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社会の縮図

今日のテレビの話題は、清水由貴子さんの自殺とSMAPの剛クンの逮捕。

剛クンの逮捕のニュースは、通勤帰りの電車の中で他の人が読んでいる夕刊紙のTOP見出しで知った。
新聞の見出しだから内容はよく解らなかったので、携帯でニュースを探していると“家宅捜査”の文字。
もしかして麻薬?だなんて思った。
後でニュース記事を読んで酔っ払って公園で裸になったと知って、“なんだ”と思った。
酔っ払って近隣住民に迷惑を掛けたのだからそれは悪い。
でも、“酔っ払い”に掛ける言葉として、鳩山大臣の“最低の人間”とは言いすぎだろうと思う。
寧ろ、鳩山大臣に対して“何様?”と思ってしまうよ。


私が気になったのは清水由貴子さんの自殺の方。

在宅介護者4人に1人「軽い鬱」 老老介護は3割「死にたい」 4月22日23時18分配信 産経新聞

 施設に頼らず、自宅で高齢者の面倒をみる在宅介護。「親孝行」や「家族思い」に見えるが、介護者本人はさまざまな問題や悩みを抱えているのが現実だ。
 厚生労働省の研究班が平成18年にまとめた報告書によると、在宅介護者の4人に1人が軽い鬱(うつ)。さらに、介護者の年齢が50歳前後の場合で約2割、65歳以上のいわゆる「老老介護」では約3割が「死にたい」とまで考える状態にあるという。報告書では「介護によって介護者が新たな病になれば、社会の向上や経済的コスト軽減には至らない」と指摘している。
 介護保険事業では、市区町村に最低1つの「地域包括支援センター」が設けられ、介護者が孤立しないように専門家が相談・調整する体制がとられている。しかし、急速に進む高齢化に、体制整備が追いつかない面もあるのが現実だ。
 清水由貴子さんの自殺に厚労省老健局のある職員は「孝行娘がこんなことになっちゃうのでは…。すべてを1人で抱え込んでしまったのだろうか」と話した。
 自らの介護経験を『介護現場は、なぜ辛いのか』(新潮社、5月刊予定)にまとめた作家の本岡類さんは「要介護者の症状がある程度進んだら、施設を利用するなどプロに任せるべきだ。訪問介護や、施設の短期間利用など、いろいろな方法がある。食事から排泄(はいせつ)までを家族が抱え込むのはとても無理だ」と指摘。「親孝行をきまじめにしたがゆえに、清水さんが自殺に追い込まれたのであれば悲劇だ」と話す。
最終更新:4月22日23時18分


私も妹も仕事を持っていて、収入が途絶えれば介護もできない状況にあるので、両親には介護は必要になったら施設に入ってもらうしかないよと言っている。
言われた両親にして見れは“なんとドライな娘”と思っただろうと思う。
でも、それが現実で、私たちが介護の為に仕事を辞めたら、誰一人命をつなぐ事はできない。
下手をすれば全員で心中か餓死しかないから。

仮に生活保護を受けながらでも介護ができる状況であったとしても、結果があまり変わらないかもしれないと思わされるのがこの記事。
嘗て、「介護は自宅で家族がするものだ」と言った静香ちゃんは、この現状をどう捉えるのだろうか?
無神経過ぎて、こんな記事なんて目には止まらないのかな?

Comments:6

彩庵 2009年4月27日 12:07

>収入が途絶えれば介護もできない状況にある
とあるとおり、それぞれの家庭で事情が異なると考えています。

うちの場合は子供たちで面倒が見られる範囲は見る、特にうちは長男長女夫婦なのでまず私達が見るという覚悟でいますが、それができるのは妻の考え方と私の働きにかかっているのだと感じます。

事情を察しなければいけないわけで、それが全て一緒のわけはありませんよね。

彩庵 2009年4月27日 12:09

>収入が途絶えれば介護もできない状況にある
とあるとおり、それぞれの家庭で事情が異なると考えています。

うちの場合は子供たちで面倒が見られる範囲は見る、特にうちは長男長女夫婦なのでまず私達が見るという覚悟でいますが、それができるのは妻の考え方と私の働きにかかっているのだと感じます。

事情を察しなければいけないわけで、それが全て一緒のわけはありませんよね。

COO 2009年4月27日 23:10

>彩庵さん
 > 事情を察しなければいけないわけで、それが全て一緒のわけはありませんよね。
 そうですよね。
 私の家の場合は、妹も息子との生活を細腕1本で支えているわけで、
 私も私の口の糊を私1人の稼ぎで賄っているので そういう結論になるわけで、
 ご夫婦2人や兄弟皆で支えられる環境にある人はそうではないと思いますよ。

 ただ、(企業の厚生年金や公務員の共済年金などで)年金をある程度貰っている親が居れば
 生活保護の対象にはならない訳で、
 仮に1人の親の年金(国民年金ならば現在の(殆ど居ませんが)満額で月65000円)で
 介護が必要な親と介護をする子供1人の生活の維持は難しいものがあります。
 要介護者にはそれなりに経済的な支出もありますし。

 更に、先に光の見えない介護は介護者に精神的な負担を負わせます。

 そういう意味で、今の法律は過度に“家族”に介護の負担を掛けていると思えるのです。。。

彩庵 2009年4月30日 12:47

すっぱり切ってしまいますが、法律がなかった段階ではそもそも「介護は各家庭、個人でやってくれ」というものだったと思っています。

とすると簡単な話なのですが、介護保険料を全体的に上げるのか、消費税などの間接税を利用して社会保障に充てるしかないと思います。
ですので私は減税など不可能だと思っているのでいつものブログで騒いでおります^^;

COO 2009年5月 6日 23:42

>彩庵さん
 家庭に、介護をする人手がふんだんにあることを前提して運営する介護保険が
 現代に意味がそれほどあるものとは思えないのですよ。
 介護保険の給付を受けるにはハードルが高く、
 介護人手の余裕のない家庭では給付を受けることが難しいというのは、
 必要な処に給付する気がなく、利権を構築したに過ぎないと思えるのですよね。。。


 友人、知人には、お嫁さんが夫と自分の両親の内の3人の介護をし、
 その介護が20年に渡る人もいます。
 介護保険がそういう人に、適切に給付が行き渡る設計をしていない事、
 法律がそういう人を救う前提に経っていない事、
 そして、そういった法律を作るに当たって、
 “介護は(法律で保護するものではなく)家庭でするものだ”と切って捨てて利権を作った政治家を
 私は政治屋と呼びます(^_^;


COO 2009年5月 6日 23:51

ちょっと、言いたい事がずれてしまった感じがします。。。(^_^;

それまで、別の保険で賄っていた介護を保険を分ける事で、
“介護”を浮かび上がらせる事で病院から老人を追い出しました。
本来、医師の診察や加療が必要な老人までも。

それを“要介護”というランク付けで、
多少の給付はするが、“医師の手を煩わさずに家庭で面倒見よ”
というのは、ちょっと乱暴な気がするのですよね。。。

更に、核家族化が進んだ最近では、
家庭で介護を支える、介護できる充分な人手を確保できる家庭は
それほど多くないのですから。。。


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