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マスコミ報道あれこれ

25日のエントリーへのTBを辿って知った新聞記事。

道路公団、天下り禁止を見送りへ 「職業の自由侵す」 2005年07月27日06時04分

 鋼鉄製橋梁(きょうりょう)工事をめぐる談合事件を受けて再発防止策を検討していた日本道路公団は、公団幹部の受注企業への再就職の禁止を見送る方針を固めた。憲法の「職業選択の自由」を侵害するおそれがあるとの理由で、来月9日の談合等不正行為防止策検討委員会(委員長・近藤剛総裁)で結論を出す見通しだ。公団は、天下り自粛宣言など、実質的な禁止効果をもつ代替策を検討する。

(7/27)道路公団、受注企業などへ天下り全面禁止・談合再発防止

 日本道路公団は鋼鉄製橋梁(きょうりょう)工事の入札談合事件を受けて、受注企業やファミリー企業への天下りを全面的に禁止する方針を固めた。営業活動に関連した部署に限って天下り禁止を検討してきたが、現職副総裁の逮捕を受けて範囲を拡大、談合根絶へ向け不透明と受け取られがちな受注企業との関係を刷新する。一般競争入札の拡大とあわせ、談合の再発防止策として近藤剛総裁が8月上旬に公表する。


記事タイトルだけ読んだらら一見まるで正反対の事を言っているように見える。
でもよく読むと、結局は、公団は天下りを全面的に禁止する方向ではあるのね。
ただ、明示的に禁止するのか、文書化せずに実をとるのかの違いはあるようだけどね。


最近、ここのコメントやTBでもそうだけど、メールでも「マスコミのいう事を鵜呑みにしないように」というアドバイスをよくいただく。
私がマスコミネタを書くからなんだろうけどね。
私自身はマスコミは信ずるには足りないと思っているけど、ここを読む人には、私は“マスコミを盲信している人”にみえるらしい。
自分で思っている姿と、他人が見る姿って随分ちがうのだと改めて思う(苦笑)


マスコミネタをもう1つ。

前からよく読んでいる日記で紹介されていた記事。

ワシントンで北朝鮮人権会議開催へ 米政府が支援

第4回6か国協議の再開が今月末に予定されているなか、今月19日、米政府の支援のもとワシントンで北朝鮮人権問題をテーマとする大規模な国際会議が開かれる。
 米国の権威のある人権団体フリーダムハウスの主催で開かれる「第1回北朝鮮人権国際会議」には、韓国と米国内の数十の北朝鮮人権運動団体を含め、ヨーロッパなど世界各国の人権運動家が出席する。
 主催者側は、韓国からの出席を申し込みが190人に上るなど、あわせて1000人余りが参加登録をしたと発表し、過去最大規模の北朝鮮人権問題会議になるものと見られる。
 この会議は、米政府が197万ドルの予算を北朝鮮人権問題国際会議の費用として策定し、全額をフリーダムハウスに支援したことによる。フリーダムハウス側は、この予算で今年同様な規模の会議をソウルなどで1、2回行う予定だと明らかにした。
 今回の会議では、ブッシュ米大統領がホワイトハウスで会って話題を呼んだソ連強制収容所出身のナタン・シャランスキー元イスラエル長官と脱北者出身の姜哲煥(カン・チョルファン/朝鮮日報記者)さんが、サム・ブラウンベック上院議員の司会で北朝鮮人権問題をめぐって対談するのをはじめ、脱北者と北朝鮮出身の強制収容所出身者が出席し北朝鮮の人権に対する証言をする予定だ。
 また、脱北者の韓国行きの過程を描いた映画『ソウルトレイン』と日本人拉致被害者の問題を描いたドキュメンタリー『アブダクション(拉致)-横田めぐみストーリー』が上映される。金文洙(キム・ムンス)ハンナラ党議員、鄭義溶(チョン・イヨン)ヨルリン・ウリ党議員ら、韓米両国の政界要人も多数出席する。
 今回の会議は性格上、北朝鮮政権に対する非難とともに人権問題の実情を知らせるための生々しい報告が主な内容になるものと見られ、1週間後開かれる第4回6か国協議にどのような影響を及ぼすかが注目を集めている。
 グ・ジェフェ北朝鮮担当局長は14日、「北朝鮮とのあらゆる交渉において、人権問題も取り上げられるべきだというのが、フリーダムハウスの基本的な立場」とし、「北朝鮮の人権問題に対する米国内の世論を喚起し、米政府の政策に反映させるのに影響を及ぼすだろう」と述べた。
 主催側はコンドリザー・ライス米国務長官、鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一部長官も招いたが、出席はしないようだと述べた。
朝鮮日報

