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不謹慎競争(^^;

連休の後半の3連休の最終日、朝から午後、そして夜にかけて放送される画像に不快感を持った。
で、5日の記事になった。

テレビで流される放送を見て、直感的、皮膚感覚で“不愉快”と感じた。
連休中の旅行から帰ってきて、日記へ頂いたコメントを見るとBloggerがマスコミ批判に転じているという。
で、2,3、調べて観たら、こんな記事があった。

【社会部発】「罵倒だけ…恥ずかしい」 「客観報道」へ自戒 荒れるJR西会見場/取材陣にも厳しい目

 「遺族の前で泣いたようなふりをして、心の中でべろ出しとるんやろ」
 「あんたらみんなクビや」

 四日深夜、ボウリング大会が発覚した後のJR西日本幹部の会見。激しい言葉を次々と投げかけられ、この幹部はぐっと唇をかみ締め、目を伏せたまま微動だにしない状態が続いた。
 発言したのは、犠牲者の遺族ら事故に巻き込まれた関係者ではない。会見に出席した一部の記者がぶつけたものだ。
 こうした荒れた会見の様子をニュースやワイドショーで放送したテレビ局には、視聴者から「遺族の代表にでもなったつもりなのか」などとマスコミ批判も寄せられた。
 発生以来、連日開かれている会見は毎回のように混乱している。その原因の一つに、JR西側の対応のまずさがあることは確かだ。
 冒頭の会見にも伏線があった。四日夜、事故電車に乗り合わせた運転士二人が救助活動に参加せず出勤した不祥事についての会見が終わりかけたころ、ある記者がボウリング大会について質問した。JR西幹部は即座にボウリング大会の開催を認め、メモを手に説明を始めた。「なぜ、最初から言わない」。自ら公表しないJR西の隠蔽(いんぺい)体質に、マスコミ側の不信感と怒りが根強くある。
 ただ、会見の場で質問する記者の多くは社名を名乗ることもなく、時に怒声をあげてJR西側の回答をさえぎることも。このため、マスコミ側に寄せられた苦情には「罵倒(ばとう)だけの会見は恥ずかしい限り」「記者の会社名と名前を出すべきだ」といった意見も多かった。
 ジャーナリストの鳥越俊太郎さんは「感情的な言葉はあまりに聞き苦しい。自分もミスを犯すかもしれないということを忘れ、恫喝(どうかつ)的な姿勢になっている」。
 音好宏・上智大助教授(メディア論)も、説明責任を果たしていないJR西日本が社会的非難を受けるのは当然としたうえで、「歴史的事件の最前線にいる記者がつい冷静さを失うのは分かるが、記者の感情の高ぶりに任せた質問が逆に視聴者に違和感を覚えさせたのでは」と、記者側に自制を求める。
 放送批評懇談会の志賀信夫理事長は「一番大切なのはなぜ事故が起きたのかという点だが、現状ではJR西日本のダメぶりをボウリング大会などの不祥事から誇張して騒ぎ立てている印象だ。事故原因や、職員と車掌は何をすべきだったのかなど、事の本質を客観的に報じることが求められている」と話す。
 遺族や被害者の立場に立った報道は重要だ。しかし、客観性や冷静さを欠いた報道は、今回の事故の本質を見失わせる。そのことを肝に銘じながら、真実を追いかけていきたい。(JR脱線事故取材班)

私が始めに記事を書いた時には、記者会見の“絵”はなかった。
でも、その後、記者会見を見て、益々不愉快になった。
あの記者を不愉快に思ったの私だけではなかったらしい。
そして、某巨大掲示板では、会見会場では名乗らなかった記者の社名と実名が既に明らかにされているらしい。
まぁ、サンケイ新聞がこんな事を書いている以上、サンケイの記者ではなさそうだね。

でもね。。。
あの記者に関して言うならば、足を組んで机をコツコツ叩きながら話をする様は、他人に話を聞こうという人間の姿としてはお粗末だった。
多分彼はマスコミ以外では仕事をできないんじゃないかと思うぐらい酷かった。
感情の高ぶりではなく、どうでもいいことをほじくるマスコミを正義と勘違いしているように思えた。
引用記事にあるように、今マスコミに求められているのは、JR西日本の社員が事故に対してどういう危機感を持っていたではなくて、さらに、それらに対して“不祥事”と言う言葉を使って遺族や被害者の感情を逆撫ですることを目的とするかのように騒ぎ立てる事ではなくて、事故原因や事故の本質を淡々と伝える事なんじゃないのかなぁ。。。

