- 2008年9月30日
- 01.時事寸評
朝のニュースで、「金融安定化法案」の否決と共に、NYの株式取引市場が大暴落したこと知った。
え?
ええ??
この局面で否決?
経済オンチが国会議員の多くを占める日本ならイザ知らず、これまで日本の経済5流ぶりに“経済政策のサジェスチョン”をしてきたアメリカの議会がこの局面で「金融安定化法案」を否決??
9月半ばのリーマン破綻の後、AIGも破綻か?と言ったときに、ブッシュ政権が「金融安定化」の為に税金をつぎ込む方針が打ち出された事によって、アメリカの金融市場が“大人しく”なった。
それなのに、“金融機関の救済のために税金を使うことはまかりならぬ”とは、20年前の日本のようだね。
今回の金融安定化法案の否決については、選挙が近い下院議員が地元の“声”を聞いた結果だと報道するむきもある。
アメリカは日本の“失われた20年”(一般的には10年と言われているけど、実質は17~19年)と同じ過ちを歩むつもりなのか?
日本は、金融機関の救済の為に税金をつぎ込むことを躊躇したために、2~3年で終わるハズだった金融恐慌が20年近く続いた。
金融機関の救済は、1つの金融機関を延命するためのものではなく、その金融機関に“信用”を保証されている多くの企業を救う。
金融機関の経営危機の全てに税金をつぎ込んだ救済をせよとまでは思わないけど、すべき救済を見極めるの“政治”ではないかと思うよ。
最近の日本は有権者が“個人”の利害だけを優先するので“政治”が後退しているけど、アメリカも有権者の顔色だけを見て“政治決断”をしない政治家が増えるようだと、政治の先進国ではなくなってしまいそうだね。
まぁ、アメリカもこのままでいい筈はないのだから、早晩起動修正されるだろうけど、その“空白”期間がどの程度続くのかをウォッチしないとね。。。
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