- 2006年12月 6日
- 01.時事寸評
<いじめ>転校制を保護者8割知らず 文科省落ち度認める
政府の規制改革・民間開放推進会議は5日、文部科学省と公開討論会を行った。文科省が3月にいじめを理由に転校できる制度改正をおこなったことを、保護者の8割が知らなかったことが同会議の調査で判明したことについて、文科省は「大変遺憾。不徹底な点は反省し、指導・助言に努めたい」と落ち度を認めた。
(毎日新聞) - 12月5日22時15分更新
転校って、苛められる不安もあるけど、ある意味リセットできるメリットもある。
私は小学校と高校で転校した。
小学校で転校する前は、とてもドン臭くて走るのも遅かった。
体育が苦手で、体育の授業ではスケート以外は自信がなかった。
(スピードスケートの競技は得意だった)
小学校4年の夏に転校した。
それまでプールには数える程(10回未満)しか入った事は無かったし、生来の運動オンチで水泳は全くダメ。
それが、夏休み中の登校日に登校した事をきっかけに、学校のプールに通うようになった。
知り合いなんていないけど、イヤ居ないから吹っ切れたのかもしれないけど、水に浮くことも出来なかったのが泳げるようになった。
いや。。。
それ以前に、鉄棒の逆上がりが出来ない私に、跳び箱を飛べない私に、逆上がりを教えてくれて、跳び箱の飛び方を教えてくれた級友が居た。
名前は40年近く経った今でも覚えているし、先日、あるテレビ番組でその級友の実家が出ていたのを見て級友が出ていなかと画面を探したのを覚えている。
“やればできる”を教えてくれた友人がいたからこそなのかもしれないけど、それまでドン臭くて何も出来なかったのが水泳も25m泳げるし、鉄棒で逆上がりも出来る。
何より、走るのが速くなった。
それまで、徒競走で8人走っても6位ぐらいにしかなれなかったのが、2位や1位を取れるようになった。
何だか、人生をリセットしたような気分だった。
その後の中学でも陸上部に誘われたぐらいだから、転校した先の小学校がとりわけドン臭かった訳でもない。
中学と高校(転校前も、転校した千葉でも)では学年で1番走るのが速かったから、確かに“リセット”されたのだと思う。
子供って、自信を持てば、それまで以上の能力を発揮する。
それが根拠の無い自信であっても。。。
私の転校は、まさしくその“根拠の無い”自信だったのだと思う。
転校したことによって、或いは転校生の面倒を見たことによって、“イジメ”に繋がった事もある。
でも、逆にそれまでをリセットして“自信”を持つことが出来たのも否めない。
転校することも、問題の一つの解決方法になる。
私が学生だった頃にはそう簡単には転校は出来なかったけど、今は理由が明確であれば転校が可能らしい。
最近の子供は、“死”が人生のリセットで、死んでもよみがえると思っている子供が多いらしいというアンケート結果を先日見た。
でもね。
“死”はリセットではなく、ゲームセット。
復活は出来ない。
そうであれば、“転校”という“リセット”手段を有効に使おうよ と思う。
この手段の有効性をもっと広く知らしめないとね。
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Comments:3
- たけ 2006年12月 7日 21:06
遺書にいじめた人間の名前を残して自殺して復讐したような気持ちになって死んでいくんだと思いますけど、そんなこと、なんの復讐にもならないのに。
死ぬ気になれば登校拒否だってできるはずなのに。
簡単に死にすぎるよ…- ウーロン 2006年12月 7日 22:01
イジメのニュースは、辛くて見られません。
このところNHKで、特集組んでやっているのを見ていますが、
過去にイジメられた子がどんな風にいじめられたかを
話してるのを聞いてると気持ちが沈みます。娘の同級生も一人亡くなりました。
イジメた子達は、今25歳。
人生を謳歌しています。増え続ける自殺のニュースを知るたび、とても複雑な気持ちになります。
- COO 2006年12月 7日 23:20
>たけさん
死ぬ事が人生を終わりにする事と知らないと言うのはある意味問題だと思いますが、
死ぬ事で復讐した気になるのも問題ですね。
相手にとっては一時的なもので、時が過ぎれば忘れられししまう事なのに。。。
ある年齢以上の人が“死”を美化するのとは裏腹に、
子供たちは“死”を実感していないのでしょうね。。。>ウーロンさん
イジメのニュースは、報道が増えただけで、
イジメそのものが最近になって増えた訳ではないと思うのですが、
イジメの結果として死を選ぶ子供が増えているように感じられるのは、
やり切れないですね。
その子たちだって、生きていれば(将来)楽しい事も沢山あるだろうに。。。と思います。