- 2008年8月 7日
- 01.時事寸評
ん?今日から北京市内を聖火が走るのか?
朝のワイドショーがなんだか賑やかだった。
それにしても、市民が見られない聖火リレーってどんな意味があるのだろう?
日本の長野を走った時にも同じような感想を持ったけど、昨日の四川省をリレーが通ったというニュースを聞いてもそう思う。
せっかく四川省を走ったのに、“地震被害者への配慮”と称して、四川省の人民には聖火のリレーを見せていない。
日本の(ありがちな左翼系)メディアが「税金を使って、このようなお祭り騒ぎを行う事をどう思いますか?」と問いかけたら、「多くの人の税金を使っているのだから(四川省の事情で)止める事はできない。自分たちも(お祭り騒ぎに)参加したかった」と答えていた。
言論統制のある国の国民に対するインタビューの答えをそのまま信じる事はできないけど、少なくとも北朝鮮の人民のような表情ではなく、本当に“楽しいこと”を欲しているかの表情に、こういう人たちにこそ、こういうイベントが必要なのでは?と思った。
一時の夢でもいいじゃない、お祭りの騒ぎで現実の憂さを一時でも忘れさせてあげられるなら。。。
と、思ったのよ。
お祭りって現実で辛い目に遭っている人たちを元気つける意味合いもあるのだから、こういうイベントで被災者が楽しめるのなら、それは“いい事”だと思うけど?
う~~ん。。。
中国政府って、自分たちが世界から孤立して“ヘン”な政府だと自覚しているのね。
聖火リレーが厳戒態勢だったのは、(政治的に問題のある)チベットや(被災地でお祭り騒ぎが憚られる)四川省だけでなく、首都北京の天安門広場でもなのね。
天安門広場ってかなり大きな広場で、日本で言ったら代々木公園ぐらいの広さはあるんじゃないかな。
広場の周りも6車線以上あるような道路が取り囲んでいるし、全人代の会議が開催されるような施設もあって普段の警備も万全な場所だったよ。
そんな場所でテロ行為を行うなら、遠隔地からのミサイル発射しかないんじゃないの?という感じなのよ。
そんな場所なのに、関係者以外の人は立ち入り禁止って、誰のための、誰に見せたい“聖火リレー”なのだか?と思う。
万が一、事が起きれば、日本や諸外国のメディアを拘束して映像を没収し、“中国の国の権威を守るためなので理解して欲しい”とか言っちゃうんでしょ?
(日本の某メディア以外の)諸外国のメディアは中国がそういう“言論統制”する事を指して、“国家として認めがたい”と言っているのにね(苦笑)
でもさぁ。。。
公共工事としては国民に還元があったかもしれないけど、イザ“お祭り”になった途端に国民不在になってしまうのって、数年後にこのオリンピックを総括したら“失敗”と言われてしまうんじゃないの?
せっかくのお祭りに水を差すようだけど、この一連の中国政府の対応を見ていて疑問に思ってしまったわ(^_^;
いくら格差社会横行の中国だからと言って、オリンピックを楽しんでイイのはブルジョアジーだけと言う訳じゃないでしょ?
彼氏との電話での話し。
「暑い~~」と言う彼氏に、
「もう秋なのに?」と言ってみた。
「そりゃ、暦の上では秋だけど。。。っていうか、例年であれば中国は立秋過ぎの今日から涼しくなるから北京のオリンピックは8月8日からにしたんだよ」
と彼氏は言う。
そっか、“8”が中国文化にとって縁起のよい日というだけでなく、外国人を呼ぶのに暑さのピークを過ぎたと思われる日が今日だったのね(^^)
- Newer: なぜ、今、こんな判りきったことが問題になるのか???
- Older: 国家挙げて無法集団を育てているようなもの
Comments:0
Trackbacks:0
- TrackBack URL for this entry
- http://coo.main.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1805
- Listed below are links to weblogs that reference
- 国民を元気付けるイベントだったのに、国が潰した。。。のか?。。。(^_^; from 空のつぶやき