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“仕事”の味

今日は彼氏とデート。
彼氏が最近お気に入りの八重洲のお寿司屋さんで。


お店に入ると、お客さんがいっぱい。
週末でも区切りの日でもないのに、何でこんなに混んでいるのだろう?
奥の入り口から見えない場所に2席だけ開いていた席に案内された。
今日も、この前の感じのよい板さんがお茶を運んできた。

今日、私たちの前に立った板さんは、前2回の板さんと比べるとかなり年配。
多分一番年配だと思うけど、大将ではない?
このお店は、年齢に関係なくお互いを“さん”付けで呼んでいるから、意外に年下の板さんの方が先輩かも?なんて思ったりするけど、今日の様子を見ていたら、いつも私たちの相手をしてくれる板さんは若手のようだった。
途中トイレから帰ってきた私にお絞りを手渡した若い板さんに、今日は女性の店員さんは?と聞いてみたら「辞めちゃったので、人手が足りなくて」といっていた。
ホール係りの人が居ないから、若手の板さんがホール係りをしていたのね。


クエ

今日のトップはクエ。
弾力のある白身は、アッサリしているのに脂もあって美味しい。
美味しいだけあって、クエやアラって高いらしい。
50cmぐらいの大きさで1尾何十万もするんだって。
そんな話を聞いて、これ1切れで幾らになるのだろう?と思っちゃったよ(^^ゞ


タコ

次はタコ。
彼氏がタコ好きなのよね。
私は普段はめったにタコは食べないけど、彼氏と居ると食べることもある。
今日は生だったので私もお相伴。
梅の香りのする塩で食べるタコは、甘味が際立って美味しい。
表面に施された“仕事”も食べやすい。


タコと甘海老

続いて甘海老。

そういえば、最近、茹でた海老やホタテ、タコなどを「生食用」と書いて売っているのを良く見かける。
だって、既に加熱してあるのに何故「生食」?なんて、彼氏に言ってみた。
彼氏ったら、「子供の頃、金沢の寿司屋でシャコが出てきて、“これは生じゃないから寿司じゃない”と言ったなぁ」と言う。
って、それ、彼氏の記憶じゃなくて、私の記憶だから(笑)
石川県の小松市で食べたお寿司には加熱して赤くなった海老があって、それまで北海道で育ってご飯の上に生のお魚が乗るのがお寿司だと思っていた私には加熱した食材、それも海老を加熱するなんて。。。と思った。
関西食文化圏の石川県では、散らし寿司は煮穴子や椎茸、茹でた海老などの加熱済みの食材を混ぜ合わせる。
その後、千葉に来て、お寿司に紫の海老(実は“しゃこ”)が出てきたのをみて、ますますビックリ。
逆に、千葉に来て、生のお魚がご飯の上に散りばめられた“散らし寿司”を初めて見た時には、“生のお魚が散らし寿司に使われる”事に驚いた(笑)
勿論、そんな話はこれまで彼氏にも何度もしている。
何度も聞かされて、すっかり自分の実体験になったのかな?(笑)

煮蛤や、煮穴子はお寿司じゃないの?
彼氏に私の持論を奪われて、反論してみたくなる私(^^ゞ
呆れたのか、彼氏は、スーパーで用意してあるまま食べるのを“生食”というのだと、いきなり結論付けた(^_^;

この後、コハダの握りと〆サバを頂いた。
〆サバは酢のつかり具合が優しく、身がキレイに光っていて美味しい。
私たちの相手をしてくれている板さんと別の板さんが鯵と秋刀魚のお造りを作っている。
その皮のはぎ方の手際がイイ。
思わず、「私とは全然違って、手際がイイね」と彼氏に耳打ちしたら、「そりゃ、比べる方が失礼だろう~」と言われてしまった。
確かに、プロと素人だもの、比べるのが間違っているよね(^_^;
私でも、新鮮な秋刀魚なら皮も上手に剥けるから、腕は当然だけど、お魚を買ってから使うまでの数時間の保存の仕方にも違いがあるのだろうね。
まぁ、もっとも、ろくに研いでもいない菜切り包丁で魚を捌くのだから、そもそものスタンスが間違っているか。。。(^_^;


鉄火巻きを頼んだ次はイカキュウ。
イカが好きなのは知っていたけど、彼氏にしては意外なチョイス。

イカきゅう

携帯電話のカメラのオートフォーカスって、ホントおバカさん。。。肝心なところには全然合わない。
ちゃんと中心に合わせているのに。。。全く合っていない。
これじゃ、作ってくれた人に失礼な写真

イカきゅう

イカきゅうは、細切りにしたイカと、千切りにした胡瓜に明太子が巻いてあった。
美味しいね。
味の組み合わせだけでなく、食感の組み合わせもイイし、色の組み合わせもイイ。
料理って、味の組み合わせや温度の組み合わせの“化学変化”も重要だけど、本当に料理って美的センスが重要なんだね。
そういう意味では、せっかく美的に作ってくれたお料理を上手く写せない写真って、作ってくれた人に失礼だね。。。(^_^;


穴子

最後は穴子。
今日の〆は、“生”ではなかったけど、これはこれで美味しい。
実を言うと、千葉に来て“江戸前”のお寿司を食べるようになって、お寿司が生ものだけじゃなかったと改めて思う。
いや、そもそも、お江戸のお寿司は、“仕事”(加熱)しているのが“価値”の1つだもの。
“仕事”を楽しむのも、味わいよね。

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