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金融庁を勘繰りたくなってきた(^^;

カネボウの上場廃止について以前書いた「Public? List?」という記事へのTBではじめて知った記事。

東証の上場先送り 金融庁と調整難航、来年度以降に

東京証券取引所が予定していた「今年度内の上場」が延期される見通しとなった。上場の認可権を持つ金融庁が、株式売買の適正さや新規上場の審査を担う東証の自主規制部門の分離の検討を求めているためだ。大幅な組織改正に慎重な東証は、一定の方向性が出るまで上場申請を凍結する

さらに同じ記事で、

 分離問題は、今年4月に株式会社化を決めたニューヨーク証券取引所が、自主規制部門を非営利組織に移す方針を表明したことで急浮上。金融庁でも「上場で利益追求の傾向が強まると、株の売買や上場に伴う手数料収入をあげようとして審査が公正さを欠くことにならないか」との見方が強い。カネボウの上場廃止を巡って東証と意見に食い違いがあったことも、金融庁の姿勢を硬化させている。

と続く。

う~ん。
なんだかなぁ。。。
というより、これって最後の一文に尽きる?
東証がカネボウの上場廃止をしたらから金融庁が嫌がらせしているという印象を与える行為だね。

確かに株式会社化し、営利企業化すると利益の追求は必要だろう。
でも、その利益の追求の為に上場審査を甘くしたとしたら、上場を期待する企業からは歓迎されるかもしれないけど、それはもう一方の市場参加者である投資家からは信頼を得られなくなるよね。
そうなると、今度は企業にとって“上場”が意味の無いものなってしまう。
自らの公正性を保つためにカネボウを上場廃止にする程度の良識を持ち合わせている東証が、投資家の信頼と上場企業の利益を損なってまで上場審査の公正を捨てるかなぁ。。。
それに、そんな市場参加者の信頼を失う事をしたら、株式会社東京証券取引所としても不利益だ。
利益を追求するのが上場企業であるならば、東証がそんな不利益になる事をするはずがないと思うのだけどな。
それとも、金融庁は、今の大証の上場審査が不公正だとでもいうのかな?
それじゃ、大証に失礼だ。


金融庁は、カネボウの上場廃止が、会社更生中のカネボウの会社としての価値を損ねたと思っているようだけど、それは違う。
上場会社が非上場の会社と比べて価値があるとしたら、それは、会社の財務状況の監査を経た決算報告を通して会社の経営が透明だから。
そして、それを広く株主が評価できるから価値がある。
むしろ透明性が高まるといえるんじゃないかな。

監査法人でさえ匙をなげるほど粉飾された決算が報告されるという不透明経営を行う会社は上場しようがしまいが価値はない。
公正、透明な決算報告を義務とする市場に居る価値はない。
そんな企業に肩入れして圧力とも思われる行為をおこなう金融庁って、カネボウと不透明な関係にあるの?
なんか、そっちの方を勘繰りたくなってきたわ(苦笑)
金融庁が取引所を支配したいなら、自分で“List”を作って公表すればいい。
そ場合は、経営の透明性や(一般)社会(への)貢献度より、政治家への献金や公務員の天下り人数、省庁へのリベートが評点となるのかな?

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