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卑怯モノと哀れな子羊

今朝のワイドショーでは、民主党の東京12区の立候補者発表に関する記事ばかり。
そんなニュースをネットで探していたら同じお題目を報道した2つの記事が目に付いた。

どちらも同じ新聞社から出ている。
同じ事を2つの側面で報道しているのだけど、なんとなくニュアンスが違うように感じるのは何故だろう?
そして2つの記事のどちらからも、一郎クンが“逃げた”と感じられるのは何故だろう?


小沢氏会見 青木愛氏は家族ぐるみの支援者の一人

7月24日22時13分配信 産経新聞

 民主党の小沢一郎代表代行は24日午後、都内で会見し、衆院選東京12区に同党の青木愛参院議員(比例代表)の擁立を発表し、さらに衆院選後について「公明党との連携は考えておりません」と述べた。小沢氏と青木氏の記者会見の詳細は以下の通り。

【小沢氏の冒頭発言】
「それでは、私からみなさまにご報告申し上げます。結論から先に申し上げますと、隣に座っておりますのが、このたび、東京12区の候補者としてただいま、常任幹事会のご了承をいただきまして、立候補することになりました参議院議員の青木愛さんでございます。この12区につきましては、当初から私自身の出馬を検討しておったところですが、諸般の状況の中で、私に代わる、しかも、必ず勝利できる候補者を、そういうことで、探しておったところでございます。なかなか、こういう厳しい選挙でございますので、いい人材はたくさんございましたけれども、決断に至れなかったわけでございます」
「青木参議院議員はご承知のとおり一昨年、参議院に当選したばかりであります。従ってあと4年間、安定した政治活動を、機会を与えられているわけでありまして、私もお話をいたしましても、受けていただけるかどうか大変自信がなかったんでありますけれども、誠意を持って今日の状況、この選挙区の重大さ、そして今度の総選挙の大事さを、話を致しました結果、『私で役に立つなら』ということで、はっきりと決断をしてくださいました。私はそういう意味におきまして、大変申し訳ないような気持ちを心の隅に持ちながらも、彼女の勇気と決断に、心から敬意の念を抱いているところであります」
「私はずーっと以前から、彼女を知って、また家族ぐるみの支援者の1人であったわけでございますけれども、彼女は墨田区で生まれ育ちまして、のちに母親の実家の千葉に転居したわけでございますが、本当に、やると心に決めたらば、とことんどこまでもやり抜く性格でございます。そういう意味におきまして、地元のみなさんのご指導とご支援をたまわりながら、本当に、マスコミ諸君にとっても最大の関心の選挙区でありますこの12区で、何としても勝ち上がってもらいたい。そういう気持ちでいっぱいでございますので、どうかみなさんにおかれましても、これから温かいご指導を賜りますようにお願いを申し上げまして、私から候補者の紹介に代えます」

【青木氏の冒頭発言】
「このたび、ここ東京12区から、立候補の決意をいたしました、民主党の青木愛と申します。えー、まず、私は衆院選挙を、千葉県12区で2回、そして一昨年の参院選挙、全国比例区で一度立候補をさせていただきました。まず千葉県12区をはじめとする千葉県民のみなさま、それから参院選挙でお世話になった全国のみなさまに、まず感謝を申し上げたいと思っております。この度、ここ東京12区からの立候補のご要請をいただきまして、民主党による政権交代、そして政策の実行を現実のものとするためにするには、このときしかないと判断し、私で役に立つことがあればと思い、決意にいたりました。私は、東京・墨田区の生まれでございます。下町、この地域には特別な思いもございます。これからこの地域のひとりでも多くのみなさまとお会いをして、候補者としてのご理解をいただき、ご支援をいただけるように、一生懸命頑張ってまいりたいと思っております。どうぞ、よろしくお願いいたします」

最終更新:7月24日22時19分


小沢氏会見「公明との連携は考えていない」

7月24日22時19分配信 産経新聞

【田中康夫代表のくら替え】
--時を同じくして、兵庫県で新党日本の田中康夫代表が出馬会見をしている。田中氏は常々、自分が参院から衆院に出ることと、小沢氏の国替えはセットだと主張してきたが
小沢氏「彼は当初から衆院の転出を私に漏らしておりました。そして選挙区としては、どちらかといえば彼自身が兵庫8区という希望がありましたので、ここも冬柴(鉄三)・公明党の前、なんだ、幹事長か、の選挙区でありますので、いろいろと地元も複雑でありますけれども、彼自身としては、この選挙区で断固勝ち抜くという固い決意で臨んでいると思います」
司会「代表代行以外にも青木先生への質問をお願いします」

