- 2006年10月24日
- 06.日常雑記
今朝の新聞を読んでいてビックリ.
敬語、5分類に・文化審議会が指針案文化審議会の国語分科会は23日の総会で、敬語の使い方や分類の指針案を大筋了承した。丁寧語、尊敬語、謙譲語の3つに分類してきた敬語を、より厳密な解釈を目指し、「美化語」と「謙譲語2(丁重語)」を加えた5分類に細分化する。
謙譲語は2つに分ける。「謙譲語1」は「申し上げる」「伺う」など、へりくだって相手を立てる表現。「謙譲語2(丁重語)」は話し相手に主に自分の行為を丁重に述べるもので、「参る」「申す」などが当たる。従来はひとくくりにしてきたが、性質の違いを理由に異なる分類とする。
従来の丁寧語は、文章の語尾に「です・ます」をつける「丁寧語」と、「お酒」「ご祝儀」のように物事を美化する「美化語」に分ける。
文化庁は11月上旬に指針案を公開し一般から意見を募集。その結果を踏まえ文化審議会が来年2月、文部科学相に最終的な指針を答申する。 (日経net 07:01)
いや。。。そもそもは、敬語を今より解りやすく、誤用を少なくするための分類細分化らしい。。。
敬語の誤用に歯止め、文化審議会が指針案国民の約4割が「正しい敬語を使っているか自信がない」とした世論調査を受け、文化審議会は「正しい敬語」の目安となる指針案をまとめた。ファストフード店などで店員が使う「マニュアル敬語」を取り上げるなど、誤用に歯止めをかけるのに懸命だが、使い慣れた「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」の3分類を5分類に細分化することなどには学校現場から戸惑いの声も漏れた。
レストランなどでよく聞く「マニュアル敬語」は、一問一答形式で取り上げた。
「ご注文の品はおそろいになりましたでしょうか」。尊敬語「お~になる」は人を立てる敬語。これでは「ご注文の品」に対し敬意を表すことになってしまう。正しい用例として「ご注文の品はそろいましたでしょうか」などをあげる。
国語分科会の杉戸清樹委員(国立国語研究所長)は「誤った言い回しが様々な場面で使われ、定着しかねない状況」と懸念する。指針案は「限られた表現を画一的に使うのは、顧客に不快な思いを与えることにつながりやすい」と指摘した。 (日経net 07:01)
「申し上げる」という“へりくだり”の謙譲語に対して、「申す」というのは“丁重な”謙譲語だから分けると。
う~ん。。。
ただでさえ敬語教育がなされていないのに、細分化にどんな意味があるのだろう?
これで“誤用”が減る?
文系受験生の負担が増えるだけで実用性は皆無だと思うのは私だけ???
私の世代でさえ、敬語は“受験用日本語”だった。
受験によく出る“誤用”は覚えていても、実践の場で正しく敬語を使える事はすくない。
後で顔から火が出る思いをすることがしょっちゅう。。。
私が、いい歳して今でも間違えるおバカさんだからなのかもしれないけど。。。(^_^;
今でも間違えるといっても、まさか自分の行動に「お~になる」だなんて使わないよ。
上司に「お疲れ様でした」というくらい。。。
と思ったら、同じ記事中に、これと同じ例文が。。。(^^ゞ
目上に「ご苦労さま」NG=敬語使用で初のQ&A指針案-文化審「目上の人をねぎらう時に『ご苦労さま』はふさわしくない。『お疲れさま』を使いましょう」。文化審議会の国語分科会(阿刀田高会長)は23日、敬語の使用法をQ&A方式で示した指針案をまとめた。一般からの意見も聞いた上、来年2月に文科相に答申する。文化庁は国民向けの初の具体的指針として広く活用を呼び掛ける。
(時事通信) - 10月23日20時1分更新
確かに私たちの世代は、目上の人に「ご苦労様」は失礼にあたるから「お疲れ様」と言うようにと(社会人になって)しつけられた。
でもね、それってファミレスで「ご注文の品はおそろいになりましたでしょうか?」と言うのと同じくらいの誤用なんだよね。
わざわざ「正しい用例」としてこんな言葉遣いが挙げられるなんて、誤用も使い続ければ正しい使い方になるという例なのかなぁ。。。?
