- 2005年6月30日
- 01.時事寸評
「侵略を美化」と批判・両陛下の訪問で中国紙【上海28日共同】天皇、皇后両陛下のサイパン訪問をめぐり、中国各紙は28日「侵略を美化する」などと批判する記事を掲載した。共産党機関紙、人民日報は報じていないが、上海紙の新聞晨報や北京紙の北京青年報、新京報など大衆紙に批判的な論調が目立つ。
新聞晨報は、天皇は「殺人者」と「被害者」への対応を区別すべきだと指摘。「先の大戦によって命を失ったすべての人々を追悼する」との天皇の言葉が「侵略者を美化する言葉で、歴史に対する正確な認識と反省を欠いている」と批判した。
新京報は、天皇が慰霊する戦死者は「靖国神社の戦犯と同じ穴のむじなだ」と断じ、天皇の慰霊の旅が「小泉純一郎首相の靖国神社参拝に大きな支持を与えることになる」とする日中関係研究者の見方を紹介した。 (23:03)
この国も、お隣の国と一緒。
事の本質から目をそらして、政府が自国民に言い訳の立つような、曲解をする。
いや曲解ではなく、確信の捏造なんだろうけどね。
もし本気で、此処に書いてあるような事を考えているとしたら、人間としても政治家としても終わっているものね。。。
>新京報は、天皇が慰霊する戦死者は「靖国神社の戦犯と同じ穴のむじなだ」
とは、「日本人はみんな戦犯だ」と言っているに等しい。
サイパンで戦死した日本人には、民間人がかなり多くいるのだから。
そして、天皇が慰霊した戦死者の中には、韓国人もいる。
さて、中国は韓国にたいしても、「サイパンで戦死したのだから、戦犯だ」と言うつもりなのか?
いや、韓国は、天皇のサイパン訪問を評価しているらしいから、中国より韓国の方が行くらかマシらしい?(笑)
個人的には戦争で亡くなった人は加害者も被害者もないと思っているから、靖国参拝も特段問題だとは思っていない。
まして、日本では、亡くなった人が神様にになる例(菅原道真とか平将門、源義家など。。。)もいくつもあるのだから、靖国に限って人間が“神”になった事を咎める気もない。
ただ、国際法上も違法な状況で行われたとは言え、日本はサンフランシスコで東京裁判の判決を受け入れたのだから、その事については政府として適切な対応をとって欲しいと思っている。
そして、“神”になるのを望まない外国人を外すぐらいの配慮もあっていいと思っている。
でも、今回の天皇の慰霊に関しては、死者を神として祭るためのものではない。
単に戦争“犠牲者”を弔う意図でしょう。
中国もそろそろ大国らしくならないかな。
いつまでも親の愛情に飢えた子供のように、理屈のない駄々を捏ねているのは見苦しい。
それともこの恩知らずの駄々っ子ぶりは、日本の属国になっていつまでも庇護してもらいたいという甘えの裏返しなのか?
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Comments:6
- ベース 2005年7月 1日 16:11
中国の駄々子状態は、中華思想の裏返しですよ。
一連の問題の根底には、中国人の中華思想があると思います。中華思想とは簡単に言ってしまえば「中国は世界の中心だぞ!」という思想で歴代王朝時代の外交政策の遺物ですな。
清朝時代以前の外交は相手からの貢献外交であった。
外国使節は歴代皇帝の前に跪いて、貢物を献上する。
皇帝陛下は「ヨシヨシ、良く来たな」で、数倍の下され物と文化という土産付で使節を送り返す。
中国は中華「まんなかのはな」であり日本や韓国は東夷、モンゴルは北荻?、南方や欧州は南蛮だったと思う。
周辺民族=子分という感覚であろう。彼らの心境としては・・・
清朝の崩壊過程で、明治時代に日清戦争で日本に負け屈辱を味わう。
昭和初期には日本に侵略され、屈辱感をさらに深める。
アメリカに負けた日本が中国から撤退し、やや溜飲を下げる。
そして国共内戦で国内が大混乱。
その隙に宿敵日本は経済の奇跡的大成長。
気が付いてみれば、国内は日本の経済的植民地寸前。
家庭から産業界まで日本製品が溢れ帰り、日本企業の看板がやたら目に付く。彼らの民族のプライドはズタズタであろう。
共産党政府は当然のように、日本からのODAの事実を国内に宣伝する事なぞ出来る訳が無い。
仮想敵としての「日本」に、国民の目を絶えず向けさせないと押さえが利かないのかな。歴代王朝は秦→漢→春秋戦国→南北→隋→唐→宋→元→明→清朝で終わっているはずだが・・・(王朝の細かい所は失念しました。)
中華民国→中国共産党と続いているような錯覚を覚えてしまうのは、俺だけだろうか?
