- 2006年12月16日
- 06.日常雑記
雪がとけると何になる?
今朝のテレビ番組での話題。
瞬間、私は、「雪がとけると春になる」と思った。
テレビに出ていた作家で医師の渡辺淳一氏も同じ答え。
答えは、「雪がとけると水になる」
まぁ、それは確かに正解。
理科の物理学などで問われたら、「水になる」と答えざるを得ないね。
渡辺淳一氏も同じ事を言っていたけど、雪が多い地方に暮らしたものにとっては、“雪”が溶けるという事は“春”が来る事を意味する。
そういう意味では、「春になる」も必ずしも間違いではなくて、物事の答えって幾つもあると言えるよね。
テレビでも、「春が来る」と言う答えは“情緒”があって、情操教育を重視するのであれば“春”という答えも尊重しなければならないというような事を言っていた。
いや、そもそも「画一的な、個性を尊重しない教育」に対する反論として出された問いだったから、そういう誘導があったのかもね。
でも、“答え”というのは、その場でどんな答えを求められているのかを考えなければならないのであって、どんな場合でもどんな答えでも通用するとは限らない。
そう、物事には状況判断が大事であって、例えば同じ「雪がとけ~」という設問であっても、国語の問題などで春を迎える喜びが語られる文章が前提として示された上で「雪がとけて~」に続く言葉を答えなさいという設問であれば、「水になる」は不正解で「春になる」が唯一正解になるケースもあるだろう。
その設問がなされた前提条件を考える事なしに、「“春”と答える情緒を否定してはならない。答えは一つではないのだから。」と言うのは間違っている。
答えは一つの場合もあるし、複数ある場合もある。
また、ある前提条件では正しい場合もあるし、違う前提条件では正しくない場合もある。
また、「今は、そんな事は前提条件であって、答えにもならない」という事もある。
時間にして1~2分のやり取りを見て、ふと思い出した事があった。
幼稚園に通っていた6歳の頃、女の子(多分自画像)を書かされた。
当時持っていた青い目で金髪のお人形さんに憧れて(?)、金髪のつもりで髪を黄色く塗った。
その絵を見た幼稚園の先生は、ビックリして母を呼び出して「髪を黄色に塗るなんて、この子は精神異常かもしれない」と言った。
早速、母に叱られた。
でもね。。。当時1歳だった妹より背の高いお気に入りのお人形も、友人との遊びに使うリカちゃん人形も、髪は金髪だった。
金色のクレヨンがなかったから一番近いと思って黄色く塗っただけ。
母は黒い髪色をしていたけど、父も私も妹も髪色は黒ではなくかなり赤に近い茶色だった。
そういう環境では「髪の色は黒」という既成概念はなく、なんとなく身近にあったお人形の髪の色に合わせたのだろう。
寧ろ、黒く塗ってしまっては“ウソ”になってしまう。
でも、髪が黒ではない女性が“アバズレ”と呼ばれた時代には、金髪は考えられない髪の色だったのだろうね。
今じゃ、茶色や金髪なんて珍しくもないのにね。
でも、叱られても何が悪いのか判らなかった私が描く絵は、暫くは髪の色は黒くしても目の色は青だったり茶色だったり(笑)
だって、家族の中で母以外の目は茶色いし、私が持っているお人形の目は青いもの(^^ゞ
って、幼稚園児だった当時はこの場ではどう描くべきと言う状況判断も出来なければ、何が一般的なのか判らなかったからね。
もう1年前になるけど、今年のお正月に実家に帰った時に母にこの件を聞いてみた。
母は、「先生に“この子はオカシイ”(=精神異常)って言われたから心配になった」と言っていた。
今なら子供に何故そんな絵を描いたのかを聞かずに、いきなり精神異常と判断して(未だ若い)母親に言ってしまう教師の見識の無さも問題だなとも思う。
でも、この“この子はオカシイ”と教師に言われた件は40年近い昔の事でも未だに私にとっては気になる(心に引っかかっている)事件ではある。
まぁ、その後の私が確かに“オカシイ”人ではあるが社会生活を続けていられる事を考えると、学校で否定されてもそれが子供にとっては全てではないのだなと思って見たり。。。(^^ゞ
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Comments:3
- BlogPetのQooQoo 2006年12月18日 10:31
きょうQooQooが春で正解した?
- たけ 2006年12月18日 20:56
「髪が黄色なんて!」って先生も思っちゃったんでしょうね、時代ですね~。そう、思うと先生のことも責められないか…
ちなみに私、「雪が溶けたら川に流れる?」と思ってしまいました。
これも当たってるっちゃ~当たってるかな?- COO 2006年12月18日 23:19
>たけさん
今でも、子供の描く絵によってその子の精神状態を判断したりしますから、
芸能人以外で髪を染めることの無かった時代に「黄色い髪」は、
心に何か問題を抱えていると判断されても仕方がないのでしょうね(笑)雪が融けて川にになって流れるって歌がありましたよね(^^)
子供の頃その歌が大流行した私たちの年代の人には、
雪が融けて川になるのは自然な発想だとおもいますよ。
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