でもさぁ。。。これも、私たちよりもう少し年齢の高い世代の人たちには違和感を感じる言葉遣いだろうなぁ。。。
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Comments:6
- ゆりかりん 2006年10月25日 12:41
というか、テレビで喋るプロの人達(特にアナウンサー、レポーター、司会者、コメンテーター、などなど)の喋る変な日本語は耳障りだし、イライラする。
子供達に正しい日本語を覚えさせたいんなら、こういう露出度の高い、そもそも「正しい日本語を喋ってナンボ!」の大人達の日本語をた正して欲しいと思う今日この頃です。
- たけ 2006年10月25日 20:43
このニュースを聞いて(余計、わかんなくなるよ)と思いました。
そんなこまかいことよりニュースをつっかえ、つっかえ読むアナウンサーをもう少し普通に喋れるようにしてほしいもんですよ。
ちなみに私、仕事あがる時「お先でぇ~す。」って言っちゃってます、略しすぎかな?
- みりおじ 2006年10月25日 20:59
毎度、少し論点がずれてしまうかもしれませんが・・・
>確かに私たちの世代は、目上の人に「ご苦労様」は失礼にあたるから「お疲れ様」と言うようにと(社会人になって)しつけられた。
私も、同じですね。私の場合は、大学のサークルだったかも(^^;)
でも少し前の日経に金田一秀穂氏がコラムにこのことを書いていました。そこで、「お疲れ様でした」は誤り、と初めてしりました(^^;)。
とはいえ、何と言っていいか判らず、使っちゃってます・・・。
# 私の周囲でも、「お疲れ様でした」が圧倒的大多数です。
なお、そのコラムの最終回に、金田一秀穂氏が再びこのことをとりあげ、このような場面に最適な言い方はない、と書いていました!
無いのであれば、慣用的に使われているこの用法が、正、となっていくのでしょうね。
# 「お墨付き」ももらった訳ですし(笑)
- COO 2006年10月26日 00:10
>ゆりかりんさん
私もそう思いますよ。
言葉でモノを伝える仕事をしている人の言葉遣いがヘンなのは、
それを聞いて育つ人に正しい日本語を教える機会や、それを聞いて育つ人の覚える機会を奪っていますよね。>たけさん
そうそう、細分化すればいいか?といえばさに在らず。
返って混乱を招き増すよ。
第一、実際に使う場では“分類”なんて関係ないし。。。(笑)私も、仕事をあがるとき、目上以外の人には「お先です」と言いますよ。
目上の人には「失礼します」ってつけますが。。。(笑)>みりおじさん
私、金田一秀穂氏のお祖父さんが言語学の教鞭を取った学校の卒業生です。
だから、学校ではそういう“誤用”を教えられなかったのかしら?(笑)「疲れ様」も「ご苦労様」も相手に対するねぎらいの言葉なので、
目下のものが目上のものに言う言葉ではないですよね。
そういう意味では、目下の人が使うのは間違いだし、この言葉に代わる言葉はないのです。
ねぎらいの根本にある、「いたわり」の気持ちそのものが、「強いものが弱いものへ対してかける気持ち」ですものね。私の彼氏は目上の人に「さようなら」と言うよな場面では、「失礼します」としか言いませんが、
今は、「お先に~」に対する職場での“さようなら”の挨拶代わりに使われているので、
そういう使い方が認められている場で“さよううなら”の代わりに「お疲れ様でした」と言うのはいいと思いますよ。
実際私も、先に帰る上司が「失礼します」と言うのに、部下の私が「お疲れ様でした」と返すのに違和感を覚えながらも
そう言っていますもの。。。(^^ゞ- ビジネスマナーの敬語 2012年3月19日 14:57
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。- ビジネスマナーの敬語 2012年3月19日 15:08
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ありがとうございます。。
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