- 2005年5月 8日
- 03.旅行記
今日は朝から天気がよい。
今日は、まず一足早く帰るコミュニティの幹事を駅まで送ってから沼原湿原へ。
正面の三倉山にも雪は残っているけど、湿原に上がる道にも雪が残っていた。
そういえば、昔、会社の社員旅行で那須に来たことがあるけど、10月なのにもう雪が降っていた。
車を降りるとかなり寒い。。。
湿原の遊歩道は、此処からかなり下るから歩けば熱くなるんだろうけどね。
と言うわけで、湿原へ降りる。
周りの人たちが、しっかり“山歩き”用の装備なのに、私たちは軽装。
私なんて、半そでTシャツにスウェットの上着、足元はテニスシューズだものね。。。(^^;
遊歩道はぬかるんでいて歩きにくい。
湿原に下りると、池(?)に白い塊が。。。
後で案内を見ると、なんと黒サンショウウオの卵だった。
サンショウウオって天然記念物だよね。。。実物見てみたいなぁ。。。(笑)
卵は、探す必要も無いぐらいそこらじゅうにあった。
そして、もう一つ目に付いたのは、ザゼンソウ。
名の由来は、「花の姿を座禅を組んだ達磨大師に見たて、仏像の光背に似た仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれるため、修行に励む僧を思わせるところ」らしい。
姿を見て水芭蕉に似ていると思ったら(色違い? 笑)、やはり同じサトイモ科だった。
花の時期も雪解けのこの時期らしい。
そういえば、去年、角館に行ったときには、水芭蕉は時期を過ぎて盛りを過ぎていた。
未だ雪の残るこの辺りは、今頃なのかな。
次は、エミール・ガレ美術館へ。
エミール・ガレは、19世紀末から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパの都市部を中心に一世を風靡したアール・ヌーヴォー(新しい芸術)の旗手として、パリの東部の古都ナンシーでガラス工芸、陶器、家具の分野に創造性を発揮した作家。
ガレは、“アール・ヌーヴォー”自身がそうなんだけど、当時フランスで流行ったジャポニズム、要するに浮世絵の影響を受けたフランス芸術(工芸品)の第一人者として有名な人。
東京でも何度か美術展はあったけど、見たことはなかった。
一度は観てみたいと思っていたので、いい機会だからと行くことにした。
日本だけでなく、西アジアを含む広く東洋の異国趣味や詩文の刻銘など新しい要素を積極的に取り入れ、特に花を題材にした作品が素晴らしい。
特に、「トリステスの花器」と「燕分両耳付鶴首花器」は見飽きない。
他にも作品の原画というか習作もあって、個人のコレクションで此処まで集めるのは大変だっただろうと思う。
嘗ての“財閥”の当主ではなく、現代の“お金持ち”が個人で集めたコレクションだもの。。。
そして裏庭。
建物は洋風。
なのに裏には、和風庭園。
和風といっても、決して“日本風”なのではなく、フランスのジヴェニール村にある「モネの庭」をイメージしたんじゃないかと思われるような庭があった。
13時。
流石にお腹が空いた(^^;
この1ヶ月の間に、11時半に昼食というローテーションに身体が慣れてしまったらしい。
この後、昼食。
ガイドブックで調べて、ジョイアミーアに言ったが混雑振りに諦めて、ダイニングカフェBorageへ。
それにしても、此処はイタリア料理の店が多い。
那須にはイタリア大使館の別荘があったというから、そのせいなのか?
