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自民党総裁選。。。前哨戦が長くてちょっと間延びしている感じ

昨日、晋三クンが正式に、自民党総裁選への立候補を表明した。
本命と言われる候補者が立候補を表明して、やっと総裁選が始まる。
って、言いたいところだけど、前哨戦が長くてちょっと間延びしている感じね(笑)

夕方のテレビはまるで晋三クンがテレビジャックしたかのように、各社、晋三クンの出馬表明をlive中継していたとか。
それにしても、何で平日の夕方なんかに出馬表明するのかなぁ。。。
多くの有権者(自民党員ではないけどね)がliveで記者会見を見られないないジャン。
夜のニュースや翌日の新聞だと、テレビ局や新聞社の都合で適当に切り貼りされて、晋三クンの真意が伝わらなくなっちゃうよ。
そうでなくても、マスコミはまるで中国に頼まれたかのように事あるごとに安倍潰し工作をしているのに。。。

確かに夜のニュースショーでも晋三クンは生出演して話した。
私も見たけど、テレビ局側が設定した質問に答える形では、晋三クンが本当に何を言ったのか解らないよ。。。
それでも新聞各社の社説を比べるてなんとなく見えてきたかな?(笑)

以下、各社社説の抜粋。

【朝日新聞社説】安倍氏出馬 聞きたいことは多い

 私たちが最も注目しているのは、公約で強調されている「新しい国づくり」で、安倍氏がどんな国家像を思い描いているのかということだ。
 この点について、安倍氏は「戦後レジーム(体制)から脱却する」と語った。かなり思いを込めた表現のようだが、具体的に何から脱却し、どこへ行こうというのか。これまでの発言からすると、不安を感じざるを得ない。
 よもや戦後民主主義の歩みを否定するものではなかろうが、それをどう評価し、何を改め、何を継承するのか、明確に語ってもらいたいと思う。
 「脱却」の具体策に挙げたのは新たな憲法の制定だ。「憲法は占領時代に作られた。私たち自身の手で新しい憲法を書こう」と呼びかけた。尊敬する祖父・岸信介元首相譲りの「自主憲法」「占領体制の清算」なのだろうか。
 戦後体制という前に、戦前の歴史をどう見るかをまず聞きたい。戦争責任などは「歴史家が判断することだ」と、これまで言葉をにごしてきたからだ。
 首相談話などで植民地支配と侵略を反省し、謝罪してきた政府の歴史認識は継承されるのだろうか。


【毎日新聞社説】社説:安倍政権構想 小泉路線との両立は可能か

「美しい国、日本。」では、安倍長官の持論と小泉路線継承者としての立場を両立させることに主眼が置かれているようだ。憲法改正を「『戦後レジーム』からの新たな船出」の一環として位置づけている。「誰もがチャレンジ、再チャレンジできる社会の実現」と「勝ち組」「負け組」が固定しない社会を提唱するなど安倍長官の持論が随所に盛り込まれている。
 半面、持論と小泉路線との整合性に疑問を感じる点も少なくはない。政権構想の各論というべき「具体的政策」では、「小さく効率的な政府の推進」と明記する一方で、「国の隅々における安心安全体制の確立」「持続可能な介護制度の確立」も提唱している。
 ところが、肝心の財源を無視しては、絵に描いた餅になってしまう。「成長なくして財政再建なし」「中長期的視点から総合的な税制改革の邁進(まいしん)」との安倍長官の主張は説得力に欠けるのではないか。
 小泉首相の靖国神社参拝を契機に中、韓両国との首脳外交は途絶えている。安倍長官のいう「近隣諸国との信頼関係の強化」では、打開策が見えてこない。靖国参拝への対応を自ら明らかにすることから始めるしかないだろう。


【読売新聞社説】[安倍氏出馬]「“本命”登場を本格論戦につなげよ」

3氏の主張の違いが浮かび上がるのはたとえば、集団的自衛権の問題だ。
 麻生氏は「インド洋でテロに襲われた時、自分は助けてもらうのに、同盟国の船は自分で勝手に守れ、で通用するか」と指摘し、憲法解釈の変更で集団的自衛権を行使できるようにすべきだと説く。安倍氏も同様の見解だ。
 谷垣氏は「解釈ではなく憲法改正で取り組むことだ」と主張する。だが、憲法改正は「機が熟していない」とも言う。何か事が起きても対応できないままでよい、ということなのだろうか。
 アジア外交では、谷垣氏が「中韓首脳とのホットライン開設」を提案するのに対し、安倍氏は中韓との信頼関係強化と同時に豪印との戦略対話を提唱する。
 近隣諸国との摩擦を避けるだけが「アジア外交」ではない、と言いたいのだろう。「政治、軍事、経済面で台頭する中国としっかり向き合う」とする麻生氏も、「友好」一点張りの親中派とは一線を画す対中外交を志向しているようだ。
 税財政論議は、谷垣氏が具体的だ。2010年代半ばまでに消費税率を少なくとも10%にすることを提言した。
 麻生氏は「徹底的な歳出削減を優先し、その後に必要な増税を国民にお願いする」と言う。安倍氏も「今から何%上げると決めてしまっては、歳出削減に取り組めない」と主張する。
 だが、歳出削減だけで財政再建を実現するのは到底不可能だ。少子高齢化の進展に伴い、社会保障費も安定した財源の確保が急務となっている。消費税論議は避けて通れない。