“淡々”と。。。
簡単な様で難しいよね。。。
でも、“本質”が難しいと言って、安易に流されてはいけないよね。
私たちがマスコミに求める品質の一つには「事実をありのままに淡々と伝える事」があると思うし、それが第一義だと思うよ。
マスコミが、偏った伝え方をするからこんな事も起きる。。。

運転士や車掌などへの嫌がらせ、事故後70件…JR西

 JR福知山線の脱線事故後、JR西日本管内で、運転席後方のガラスに「命」と印刷された紙が張られたり、女性運転士がホームでけられ線路に落ちそうになったりする嫌がらせ行為が約70件も相次いでいることが、7日わかった。
 事故以降も後を絶たないオーバーランや不祥事も影響しているとみられている。
 西日本旅客鉄道労働組合(JR西労組)などによると、4月27日夜、JR東海道線の大阪駅に着いた新快速電車の運転席後方のガラスに「命」と書かれた紙が上下逆さまに張られているのが見つかった。同様の張り紙はこれまで計6回あった。
 今月6日には、大阪駅ホームで電車を見送っていた女性運転士が、男性に足をけられ、ホームから転落しそうになったという。
 このほか、▽東海道線・野洲駅で、男性駅員が「尼崎の事故でたくさん死んでいるのにJRは何をしてるんや」と言われ、顔を殴られた▽福知山線・宝塚駅で、若い車掌が乗務員室から引きずり出された▽大阪駅で、運転士がコーラの缶を投げつけられた――などが相次いでいる。
(読売新聞) - 5月8日10時57分更新

“事故後に後を絶たない”オーバーランが嫌がらせを引き起こしているとは思わない。
もし、それが原因だとしたら、「今まで報道されなかったオーバーランが、“強調”されて報道される」ことに原因があると言えるんじゃないの?
今まで、“オーバーラン”なんて“日常茶飯事として、記事にすらしなったのはマスコミ。
今になって、たった2m程度の“オーバーラン”でさえ全国紙に“重要記事”として載せるようになった。
マスコミの記事を“素直”に信じ、それが全てだと思う人(って、あまり居ないと思うけど。。。(^^; )は、今頃急に“オーバーラン”が増えたように感じ、「“オーバーラン”が事故の遠因だったのに、また、オーバーランしている」と思うのかもしれない。
でも、それって、マスコミが“作った”世論だよね。
事が起きて、マスコミに洗脳された“一般大衆”を悪者にするのはおかしいんじゃないの?
事が起きる前は、“一般大衆はバカだからマスコミが先導しなければ”と言っているのにね。
って、私に言わせれば、“先導”ではなくて“煽動”なんだけどね(苦笑)

何より気に入らないのが、線路への“置き石”を“悪戯”と表現すること。
下手をすると、何十人、何百人を殺してしまう(事故を引き起こす)かもしれない事をするのは、“イタズラ”ではなくて、“殺人未遂”。
“イタズラ”は、その事に起因する最悪な状況が起きた後でも、被害者も含めて、笑って済ませられるような事に使う言葉。
人が死ぬかもしれない事に使うなんて不謹慎すぎる。
そういう意味では、マスコミが“不謹慎”だと糾弾してるJR西日本職員の行動以下の事をしているんだけどなぁ。。。
直接的に人を殺す物ではないけど、言葉、特に広く伝えられる言葉というのは強力な凶器になる。
言葉で人を殺すことが出来る職業の人は、もう少し言葉の使い方や、事件の伝え方にセンシティブになって欲しい。
そこに配慮が無いマスコミは、JR西日本をとやかく言う資格はないと思うよ。

