- 2005年8月12日
- 01.時事寸評
日航機の御巣鷹山墜落事故から20年。
あの日も金曜日だったように思う。
今年は節目の年と言う事で、今日はテレビもちなんだドラマを放映している。
事故を風化させたくないという遺族の意向も大きく働いているらしい。
そんな今日、またJALで事故があったらしい。
今日の事故はエンジンからの出火。
此処のところ、JALは整備不良や、パイロットの不注意など、人為的なミスによる事故が多い。
幸い人的な被害には至っていないものの、一歩間違えれば大きな事故になりかねないものもいくつかある。
車の事故より確率は少ないとはいうものの、「浮いているのだから落ちるに決まっている」と思う私には怖くて仕方ない。
20年前、当時のJALの社長は、御巣鷹山の事故をJALの安全管理の礎にすると宣言した。
20年も経てば当時の社員はかなり減っているだろうけど、あれだけの大事故なんだもの、当時は幼かったかもしれない若い社員でも、事故を知らないハズはないだろうと思う。
最近、JALが御巣鷹の事故機を処分するという話を聞いた。
正直、なんだかなぁ。。。と思う。
20年経って事故が風化してしまったのは、当事者であるJAL自身なんじゃないの?
そして、ここの処の事故はそんなJALに対して、事故を、イヤ、“私たちの犠牲を忘れないで”という、犠牲者のシグナルなのかもしれない。
お盆を前に、ふとそんな事を思った。
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Comments:4
- ゆりかりん 2005年8月13日 13:02
いわゆる有能な技術者達をリストラし過ぎたツケかもね。
お金かからない若手と、経営陣とは名ばかりの年寄りばっかしかいなくなっちゃって、
人材構成の空洞化が進んでるみたいだし。- COO 2005年8月13日 14:19
>ゆりかりんさん
人材は経営3資源の一つなのだから、
リストラの結果偏った人材構成になったとしたら、
経営者の責任ですよね。。。民間企業にとって、“人”のリストラは最後の手段なのに、
国営企業は民営化すると安易に“人”のリストラをするようですが、
どうしてなんでしょうね。。。
“不要な人材”をリストラしたはずなのに、
前回のJR西日本のように、事が起きると
民営化による(人材の)リストラを理由にする事が多いとおもいません?
民間会社ってそんなに安易に必要な人間をリストラしないのにね。。。
- まる 2005年8月14日 13:50
20年前、私は高校3年で受験勉強をしており、ずーとラジオでニュースを聞いていました。
後になって、高校の同学年の人の父親が亡くなった事を知りました。
遺書を残された人です。あの時、社長の安全への誓いはなんだったんだろう?
気が付くと、保守サービス部門は分社化、分社化が悪いとは言わないけれど、安全に
対する保証体制まで子会社に丸投げしているのか?
福岡の事故のニュースで乗客のインタビューで「こんな会社の飛行機に乗ったら殺され
てしまう!」と怒っていましたが、この数ヶ月でそう言う評価が世間に定着し始めている
様に思います。
私も、今の状況だとJALは避けますね。
昔は、JASを愛用していたんですが、、、、(笑)- COO 2005年8月14日 22:53
>まるさん
あの状況下で冷静な遺書を書かれるというのは、
どういう精神力の持ち主なのかと驚きました。分社化にしても何にしても、
最終的に客に責任を持たなければならないのはJAL自身なのに、
何となくその辺りを勘違いしているような気がしますね。。。
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