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一般論としては正しいと思えるけど、君の立場で言うのは適切なのか？

2010年1月19日
01.時事寸評

JALの経営破たんに関する問題で前原君がニュースショーに出ている。
言っている事は尤もだし、一般論としは正しいと思えるけど。。。

JALはこれまで国から過度の負担を強いられてきた。
これが現在の経営破たんの一因になっている。
一方で、"親方日の丸"という旧国労と同じような動きをした労働者への過度の権利追求や高コスト体質が経営破たんの原因になっている。
前原君の言った言葉はこの前提の下にあるのだろうか？

国からの"過度の負担"の点では経営破たんとなったJASを吸収させられた事もその1つ。
国際路線が認められるまで地方路線専業だったJASとの経営統合によって、それまでの国内線は幹線ONLYだったJALが地方路線を運行せざるを得なくなった。
その地方路線は政治的な思惑があって費用対効果の面で高コストの負担を強いられる地方路線を運行せざるを得なかった。
コスト面で採算が危うい地方空港は、JALによる空港使用料にその経営基盤を頼ざるを得ないからね。

さらに言うなら、JALに過度の負担を強いる経営統合は国交省の意思だった。

そんな前提を考えずに地方空港への負担を問題視するのはアンフェアだと思う。
民主党は地方は国に頼らずに生きていくのが"地方分権"だと言ったのだから、JALから国策の縛りを解いて地方路線への義務をゼロにし、過去の累積負担を肩代わりするのも民主党政権の獲るべき道だったのかもしれないと思うのが心情。
しかし、民主党ってある部分は社会主義的なのに、自らが負担するべき事態となると（JALの）"自己責任"と責任逃れの言い訳をするのは余りに"冷たい"し、主管・監督省庁として余りに"無責任"なのでは？