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桜を探して、春の佐倉へ(その2)

商家の次は武家屋敷。
雰囲気の良いお屋敷が連なる道を道なりに歩くと“武家屋敷”があった。
時代も階級も違う3件の武家屋敷が公開されている。

先ずは、千葉県の有形文化財に指定されている旧河原家。
3件の中では一番格式が高い。
広い表玄関の奥は座敷になっていて、甲冑が飾られている。
家人用の玄関の脇には下男部屋。
玄関から土間に入ると、懐かしい匂いがした。
田舎の祖父母の家の匂い。
この匂いは土間と土間から続く台所の竈。
こういうモノの匂いが、“家”の匂いなのなだね。

大きな家には納戸があった。
当時は今で言う“押入れ”という形のものはなくて、“納戸”に物をしまっていたとか。
それでも、10畳程の(座敷より広い)納戸があれば、それなりに物は片付くよね。


旧河原家屋敷

この画像は裏庭というか、家の裏側にある菜園から家を見たもの。
当時は石高300石以上の大屋敷でも、裏庭で家族が食べる野菜を育てていたとかで、今も市の職員が野菜などを育てている。
そして、表向きの部屋の畳は縁があるけど、居間などの家族の部屋は縁無しの畳。
居間の天井は竹の網代。
佐倉の武家の家が質素だったことを伺えるね。


姫シャガ
裏庭を歩くと、姫シャガが咲いていた。
桜は“未だ”な感じなのに、姫シャガはもう咲いているの?
なんだか、季節感が逆転している感じね(笑)


旧河原家のお隣は石高100石ぐらいの旧但馬家。
こちらも画像は裏庭から(笑)

旧但馬家屋敷

本当は屋敷の格の違いが著しい玄関を撮りたかったのだけど、玄関は暗いので写真として良いものが撮れなかった。。。(^^ゞ
こちらの裏庭にも当然のように菜園がある。
窓がサッシでなかったり、ガラスが入っていなかったりするけど、その点を除けばこういう家って少し前の地方は沢山あったかもしれない。。。


更にお隣は、石高100石未満の小屋敷の武居家。
屋根が萱葺きでないのは、武居家の台所事情ではなく現代の佐倉市の台所事情の問題らしい。
防火設備を整える事ができないので銅版葺きになっているとかで、予算配分にも昔の石高が反映するのね と思ったり(笑)

旧武居家屋敷

観て解るとおり、この家は小さい。
3畳の玄関の他は、土間、台所と、畳の部屋が2部屋。
内1部屋はお客さん用の“座敷”だから、家族で8畳1間で暮らしていたのね。
納戸はなくて、お風呂も(実質)外にある。
こうやって見比べると、兼業であったけど農家だった祖父母の家は、母方も父方もどちらも旧河原家程度だ。
(時代は昭和だけど)祖父母が“娘を結婚させるなら農家へ”と言っていたのが解る様なきがする。
江戸時代に支配階級であった武士の家より、農家の家の方がよっぽど大きいもの。
もっとも、江戸時代の農家がこのような大きな家に住めた訳ではない。
“宮仕え”の身分より、土地を持った農家の方が嫁ぎ先として“安心”という意味だったのだろうけどね。

で、武居家の裏庭には珍しい椿の花があった。

椿

花弁が開ききってしまう前、花の先が尖っている。
この姿が珍しく、中国にはあるけど日本では稀少なんだって。
当然、私も初めて観たわ。

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