- 2009年11月 7日
- 01.時事寸評
今朝の出掛け、このニュースが紹介された後の(歴代○代の首相番だったという)コメンテータ氏の発言が気になった。
「コンクリに罪はない!」 自民・建設族が首相を猛攻撃11月7日7時56分配信 産経新聞
「コンクリートには何も罪はありません!」
自民党・建設族として知られる脇雅史参院議員は6日の参院予算委員会で、鳩山由紀夫首相の「コンクリートから人へ」というキャッチフレーズを徹底批判した。
旧建設省出身の脇氏は、鳩山内閣の公共事業削減方針を猛攻撃。「私のところに『コンクリート』という言葉を社名に使っている建設会社から大変な苦情がきている」とぶちまけた。脇氏のあまりの剣幕に、首相も「申し訳ない」と陳謝。脇氏が「コンクリートなしに防災ができるのか」とたたみかけると、首相は「人の命を守るためにコンクリートは必要だ。コンクリート業界の人に頑張ってほしい...」。
最終更新:11月7日11時51分
番組司会者が「鳩山総理は良く謝りますね」と言った言葉に対して、件のコメンテータ氏は「自民党政権と違って、鳩山政権は官僚が答弁を作成していないから、謝る事ができるのです。官僚には失敗は許されないので、官僚は絶対に謝りませんから。」と言った。
???
提灯持ちも此処まで来たか。。。というのが正直な感想。
"官僚には失敗が許されない"から、政権与党の選挙運動期間中の演説にも(官僚は)政権に謝罪させないというのか?
自民党政権下の官僚は、自民党議員候補者が勝手に喋った言葉の一つ一つにまで責任を負わされていたというのか?
それだから、官僚は自民党の総裁や閣僚に"謝る"事を許さなかったというのか?
これまで政権交代が現実的ではなかった日本であっても、官僚が特定政党の選挙演説の草案まで関わっていたというのか?
そこまで言うなら、自民党のどの候補者の選挙演説にに対してどの省庁がどんな演説草案を提示したのかを示すのがジャーナリストなのでは?
少なくとも"首相番"の経歴を買われたコメンテータ氏であれば、その発言は"内部情報"に近い説得力がある。
そんな立場の人間が官僚が自民党の選挙演説のシナリオを作ったと言うのであれば、それは真実味のある言葉に受け止められる。
でも、少なくとも私が知る限り、選挙演説の草案を官僚が作った事実は見られない。
それでも、件のコメンテータ氏は、自民党の選挙演説を官僚が作ったものと言う。
彼が、自民党、せめて総裁の演説のどの部分をどの省庁が作ったものかをいう事は、報道協定に反するのか?
番組や件のコメンテータ氏の立ち位置として、彼が"自民党憎し"の報道姿勢をとることにとやかく言うつもりもなく、彼が民主党が自民党にに利する何かを強調して何を言おうと構わないけど、自分が反対する勢力、政党に対して裏づけのない"情緒"だけの"報道"をする事は矛盾と滑稽さが見えると思うよ。。
自民党の是までの選挙演説が官僚の作文の上に乗ったものだというのであれば、少なくとも今回の選挙での自民党の選挙演説のどの部分、何処の省庁が作成した"作文"かを指摘できるのなら、マスコミの偏向報道への偏見を多少は払拭できるきっかけになるのだけどな。
それをせずに、「自民党の(選挙)演説は官僚が作成したもので齟齬があっても謝る事はできないけど、民主党の(アホな党首の)演説の大衆ウケを狙った中身のない発言への批判に対して(後日)謝るのはイイこと」というのは、報道機関の政治番記者としての発言としては幼いんじゃないの?
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