。。。
食品の使い回しといえば、私が子供の頃も色々噂があった。
顕著だったのは、パセリと喫茶に使われるさくらんぼ。
子供の頃は、パセリとさくらんぼは(不衛生だからと)食べてはイケないものだった。
でもね。。。場末の喫茶店や料理屋ならば、ある程度なら客もそれを許すだろう。
そういった事を前提としたささやかな抵抗が、“食べない”、“手をつけない”事なんだもの。

基本的に“ムダ”を形式美とする高級料亭で“勿体無い”からと、そういう使い回しはどうなの?
出された客が怒るのはムリもないけど、自分がお金を払った料理を再利用された先客だって怒って当たり前。

そもそも商業原則を考えるならば、料理はお金を払った人に所有権があると考えられる。
そういう立場に立つと、料理はお金を払った人(=客)のものであって、出した料理屋のものではない。
料理屋は残った料理を“勿体無い”からと客から買い取って(料金を差し引いて)、次の客に出したのだろうか?
恐らく、先客に使“いまわす”(他の客から料金を取って、提供する)事を断った訳ではないだろう。
他人のものを本人に内緒で勝手に他の客に売るのはどうなのだろうね。
これってある意味詐欺なんだけど?
そして、転売される側にも「これは他のお客に出した残り物が混ざっています」と断っているのだろうか?
少なくとも、材料費は全くかかっていない(先客が負担しているから)ものを出しているのだから、その断りを後客に入れているのだろうか?
後客が納得の上なら問題はないと思うよ。


こういう料亭の場合、“勿体無い”は店の論理で計ってはいけない。
だって、お客さんはその“勿体無さ”に対してお金を払っているのだから。
勿論、お店がそれを自分たちへの施しとして受けるのは問題はない。
でも、その“施し”を別の客へ転売するのはどうなの?
それって、商売のマナーとして許され難いんじゃないだろうか。。。







そういえば、昔、料亭ではないけど、「吉兆」という名の料理屋で何回か食事をしたことがある。
あれは、他の客の食べ残しの使い回しだったのかなぁ。。。(-_-;

Comments:2

まる 2008年5月17日 16:36

この人、前回の謝罪会見でさんざん言われたのに、そこから全く勉強しなかったのか?
"「食べ残し」ではなく「残された『お料理』としてほしい」"とほざいているらしいですね。
謝罪しているときは、言葉のあやレベルで言い訳してしまうKYは、退場した方がいいです。
話す時も、下向きっぱなし。
ダメですね。
周辺の飲食店も困っていましたよ。
「飲食店は、みんな使い回ししていると思われたら、キツイですわー」ですと。

COO 2008年5月17日 23:54

>まるさん
 この女将さん、前回叩かれた理由を解っていないようですね。
 危機管理もなにもあったものじゃないと言う感じです。

 確かに、他の飲食店も迷惑ですよね。。。
 衛生面やお客の気持ちなんて全く無視する店が“高級料亭”と言うのですから、
 “同じ事をしているに違いない”と思われる近所の料理屋さんはかなり迷惑ですよねぇ。。。

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