- 2005年5月 2日
- 07.独り言
月が替わって、日経新聞最終面の「私の履歴書」が代わった。
「私の履歴書」をいつも読むわけではないけど、4月はヨネックスの創始者だったので読んでいた。
ヨネックス。。。私が子供の頃は未だ「ヨネヤマ」だった。
高校生の頃から、バドミントン、テニス、ゴルフと、ヨネックスが道具を出しているスポーツは全て経験しているのに、ヨネックスは使ったことはない。
バドミントンなんて、ヨネックスがトップブランドなのにね(笑)
私が高校生の頃のヨネックスは高級ブランドだった。
私が使っていたのはカワサキ（ラケット）のスチール製のラケットだったけど、その頃には既にカーボネックスのラケットを出していたものね。。。
当時私が使っていたラケットは120gで、ヨネックスの最軽量のラケットが60g。
軽くてしなりが良くて、高校生でも初速が200k近い打球が打てた。
ラケットも高いが、技術力も高かったのよね。。。
だらか高級品で当たり前なんだけどね(笑)
でも、当時で1万円以上するラケットは、高校生がお小遣いで買えるような代物ではなかった。
大学生になる頃、ヨネックスがテニスにも進出してきた。
当時のトッププレーヤーだったナブラチロワが使っていたラケットは、テニスラケットとしては変形だった。
スィートスポットが広いという触れ込みだったけど、あの形にはなんだか違和感を感じたな。。。
勿論、バドミントンで磨いたカーボネックスの技術はテニスでも存分に発揮されていたけどね。
で、やっぱり、高品質品は高い。
アルバイトをしているとは言え、大学生の私のお小遣いでは買えなかったわ。
社会人になってゴルフを始めた頃、ヨネックスもゴルフに進出。
まるで、私の後を追いかけているよう(笑)
初めて間もない頃、未だ7番アイアンで90ヤードが出せるか出せないかの頃に、練習場にお試し用に置いてあったクラブを打った事がある。
初めてドライバーを打ったのに、150ヤード先のネットに突き刺さった。
爽快だったなぁ。。。
初心者でも、初めて打った人でもこれだけ飛ぶというのは、クラブの性能よね。。。
もっとも、男性用のクラブだったから、シャフトも長かった。
だから距離が出たのかもしれないけどね(笑)
でも、その頃、ヨネックスのクラブは飛びすぎるとかで、公式試合では使用禁止だった。
未だルールも知らない私は不思議だったけど、「私の履歴書」にはこの辺りの事もちゃんと書いてあった。
そうだったのね。。。
飛びすぎるのが原因だったのね。
勿論、公式試合に使えないからではなくて、お高いクラブは私には分不相応なのでヨネックスのクラブとも縁は無し(笑)
しかしなぁ。。。
カーボネックスで売っている会社の前進が、製材業だとは知らなかった。
製材からヒノキを使った“浮き”を作る会社になって、その後にバトミントンラケットの会社になった。
確かにその頃のバトミントンラケットは木製だったものね。
世の流れに流されたとはいえ、変われば変わるものだね。
最初の姿なんて、今は全く感じられないものね。
社会に適応していく企業の姿を見た思いだわ。
しかしなぁ。。。×2
ヨネックスが株式を上場するするとき、主幹事だった山一證券の担当者が「社屋と社員住居を同じ場所に置くなんて、上場企業として品がない」と言ったらしい。
失礼だなぁ。。。
まぁ、その一言で、山一證券は主幹事を下ろされたらしいが、当然だよね。
ヨネックスは経営努力の一環として、職住接近にしていた。
決して品のなさからじゃないのに、理由も聞かず己の価値観を押し付けちゃいけない。
それに、その10年後には、山一證券は本社社屋の上に幹部社宅を作っていた。
他人に「品が無い」と言いながら、自分はその「品の無い」事をしているんだからねぇ。。。
他人を非難することは出来ても、社会に適応することは出来なかった会社の姿がそこにあった。
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Comments:2
- Jabb 2005年5月 5日 17:04
米山さんのこの回、思わずCOOさんを思い浮かべて読んじゃった。
会社にも色んな人がいるのね。分かってはいるんだけど、こんなふうに十何年も経ってから暴露されると切ないな。決して社の総意ではなかったはずなのに。
「○○社の担当」ということの重圧を感じてしまいましたー。
- COO 2005年5月 5日 22:00
心に“負”の感情を感じた人って、いつまでも覚えているよね。
今、問題のJR西日本もそうだと思うけど、
それが会社の総意だとは思わないまでも、
会社の看板を背負っている以上、その人の向こうに“会社”を感じてしまうのは仕方の無いこと。
“個人”ではなく“会社の名前”で仕事をしている人が信頼されやすいのも、その看板故。
いい部分もあれば、重荷になる部分もあるのは仕方ないよねー。
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