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また、投げ出し?

帰宅したら、ビデオの録画が回っていた。
そうそう、(間違って)予約はしていたけど、あまり見るつもりもない番組だった。
録画予約を切ろうと思ってテレビを点けたら、何だかヘンな番組が。。。
ヘンというか、予想していなかった番組が録画されている(苦笑)
なんでも、康夫クンが辞任表明をした為の特別番組だった。


福田首相が退陣表明、官邸で緊急記者会見
9月1日21時38分配信 読売新聞

 福田康夫首相(72)は1日午後9時半から、首相官邸で緊急記者会見を行い、退陣する意向を明らかにした。
 首相は、8月1日に内閣改造に踏み切ったが、内閣支持率の低迷から抜け出せず、政権浮揚の展望が開けなかった。来年9月の衆院議員の任期満了まで約1年となり、民主党が対決姿勢を強める中、次期臨時国会の召集前に人心を一新して、今後の政局に備える必要があると判断した。
 自民党は近く総裁選を行い、後継総裁を選出する。麻生幹事長が立候補すると見られる。対抗馬として、小池百合子・元防衛相や谷垣国土交通相を推す声もある。
 首相は記者会見で、辞任を決断した理由について、「新しい布陣のもとに政策の実現を図っていかなければならないと判断し、辞任を決断した」と述べた。
 この時期に辞任を表明した理由については、次期臨時国会召集を間近に控えていることを指摘し、「今が政治空白を作らない一番いい時期と判断した。臨時国会が順調にいくためには、私がやるより、ほかの方がやっていた方がよりよくなるのではないか」と説明した。辞任の意向を固めた時期については「先週末に最終的な決断をした」と明かした。
 記者会見に先立ち、首相は1日夕、首相官邸に自民党の麻生幹事長を呼び、約1時間にわたって会談した。会談には、途中から町村官房長官も加わった。首相は、席上、麻生、町村両氏に辞意を伝えた。
 首相は8月29日に総合経済対策をまとめ、9月12日に臨時国会を召集し、補正予算案を提出する構えを見せていた。
 臨時国会では、新テロ対策特別措置法改正案や消費者庁の設置法案を成立させることに意欲を見せるとともに、衆院解散・総選挙の時期については、できるだけ先延ばしする意向を示していた。
 しかし、来年夏の東京都議選に集中したい公明党・創価学会からは、年明けの衆院解散・総選挙を求める圧力が強まっていた。与党内には、支持率の低い首相のもとで衆院選を戦うのは難しいとの声が広がっていた。
 首相は昨年9月、安倍前首相の退陣を受けて就任し、安倍改造内閣の17人の閣僚のうち、13人を再任した。政権発足当初から、民主党が参院で第1党を占める「ねじれ国会」が足かせとなり、政策面で実績を上げられずに苦しんだ。
 昨年11月には、民主党の小沢代表と会談し、自民、民主両党による連立政権構想を協議したが頓挫。民主党が対決姿勢を強める中、今年6月には参院で戦後初の首相に対する問責決議が可決された。
 首相は今年7月に、北海道洞爺湖サミットの議長を務め、8月初めに、政権発足以来初めての内閣改造を断行し、自前の内閣で政権浮揚を目指した。しかし、その後も支持率の低迷が続いていた。
最終更新:9月1日22時8分


どうせ辞めるなら解散すればよかったのに。。。


解散しても政局の打開は見込めない。
でも、負けて責任を取って辞職するのであれば、次の自民党総裁には傷は無い。
それを今この時期に衆議院の解散なしに総理総裁を辞めるのは、民主党の代表選挙と比較して自民党の総裁選の方が世間的な“優位性”が保てると思ったからなのか?