- COO 2005年7月 1日 23:43
>ベースさん
> 中国の駄々子状態は、中華思想の裏返しですよそうなんですけどね。。。
それにしては、最近の中国にはあまりにもプライドが無さすぎだと思うのですよね。
昔の権威を傘に来て、周りに甘えているのかもしれませんね。> 中華民国→中国共産党と続いているような錯覚を覚えてしまうのは、俺だけだろうか?
これは、みんなそう思っていると思います。
共産主義国家でありながら、街には物乞いが居る。
貧富の差は、日本や韓国、周辺の資本主義国家の比ではない。
一般の中国人にとっては、日本なんてかまっていられないんじゃないかしら。
政府は、政府への不満を日本に向けようとしているけど、
先日の、(中国人同士の)交通事故がきっかけで1万人規模の暴動が起きた事件のように
乾いた草木というか、何かちょっとしたきっかけで大きな火が起きそうな雰囲気が蔓延しています。
いまさら、日本を叩いたぐらいで国内の不満が収まるとは思えないのですよね。。。そうやって見ると、中国政府(中国共産党)の抗議は政治なものとは思えず、
ただ、日本国民と日本政府にただ甘えているだけに見えるのよね。。。- ベース 2005年7月 2日 09:09
確かにあの国の政府の態度は見苦しすぎます。
腹立たしいを通り越して、哀れささえ漂ってきます。
特にあの男前の中国外相を見てるとね。民間レベルでの経済的付き合いは結構上手くいってますよ。
僕の会社でも向うで品物を作り、輸入販売してます。
もちろん日本の他社を窓口にしてですが。
でも、向うの会社が現地で得た利益は海外には持ち出せないって知ってました?
やるなら香港経由で怪しいルートしかないそうです。
仕方なく再投資を行い、生産規模だけはドンドンと膨れ上がっているんですよ。
それが中国バブルといわれる所以でしょうね。あの国の最大の問題は体制でしょうね。
あっちでは何かにつけて役人(党員)が出てきます。
チョットした酒席にも顔を出してくるそうです。
要は『何かございましたら私に○○をよろしく~。何とかしますよ~』というPRだと思いますが。(笑)
地方政治家までがこんな低落じゃ、この体制はあと20年ともたないですよね。あの国では人間の価値は道具に準ずるという側面があります。
単純作業でこき使って、体調を壊したり賃金で文句を言うようなら次々と労働者を解雇して交代させてしまう。
まさに『人的資源』です。
労働者側も賃金の良い仕事には、何の前触れも躊躇も無くパッと鞍替えしますが。大鍋(中国)に得体の知れない肉や野菜(異民族、イデオロギー、経済問題)をぶち込んで、大火力(中共)で煮込んだらグラグラと煮あがって来てしまい、吹きこぼれないように落とし蓋(日本)を鍋に乗せたが・・・
火力に負けて吹きこぼれて火を消してしまうのは時間の問題。
そんな気がします。ここまで来たら、中国の崩壊は北朝鮮問題どころじゃ済まずに日本経済にも影響が出るのは必死の情勢でしょうね。
- COO 2005年7月 2日 14:36
>ベースさん
> でも、向うの会社が現地で得た利益は海外には持ち出せないって知ってました?