【産経新聞社説】安倍氏政権構想 「国創り」どう実現するか

 政権の方向性は(1)文化、伝統などを大切にする国(2)自由と規律の国(3)イノベーションで新たな成長と繁栄の道を歩む国(4)世界に信頼、尊敬され、リーダーシップのあるオープンな国-との4点にまとめられた。
 安倍氏は「新しい国創(づく)りに向けて力強く歩み出す時が来た」と語った。「戦後レジームからの船出」も明記され、戦後を総括して新たな国家像を示すことが使命と宣言したわけだ。
 注目したいのは憲法改正、教育改革などだ。憲法改正では「21世紀の日本の国家像に相応(ふさわ)しい新たな憲法制定に取り組む」とした。改憲を政権の課題とし、政治日程に乗せると表明したことを評価したい。
 教育改革では「学校、教師の評価制度の導入」や「学校教育における社会体験活動の充実」などが盛り込まれた。能力の高い教員を評価して、やる気を引き出すのは当然だ。社会奉仕活動もモラルの改善に役立つ。
 残念なのは財政再建の道筋などが示されなかったことだ。「財政を確実に健全化」とうたったものの、「消費税負担のあり方など中長期的視点から総合的な税制改革の推進」にとどまった。「歳出改革に優先取り組み」も具体像を示さなければ、スローガンの域を脱しない。安倍氏は自らの「新たな国創り」をどう実現していくのかをもっと語らなくてはなるまい。


【日経新聞社説】安倍色にじむ外交・経済政策に期待

 本命の安倍氏の政権公約は「美しい国、日本」と題し、「政治のリーダーシップ確立」「主張する外交」など6つの政策の柱からなる。「戦後レジームからの新たな船出」という柱を立てて新憲法の制定を打ち出すなど、保守主義者の安倍氏らしさが随所ににじんでいる。
 今回の総裁選の大きな争点であるアジア外交で、中国、韓国など近隣諸国との信頼関係の強化を掲げたことは評価できる。小泉純一郎首相の靖国神社参拝で冷え込んだ日中、日韓関係の改善は新政権がまず取り組まなければならない課題であり、総裁選を通じて両国に前向きなメッセージを発信することが必要だろう。日本がグローバル経済統合の推進力になるとして、自由貿易協定(FTA)や経済連携協定(EPA)の積極的活用もうたっている。日本の立ち遅れが目立つ分野であり、実現への強い決意を示してもらいたい。
 安倍氏は「成長なくして財政再建なし」と言い、財政再建のためにも経済成長を促す方針だ。そのためイノベーション(技術革新)の重要性を指摘、「最先端産業の研究開発を強力にバックアップ」したり、高速インターネット活用で女性が自宅などでも働きやすくしたりするという。国際競争力にかげりがみられる今、技術革新を促す政策は大いに意味がある。政府の過剰な介入を避けて進めるのが課題だろう。
 これを実現するには歳出を幅広く見直す必要がある。安倍氏の構想にも「年金、医療、介護、社会福祉の一体的見直しを行い、持続可能な制度とする……」とある。そのためには年金給付の一層の抑制を含めた再改革も避けては通れないだろう。
 日本の経済社会が大きな曲がり角に来たなかで、安倍氏の改革の方向は時代の要請に沿っており、多くの課題を同時並行的に素早く処理していくよう望まれる。


何処の社説も昨日の会見では具体策が見えないといっている。
まぁ、太郎ちゃんの時もそうだったけど、短い時間の会見とページ数の少ないレジュメじゃ物足りないね。
もっとも、自民党員の人は、折りに付け各候補者の話を聞いているだろうから目新しい政策ではないのだろうけどね。

で、目を引くのは「戦後レジーム」という言葉。
朝日、毎日に晋三クンへの“反発”を感じるのは、戦後60年かけて作ってきた「国民が自分の国を大事に思わない日本」から脱却されては堪らないと言う所なのかな(笑)

憲法改正を政策として明示したのは良い事。
朝日は気に入らないみたいだけど、集団的自衛権の問題も含めて、“解釈”で如何様にでもなる憲法なんて良くない。
解釈の幅が180度違う事も通ってしまうなんてオカシイもの。
ちゃんと改憲して、自衛権を明示的に確率するのがスジというもの。

そして触れなければならないのは中韓との関係。
朝日、毎日は相変わらず「靖国問題」と「歴史認識」を言っている。
中国は「靖国なんて問題ではない。何か理由を見つけて日本を締める」と言っているのにね(苦笑)
韓国もそう。靖国なんて外交的には本質的な問題ではないよ。

そういう意味では、産経、日経は冷静。
日経もやや靖国問題は捨てられない感じだけど実を取る方がいいよね。
晋三クンは「言いなりになる外交はしない」と言っているのだから、あとはそれでいかに上手くやっていくかだけだものね。
それにしても、各社社説で拉致問題の解決に言及したものはないねぇ。。。


これら社説と昨日のニュース番組でのインタビューから私なりに解釈すると、晋三クンは「強い日本」を作ろうとしているのかな。
自衛権の問題はあるけど、外交的にも言いなりや朝貢外交ではなく、主導的に外交を行う。
靖国神社参拝は、外交問題や政治問題としない。
財政は企業育成や社会インフラ整備も含めた景気向上と支出圧縮のメリハリをつける。
いいんじゃない。
「派閥の意向をきき取って人事に反映させることはしない」と言っているし、純ちゃん以上に官邸主導の政権になりそうだね。







しかしなぁ。。。
読売って、これ社説?
単に、記者会見の要約じゃない?

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