Borageは、ハーブの名前が店の名前というだけあって、店内にはいるとハーブの香り。
テラス席が“ペット可”だったので、その制もあって、匂いの強いハーブを置いてあったのかもしれない。
テラス席に通され、他に2組いたお客さんはどちらも犬連れ。
犬って、あんなにヤキモチ焼きとはしらなかった。
それまでおとなしくしていた犬も、他の犬がテラスに入ってきたり、飼い主が他の犬に興味を示すだけで鳴き始めるのね。
食べたのは、カツレツ香草パン粉焼とチーズケーキ。
美味しかったよ(^^)
まぁ、カツレツはもう少しレアというか、肉がピンクぐらいなのが私の好み。
でも豚だら、仕方ないかな。。。
一緒に頼んだライスには、コリアンダーを刻んだものが振りかけてある。
パセリは良く見かけるが、此処のはコリアンダー。。。
香りだけでなく、味のインパクトも大きい。
私には美味しかったけど、好き嫌いは別れるかもね。
食後は、殺生石へ。
九尾の狐ってここの伝説だったのね。。。
千葉の有名なお弁当に「九尾の狐」というのがあるから、てっきり千葉の伝説かと思ったわ(^^;
殺生石の周りは一種異様。
というのも、この辺りは強い硫化水素が出るらしくて、生物は近づけない。
殺生石から続く石の川は、“賽の河原”と言うらしい。
川原の片側に千躰地蔵があった。
北海道洞爺湖の地獄谷や、箱根の大涌谷、また軽井沢の鬼押し出しとは違う自然が作った殺伐とした景色。
写真でみるとたいしたことはないが、実際は何となく“賽の河原”を感じる。
何となく、寒気のする場所だ。
殺生石を見た後は、鹿の湯へ。
傷を負った鹿が傷を治したというお湯は、昔ながらの湯治場の風情から温泉ファンに人気があるらしい。
入湯料をはらって館内に入り、渡り廊下を渡る。
実は、川を跨いで温泉施設がるので、川を渡る橋を渡らないとお風呂には入れない。
渡り廊下の正面突き当たりに身づくろい用の鏡があって、左右に分かれて男湯と女湯がある。
女湯の引き戸を引くと湯船が見える。
その右手に脱衣所があって、脱衣所を挟んで川上側に打たせ湯とかぶり湯、川下側に41,42,43,44,46度の湯船がある。
洗い場はあるけど、シャンプー、石鹸は禁止。
要するにお湯を“かぶる”だけ。
温度を確かめずに、最初に46度のお湯に入った私は、思わず「熱っ"!」。
と、湯船に浸かっているお姉さんが「此処は一番熱いお湯だから」と教えてくれた。
41度のぬるいお湯に逃げたものの、さっき熱いお湯に浸かった足が痛い。
軽く火傷しちゃったかなぁ。。。(^^;
此処は湯温が高いので、ゆっくり浸かるのではなく、短めに浸かるタイプ。
本来は3分ぐらいが限度らしいが、20分ぐらい浸かったかなぁ。。。
体中に硫黄の臭いをまとって、帰宅。
途中、東北道のPAで、今日の晩酌のつまみ用の「湯葉の刺身」を買って、ゆっくり帰ったが、道が空いていたこともあって、早めに家に着いたわ。
ガソリン代が高くなって、皆さん、車での外出を控えたのかしら?(笑)
この2日間の総走行距離は588キロ。
Comments:9
- kennak 2005年5月12日 09:57
うお588km!??
こないだ二日で380km走って自己最高だ~とかおもっていたのに・・・orz- 彩庵 2005年5月12日 11:28
おおー鹿の湯!
かぶせ湯が熱すぎるくらいなのですよね^^;熱い風呂が苦手な私は10分で逃げてきましたが、元々烏の行水なので短いながらも堪能できました。
(北海道なら二日で1000kmも・・・(笑))- COO 2005年5月12日 12:44
>kennakさん
那須までの往復に高速道路を使ったので、距離は延びますよ(笑)
去年のGWに角館に行ったときは、1日で600キロぐらい走りました。
2泊3日で、2日は100キロも走ってないのに、合計1400キロ近く走りました。>彩庵さん
かぶせ湯は熱いらしいですね。
「危険」と書いてありました(笑)41度や42度のお風呂はゆっくり浸かれる温度でしたが、
ここは硫黄が強いので、長湯をしすぎるのは身体に毒だとか。北海道ならね。。。(笑)<2日で100キロ
私の友人は、100キロ離れた所に住む別の友人の事を「家が近い」と言いますもの。
東京から100といえば宇都宮。。。(笑)
- COO 2005年5月12日 12:46
↑ 2日で100キロじゃなくて、2日1000キロです。
- まる 2005年5月13日 02:47
特別天然記念物のサンショウウオは、ニホンオオサンショウウオですよ~。
世界最大(100cmを超えます)の両生類。
1回、赤目のサンショウウオセンターで見たことありますけど、で、でっけー。
しかも、でかいくせに動きはとっても敏捷でした。ビジュアルは、こんなところでしょうか。
↓
http://www.e-mise2.ne.jp/nisiki/nishiki011.html- 彩庵 2005年5月13日 08:38
移動距離といえば、学生時代アルバイトが終わってからよく「函館!」まで行っていましたねぇ・・・
23時に札幌発、3時(笑)に函館、3時半函館発、8時札幌着・・・
総移動距離1000km程度^^;
日帰りどころのはなしじゃないっ!