個人的には、ここで解散して公明党との関係を断ち切るのは自民党にプラスになると思っている。
最近は自民党と公明党の関係がギクシャクしていた。
公明党も、ここらで民主党と組んだ方が美味しいと思っている節があった。
公明党は“衆議院”ではキャスティングボードを握っていると自認しているから、ここらで民主党に恩を売るのもよさそうだものね。
まして一郎クンは、自党の公認候補を差し置いて公明党の候補の応援(企業廻り)をするような“党首”だから、公明党にとってはすこぶる都合がよいものね。
自民党は寧ろ、基本的な部分、政策の底辺で相容れない宗教政党と連立与党を組む事にはムリがあり、マイナスにしかならない。
そういう意味では、今度の解散で自民党が負けるとしても、それはそれで自民党にとっては悪くないことなんじゃないかなと思っている。
でも、そんな事を言うと、またバカの一つ覚えのように「COOさんは自民党信奉者」などという理解度の低い人が出てきたりするのよね(苦笑)
私は決して自民党信奉者ではないけど、社民党、共産党、公明党は政権担当能力の欠片もないとおもっているし、民主党は欠片ぐらいはあるけど今の民主党では自公連立政権以上に党内の意見の乖離が大きすぎて現状では政権は担えないと思っている。
さらに、私は、民主党では、公明党、社民党と連立を組んでも、政権を担えないのは見えていると思う。
そういう意味では、現状では自民党に政権を任せるしか選択肢がないと思っているけど、公明党とはなるべく早く離れて欲しいと思っている。

でも、民主党支持者が夢を見たいのなら、見せてあげてもいいんじゃないかなと最近は思うようになってきた。
私自身は積極的に民主党を支持する気はさらさら無いけど、今の格差社会で多少たりとも“勝ち組”の人たちまで“負け組み”に引きずり込む“底辺でみんな一緒”の政治がどれ程“良い事”なのかは、民主党支持者や反自民の人たちだってたった2、3ヶ月で解るだろう。
彼らが“理想”の勘違いを“身にしみる”のなら、短期間であればそれも“アリ”かなと思えてきたのよね。。。


とはいえ、やはり私は日本がこれ以上停滞するのは我慢はできないな。
そういう意味では、今回の康夫クンの辞め方はイタダケナイと思うよ。
前の(純ちゃんが総理大臣だったときの)内閣官房長官を辞任したときと同じように、「面倒なことばかりがあって辞め時を探っていたら、丁度良い辞め時があったと」いう感じに見える。
康夫クンは記者の「人ごとのように見える」という投げかけに対して、「私は自分自身を客観的に見る事ができる。あなたと違って。」と答えていたけど、客観的に見えすぎて“自分自身の事”と捕らえる事が出来なかったのでは?と思ってしまうよ。
今、総理を辞めることは、日本のためにも、自民党のためにも、自分自身の政治生命にとっても、メリットは薄いと思うよ。
かろうじて自民党にメリットがあるとしたら、民主党が“無投票”で党首を選んだ事と比べて、党首選に絡んで自民党に注目が集まる事だけ。
それでも、善朗クンの様な目立ちたがりのヘンなオジサンがしゃしゃり出てきたりしたら台無しになってしまうから、結構賭けだよねぇ。。。





8月2日に改造したばかりの内閣の閣僚たちも梯子を外された思いだろうな。
そんな中、次期総裁に出そうだとマスコミが予想するのが百合子ちゃん、聖子ちゃん、太郎チャン。
他には、直政クンや町村君も色気あり?
でもねぇ。。。太郎チャン以外が出ても、自民党の浮力にはなりえない。
特に直政クンや百合子ちゃん、聖子ちゃんは、未だ以前の“ケチ”が落ちていないからねぇ。。。


歴史的に、政治的な“危機”には偉大な宰相が出るといわれるけど、候補に挙がるような面子を見ると、日本はまだまだ“危機”ではないのか?(苦笑)









それにしても、康夫クンって意外にネクラ?
辞任会見での「民主党が国会運営に協力しなかった」という愚痴はともかくとして、今日の辞任会見に至る経緯を知ると、今日の辞任会見は色々な人に対する意趣返しがちりばめられているのね。

まぁ、投げ出しとネクラな意趣返しは一郎クンも似たようなものだけど。。。

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