朝鮮日報を見ることは少ないのだけど、私が昔から読んでいる日記書きさんには朝鮮日報を読んでいる人が多い。
北朝鮮人権会議って主要紙のTOPや中位の扱いの記事には見られなかった。
もしかしたら全く報道されなかったのかもしれない。
朝鮮日報の記事がどのくらい信用できる記事なのか判らないけど、この記事は少なくとも南北朝鮮に偏った論調ではなく事実を淡々と伝えているように見える。
(あぁ。。。でも、全くのガセという可能性も否定はできないけど。。。(^^; )

でもねぇ。。。
仮に、本当にアメリカで北朝鮮人権会議があったとして、日本のマスコミが知っていて一切報道しなかったのだとしたら、なかなか面白い裏が見えてくる感じだよね。。。

前提としては、

第4回6か国協議の「3大雷管」

▲日本人拉致問題

 日本は、70年代に北朝鮮によって拉致された日本人が安否、また死亡確認問題の解決を強く希望している。

 日本の世論は、この問題の解決なしに、北朝鮮とのいかなる関係改善や交渉もできないと強硬だ。日本政府にとっては避けては通れない問題だ。

 日本の小泉純一郎首相は以前、金正日(キム・ジョンイル)総書記との首脳会議でも、この問題に触れている。ここにきて小泉首相は、韓国政府に特使の派遣まで行い、日本人拉致問題の提起を要請している。

 韓国政府はこうした日本の姿勢に不満を持っている。政府高官は18日、公に「日本の消極的な姿勢は、6か国協議の成功にプラスにならない」と強い不満を示した。

 政府関係者は、「日本人拉致問題を6か国協議の議題にしようとする態度に対し、注意を喚起するためのメッセージ」と述べた。北朝鮮も「日本は協議の現場に拉致問題を持ち込んではならない」と新聞、放送などのメディアを通じて主張している。

 問題は日本が北朝鮮支援における重要な資金源であるという点だ。北朝鮮の核問題を解決するのに決定的なカギの一つとして、大規模な経済支援が挙げられる。これまで韓米はもちろん中国も、いずれは日本からこの資金のかなりの部分が捻出できると期待してきた。

 日本が「拉致問題をきちんと議題にしない限り、金は出せない」となると、状況は厳しくなる。

 韓米は「(日朝)2国間の協議で話し合うべき問題であり、本会議に持ち込まないように」と説得している。しかし、北朝鮮は日本とは別途の2国間協議を行なう考えがなく、解決の糸口は見えないままだ。日本の選択に注目が集まっている。

日本を朝鮮半島の非核化の“財布”にしようと思う米韓。
そのためにも、日本とは同盟関係にあって、あからさまには“拉致問題撤回”を言えない米が、“とりあえず人権問題”として逃げたって感じ。

アメリカは“人権問題”には敏感で、他国の“問題”にも介入する。
でも、介入ってポーズだけで、強硬な手段をとったのはサダム・フセインに対してだけ。
中国の板門店の事件に対しても、事ある毎に言い募っていたけど、いつの間にかトーンダウンしているしね。
北朝鮮にだって、今は前ほど騒いでは居ない。

とにかく、日本向けに“(アメリカは)北朝鮮の拉致問題に関心がある”というポーズを取っているに過ぎないんじゃないかなぁ。
一方で、日本に向けては、北朝鮮との交渉が決裂したら“日本の責任”と言っている。
そうやって日本の責任の大きさを強調して、日本からより多額のお金を引き出そうとしているだけだよね。
別に、朝鮮半島が非核化するなら、日本が6カ国協議の枠組みに入る必要はないのにね。
日本にだって、“拉致問題が解決していないから”と席を蹴る権利は僅かながら残っているよ。