のりのりで友人たちと20人くらいでふっとばして行くのであった。あとはバイクの新車を買った奴がいたら、釧路まで慣らし運転を付き合いましたね。
こちらはほぼ儀式化していました。
当時はまだ夕張から道東への道が繋がっていなかったので大回りして往復で1100kmほど。
慣らしの奴はちんたらといって、それ以外のメンバーは区間レースやったり先に釧路行って旨いもの食ってたりとすき放題。
私も慣らしの時にはちんたら行って、他の連中がうらやましかったなぁ・・・
といいながら、好き勝手な時の方が多かったのに(笑)100km?近いでしょ(爆)>東京では遠いと思うけれど
- COO 2005年5月13日 13:01
>まるさん
オオサンショウウオは国の特別天然記念物ですね。
他に、都道府県で天然記念物に指定しているサンショウウオもいるみたいですね。
でも、クロサンショウウオは違うみたい。。。オオサンショウウオって、本当にグロテスクだわ。。。
>彩庵さん
距離に対する感覚って、土地によって違いますよね。。。
土地の広さとか、交通環境とか。。。以前、ニュージーランドにスキーに行った時、
クライストチャーチからマウントハットのスキー場まで行くのに
毎朝路線バスで行っていたのですよ。
クライストチャーチからスキー場まで約130キロ。
東京からだと渋川辺りまでの距離。
東京からだと、前日の晩か、朝方早くに出かけますが、
クライストチャーチでは、毎朝9時過ぎ。。。
時間も1時間半弱だったので、通勤時間程度。
とても遠いとは思わなかったわ(笑)
- まる 2005年5月15日 01:21
そう言えば、この写真を見て思い出しました。
新入社員の頃、先輩に連れられて、この殺生石っての行きました。
もちろん、ここが目的じゃないですが(汗)人間の記憶は不思議なもんで、誰と行ったとか、何をしたとか、会話とか、トビトビだけど思い出しました。表に出て無いだけで、どっかに仕舞ってあるんですねぇ。
その頃に行ったスキーとの記憶がごっちゃですけど。新入社員の頃は、会社の山荘とかもあって、まだバブルの名残がありました~。
その後、整理の対象で無くなって、、、、会社がそんな事まで面倒見る時代じゃなくなったんですねー。
メリットは安いだけで、設備自体も時代遅れでしたし。天然記念物は、そうそう、県でも指定していますねー。
ウーパールーパーも似たようなもんなのに、茶色くってでかいばっかりにオオサンショウウオはグロ(笑)すか。
- COO 2005年5月15日 02:40
>まるさん
記憶の引き出しって、不思議ですよね~
普段は思い出しもしないのに、ふとしたきっかけで思い出したり、
他の色々な聞くとシャッフルされたり。。。(笑)と言いつつ、私って、会社の福利厚生室って殆ど使った事がないのに気がつきました(^^;
最初に勤めた会社はそれなりに施設をもってる会社だったのですが、
社員数が多いとなかなか使えないですしね。。。
グロと言っては言い過ぎかもしれないけど、
でも、見て“気持ちのよい”ののではないですよ。。。(^^;
私的には、ウーパールーパーもグロテスクなんです。。。(笑)
Trackbacks:0
- TrackBack URL for this entry
- http://coo.main.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/208
- Listed below are links to weblogs that reference
- 此処って日本?此処って現実? from 空のつぶやき