【比例単独候補の擁立】
--小沢氏と青木氏に。まずひとつ、手続き的なことだが、青木氏は公示の日に参院議員を辞職する形になるのか。それから、小沢氏は選挙担当としてどのように今回の衆院選に取り組むのか、全体の指揮にあたると思うが意気込みを。また、各ブロックの比例単独候補の擁立の方針は
小沢氏「前2問は当たり前のことで毎日言ってるから、よく思い出して自分の頭で整理してください」
「それから3問目はいわゆる重複立候補者の、以外のいわゆる第2段階の比例の候補者につきましては、今までの選挙の結果やら、いろんな票の実績やらそういうものを全部勘案しながら、各都道府県に、要望があらば、候補者をあげてほしいというのを近々、通達する予定にしております。8月の上旬くらいまでの間に名前を挙げていただいて、その方々の中から、あるいはその方々じゃない人が入るかもしんないけども、本部において最終決定をするという運びになると思います」

【出馬要請の言葉】
--青木氏に。先程、1日2日、北区を歩いてみたと。いつ小沢氏からどんな言葉で出馬の要請があったのか。悩んで決断をしたのか
青木氏「17日にお話をうかがいまして」
小沢氏「いい、いい、オレは忘れちゃった。ハハハハ」
青木氏「あの、迷いませんでした」

--どんな言葉で
小沢氏「覚えてるか?」
青木氏「そりゃ覚えておりますけれども」
小沢氏「覚えてるなら…、オレは忘れちゃったから」
青木氏「そうですね、なんでしょう、まあとにかく党のために国のためにがんばる気があるか、ということでおうかがいをしました。具体的な内容についてはそのときにはうかがいませんでした」

--具体的に聞いたのは
青木氏「17日の日に。私は覚えているんですが、そのようにお話をいただきまして、内容はわかりませんでしたが、大変重要なことだと思いまして、あの、迷うことなくがんばります、ということでお話をさせていただきました」

【公明党との今後の連携など】
--12区は八代英太元衆院議員が力を持っている。何らかの連携を考えているのか
小沢氏「あの、応援してくださる方、すべての人と連携とって勝利を目指します」

--今回の青木氏、それに浅尾氏も離党、田中氏もくら替えで3人の議席が参院で減ることについて。今回の擁立は公明党をかなり刺激すると思われるが、将来的な公明党との連携の可能性は
小沢氏「あの、3人減りません。あの、減るのは浅尾君が離党すれば1人だけです」
「それから、公明党とあの、選挙後に連携するというようなことは考えておりません」

最終更新:7月24日22時19分


結局、一郎クンは自身の議席を確保するためにタレント候補であった青木愛氏を“プリンス太田”の捨て駒に当てた。
先日の、自身が東京で立候補しない言い訳に“党首(党代表)でなくなったから、(一郎クンが立候補しても)集票効果がない”事を理由にしている。
翻ると、青木愛氏の立候補は一郎クン以上の集票効果があると考えての事か?
いや、政治家として評価を一郎クンと青木愛氏を比べると、青木愛氏は明らかに“捨て駒”だろう。
もっと言うなら、“どうせ負ける選挙区”での人身御供でしかないだろう。

この人選は公明党の候補者に対する民主党の政治的なメッセージとは考えにくく、タレント候補であれば落選してもテレビ局が(落選後の職を)救ってくれると踏んでの候補だとしか思えない。
要するに“捨て駒”として後腐れのない人選でしかない。
でも、果たして“可愛い”だけのタレントだった候補が、“タダの人”になった時にタレントとしての“職”が保証されているのか?
それこそ、民主党が“国会議員を使い捨て”している証左ではないのか?
彼女の場合は候補地を替えながら何度も立候補している議員で、タイゾー君を初めととする“(自民党の追い風によって)“間違って当選しちゃった”比例区候補者とは質が違うと思うのよ。
代表や代表経験者が自分の議席を守るために他の候補者を“捨て駒”とする事を“是とする”というか“率先する”政党って、イザとなったら“率先して”国民を裏切る人の集まりだと考えるよ。
こんな政党を(本気で)信じる人って居るのだろうか???


それにしても。。。
記者会見の青木愛氏の顔写真を見ると悲壮感が漂っているように見える。
彼女は党利党略だけでなく、特定議員の利権の犠牲になっているマリオネットに過ぎない。
“国民目線”を謳う政党の本質が彼女の“東京12区での立候補”に集約したのだろうと思うよ。
そして、彼女が記者会見に臨む表情は、少なからず彼女自身が同じ事を自覚しての事だと思う。
だったら、彼女も、こんなに党員・議員に対して不誠実な政党を早く見限った方がイイと思うよ。
ご自身の為に。。。

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