Comments:4

まる 2005年5月15日 04:18

オーバーランの記事連発は笑った。
しかも一面。何を考えているんだか。
だから何?と言う感想しか持ちません。
これは、新聞を編集しているそれなりの責任者が一面に持って来い!と判断しているからなのか??信じられないですわ。
それによって重大な不利益が発生するのか?(そー言う人もいるかもしれませんが)
今までだって、日常的に数メートルのオーバーランはあるし、乗り合わせたことも何度もある。
実際のところ「おいおい、何やっているんだよー」位の感想しか持たない。
記事にするなら、今回の様な事件が発生する前に、オーバーランの件数の推移を集計して、無理なダイヤ編成とか、運転士のプレッシャーだとかをだね、あぶりだして記事にするなら意味がある。
その類なら、「さすが報道機関。プロだね」と思いますよ。
これじゃ、それこそ新人が「こんな件がありましたー」と報告してくるレベルに等しいです。

いま、うちでは新聞を取っているんだけど、前々からニュースはネットで情報収集できるから無駄な出費は要らんと新聞廃止を相方に提案してます。
今まで、却下を食らっていたのだけど、その理由が「安売りのチラシが入らなくなる」(笑)
相方も仕事を再開して忙しくなったので「安売り」と疎遠になったので益々新聞の価値がなくなりました。
次回の更新で廃止決定。
理由:折込広告に用がなくなった
ですね。

COO 2005年5月15日 13:52

>まるさん
 オーバーランも、車両がホームを越えているままドアを開けるとか、
 乗客に危険が無いものであれば、そう目くじらを立てる必要もないと思いますよね。
 実は、以前、「停車位置が5cmずれたので戻します」というアナウンスを聞いた事があって、
 その事を会社の同僚に話したら、「ゲームのやりすぎ」といっていました。
 私はゲームには詳しくないのですが、電車を運転するゲームでは、停車位置までポイントになるのでしょうか。。。

 私は、携帯性と保存性の観点から新聞を取っています。
 出勤時に読むのと、気になる記事を後で読み返すため。
 ネットでは、記事が削除されてしまって読み返す事ができない事が多いので。

 広告に関しては。。。
 私は、通常折り込み広告が入らない日経新聞を取っていますが、
 広告が入ってきます。
 今住んでいる家に越してきた時に、手伝いに来ていた母が「日経新聞は広告がはいらないからつまらない」
 と言ったので、以来、新聞屋さんが入れてくれます。
 でも、私は広告をあまり見ないので、殆ど古紙交換に直行です(^^;
 最近は、スーパーのチラシもネットで見られますしね。。。

まる 2005年5月16日 22:38

ここに書く内容じゃないかもしれませんが、
今日ネットで、
小泉首相が管直人の質問に対して「JR西日本の事故は民営化が原因では無い」と
答弁した云々のリンク記事を見つけました。
リンク元は、共同通信で、既にリンク切れだったので見ていませんが、これって
ホントですかねぇ。
ホントでしたら重症ですな。
私鉄の経営者怒りますよ(笑)
民営官営関係ない話じゃないですか、誰でも分かると思ったが。

真実を確かめるべく、帰宅後、漁って見たのですがそれらしきものはなし。
でも、管直人のサイトの今日の一言に
5/16は、予算委員会でJR福知山線の事故の件で質問に立つとか書いてあったの
で、ホントかもしれませんね(笑)

しかし、一般人の感覚で、予算委員会の質問で福知山線の事故の件の質問っての
も、理解できないんですけど、国会では当たり前の様ですね。
会社で言えば、さしずめ事業計画の策定会議で、労災の件について質問しまくる類
の事なんじゃないかなぁ。
違うのかな?予算委員会ってのは文字通りの意味じゃないのかもね。

COO 2005年5月17日 02:02

私も記事を探してみましたが見つかりませんでした。

事故そのものは、民営/官営関係ないと思いますが
(いや、民営母体だったことが関係していると思っていたりするけど。。。(^^; )
でも、純ちゃんは数年前に郵政民営化推進の根拠として
「JRが民営化してよい会社になった」事を挙げていたので
「“民営化”が原因」と言われる今の状況に忸怩たる思いがあるのでしょうね。。。


予算委員会に関しては、
国会の本会議以上に“突っ込んだ議論”ができる場として“利用”されていますね。
議論の議題は“予算”に留まらず、
与党突き上げの場ですものね。。。(苦笑)

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 JR宝塚線の脱線事故でけがをしたと偽ってJR西日本から見舞金3万円をだまし取ったとして、兵庫県警尼崎東署は15日、同県伊丹市御願塚3丁目、塗装工谷野薫容疑者(...

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