そうなんですよね。。。
外資規制が相変わらず厳しいというか、ちょっと常識ハズレ。。。
それでも、最近は少し緩くなって、制限付きで持ち出せるようになったような話も聞いていますが。。。党のお役人が出てくるのは。。。。
あの国の政治というか、共産党は腐っていますからね。
そして、国のお役人も。
物事を進めようと進めようと思ったら、党のエライ人か、賄賂が無ければ事が進みません。
電話の申請一つでも、無期限に延期されます。
そういった意味では、地方であってもお役人と仲良くするのは
業務推進の必要事項ですね(苦笑)労働者の流動性は、工場なんかでもそうですか。
私が一緒に仕事をした事のある会社(IT企業)では、SEは自前の社員でしたが
プログラマは全て大学生のアルバイトでした。
なので、3ヶ月もすると人が居なくなってしまうのですよね。。。
まぁ、あの国は、1ヶ月で地位が使い物にならなくなるくらい変化の激しい国ですから、
人の流動なんて当たり前の事なのかも知れませんが。。。(^^;
内部に経済矛盾やイデオロギーの矛盾を孕み
一方で日本を“侵略”と言い、他方で未だに侵略と植民地政策を強いているという体性の矛盾
中国の体制崩壊は時間の問題ですよね。
日本企業も、2度目の煮え湯を飲まされない内に、中国政策を見直す時期に入ったのかもしれません。。。- まる 2005年7月 2日 21:47
>労働者の流動性は、工場なんかでもそうですか。
>私が一緒に仕事をした事のある会社(IT企業)では、SEは自前の社員でしたが
>プログラマは全て大学生のアルバイトでした。
>なので、3ヶ月もすると人が居なくなってしまうのですよね。。。
私が勤めている会社も、生産工場のかなりの部分を中国工場に移管しています。
で、品質は日本にスタッフを送り込んでなんとか10年がかりで上がってきました。
問題は、オペレーションですねー。
現場よりも、少しホワイトカラーな労働者なのでがんがん転職していきます。
(もちろん、現場もがんがん転職するし、くびも切りますが)
いくら、工場をオペレーションする仕組みを教えても全然ダメです。
まぁ、キャリアのワンステップとしか考えてないので真剣にやるつもり無いのかも
しれませんが、トラブルが発生したときに、現状把握、仮説、調査、対策ってのが
全く出来ません。
「言われたとおりにやっています」「親工場の指示でやっているので、こっちでは
できない」等、色々理由をつけて、そのまんまですね。
いくら、腰掛けの意味しか見出していないとしても、これじゃ履歴書に箔を付け
る位だなぁと感じています。
せっかく、転職して回るなら、それぞれの会社の良い点悪い点を吸収していけ
ば良いのにねぇ。なぁ~んって思います。
- COO 2005年7月 5日 00:18
>まるさん
> 言われたとおりやっています
これって、中国に限らず、アメリカでも同じですよね。
言われた事以上にすることが評価されないのか、
それで何かが起こったら損と考えるのか、
そもそも仕事というのは、“付加価値をつけること”と考えていないのか。。。品質に関しては、日本は他の国々とは感覚が違うと聞いていますが、
日本と仕事をするなら、日本企業で仕事をするなら、
多少は、日本の品質観念に習って欲しいものですよね。以前は、手工芸品などは、作業途中でついた汚れもそのまま出荷していました。
例えば、有名な刺繍なども、細かな血が付いたまま出荷されていたものです。
最近は、一応洗って出荷するようなので、
多少は品質管理の側面でも世界標準に近づいたのでしょう。
でも、まだまだ日本品質には程遠いですけどね。仕事でも、代替の利く部品の一部ではなく、
代替の利かない付加価値をつけられる存在になろうと言う気がなければ、
日本企業では使い物になりませんよね。。。
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