でさぁ、北朝鮮が非核化して損する国と得する国って何処?
損をするのは、中国とロシア。
核兵器を買ってもらえなくなるものね。
そして得をするのが、アメリカと韓国。
韓国もアメリカも多少なりとも軍備を削減できる。
特に、アメリカなんて、反米感情ばかり強くてコスト高の在韓米軍を引き上げる口実になるものね。
あ。。。
そういえば、アメリカってまだ北朝鮮とは休戦中だっけ?
コレを機会に停戦協定か終戦協定を結ぶんじゃないの?

日本って何の得も無いんじゃないの?
核兵器がなくなっても、“拉致”が歴然として残っているなら、国民の安全保障なんて出来ないからね。
核兵器は持つ必要は無いかもしれないけど、沿岸警備やスパイを含む国内の警備は今の何十倍も人をかける必要があるのよ。
朝鮮半島が非核化したぐらいじゃ、日本には何のメリットもないって事。
なのに、なんで日本の意思を無視して“財布”にされるのかなぁ。。。
害務省の怠慢?


あぁぁぁ。。。そんなことを考えたら心配は尽きない。。。
マスコミのいう事を素直に聞いて、危機感を持たずにノー天気にいたら、もっと穏やかに居られたかも。。。(^^;

Comments:2

ヨシムラさん 2005年8月 1日 22:19

北朝鮮がイラクと決定的に違うのは「周りに産油国が無いコト」だと思う。クリントンは真剣に中東の占拠を考えていて、当時その意向を伝えられたイギリス外務大臣が腰抜かしたとゆーハナシをどこかで読んだ。

日本がアジア諸国の財布になるのは、ある程度はイイよーな気がする。憲法9条改正の問題の、やっと入り口にたどり着いた今ではまだ、日本が世界的に標準的な自衛力を持てるよーになるまでは、実際問題として「カネとクチを出す」というカードしか持っていないワケだし。

ただし、棚上げしておける期間はそんなに長くないな。日本人が日本の将来を真面目に憂うコトが、ごく当たり前になっておかないとならない。わずか140年前には、それが出来ていたのだ。思い出せ!日本人のアイデンティティを!

COO 2005年8月 2日 01:51

>ヨシムラさん
 確かに石油はアメリカにとって大きな問題ね。
 ブッシュ家なんて特に。。。

 確かに、自国を守るためであっても軍隊を使い難い現状の日本では
 アメリカを始め、諸外国の“好意”に甘んじなければならない部分があって、
 そのためにお金をばら撒くのが有効であればそれもいたし方ないよね。

 でも、日本が「お金」という外交カードを持っていないのであれば、
 もっと有効に使って欲しいと思うのよね。
 今、日本が北朝鮮との間に解決しなければならない1番大きな問題は“拉致問題”だと思う。
 仮に北朝鮮が核兵器を持っていたとしても、それほど簡単には使えないからね。。。
 それに“核兵器”だけが問題だとしたら中国だって同じように危険。
 今は、中国は日本に対してだけでなく、世界のどの国に対しても、核兵器を使う危険は少ないと思われているけど、
 国内の内乱で使われたら、日本にだって少なからず影響はあるわけだしね。。。

 繰り返しになるけど、
 朝鮮半島の非核化に意味はないと言うつもりはないけど、
 日本の“兵器”ももう少し効果的に使ってほしいなぁ。。。
 と思うのよね。。。


 左向きの人に火をつけるかもしれないけど、
 日本も軍備だけなら、原潜がないだけで装備的には1人前なのよね。
 原潜がなくても世界で第4位の総合力を持っているもの。
 あ、先の人民元の切り上げで中国は2位になったんだった。。。
 
 あとは、法整備だけ。
 今は、法律の壁が高くて、自衛ができない。
 周りの国が日本の軍備を心配するのは解るけど
 日本人自身が、自分で自分の足を縛ってどうするんだと思うよねぇ。。。

 

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