- 2005年8月28日
- 08.PC・ネット
ブログが会社の広告ツールの一つとして使われるようになって久しい。
数ある“社長ブログ”なんかもそういった“広告ツール”としての使い方の一つ。
そんな中、トリンプインターナショナルジャパンの吉越社長のブログ「吉越浩一郎の革命社長日記」がちょっとした騒ぎを引き起こしている。
事の発端は、24日に書かれたの「渡辺淳一さんも好きなんです」というエントリー。
このエントリーで取り上げられている渡辺淳一の小説というのが、日経新聞朝刊の最終面に掲載されている「愛の流刑地」。
さらに、今日のエントリーで“お詫び”(?)を書いているのだけど、収束の気配はない。
愛の流刑地ねぇ。。。
渡辺淳一の他の小説ならそう問題にならないモノもあったかもしれないけど、愛の流刑地ってねぇ。。。
個人的には、この小説を面白いとは思えないし、好きにもなれない。
なんていうのかなぁ。。。
ヒロインが年配の男性が好む女性として描かれているのだけど、なんとも時代遅れというか、いかにも男性目線というか、ありえない女性像なのよね。
小説のコレまでのストーリーを一言に要約すると、3人の子持ちの30代後半の人妻と落ちぶれた作家の性愛小説。
って簡単過ぎ?(笑)
ジュンイチ先生は「sexが嫌いだった人妻が、自分がファンだった作家と出合って情事を重ねる事で性愛に目覚める」と書きたかったのだろうけど、就学前の子供も家庭も捨ててsexに走る色ボケの人妻と老境に差し掛かって最後の恋に狂った作家の物語なんだよね。
ストーリなんてものは何もなく、女はsexをするために男の部屋に通うだけ。
2人には会話も何もない。
女性をsexの道具としか考えていない男にとっての“都合のよい女”が描かれているにすぎないのよね。
小説としての完成度云々の前に、ストーリー上の矛盾も多く、“今日の突っ込みどころ”を探すぐらいしか楽しめる処がないという、駄作小説。
一昨日は“お楽しみ”の途中でヒロインが死にそうになったので、昨日はちょっと気になって、彼氏が持っていた新聞で読んだら(その時点で、私は未だ新聞を取りにいっていなかった。。。汗)、彼氏に「そんなモノ読んでいるの?」って言われちゃった(^^;
男性が読んでも面白いものではないらしいよ(苦笑)
社長のブログには、この小説を欠かさず読むとあり、さらにジュンイチ先生にヒロインをイメージさせる(女性物の)下着を贈ったと書かれている。
女性相手の商売をしている会社でも、男性の見識ってこの程度なのね。。。と思っていたら、案の定、コメントで非難轟々。
だよね。。。
2、3日前、こんな報道記事を読んだ。
「オタ」「きもい」──スタッフのブログ発言、企業を巻き込む騒動にアルバイトスタッフがブログに書き込んだ無配慮な発言に対し、企業が謝罪に追い込まれるケースが起きた。ブログは手軽なツールとして普及したが、企業の信頼を揺るがす“筆禍”をも起こしかねない。
発端は8月12~14日に東京で開かれた「コミックマーケット」(コミケ)。会場に出店した同社フランチャイズ企業のアルバイトスタッフが、実名で運営していたブログに「みんな頑張ってバイトしています!まぁお客はみんなオタ」「大量オタ。これがぶぁぁぁぁあっているの。恐い!きもい!」などと写真付きで記事を掲載した。これを読んだユーザーが「客をばかにしている」などと掲示板などで反発。その後ブログは削除されたが、同社にも苦情が寄せられたもようだ。
コミケに参加したある男性は「店員が何を思おうと自由だとは思うが、このホットドッグチェーン全体への印象が悪くなったのは否めない」と話す。
“日記”なのだから、思った事を何でも書きたいというのも解らなくない。
でも、ネットで“公表”すると言う事は、自ずと書くことに制限が出来る。
特に仕事に影響を与えるような“思った事”には細心の注意が必要だ。
アルバイトブログでさえ“企業イメージ”を失墜させるのだから、社長ブログなら尚更だよね。
いくつかTBなどを追いかけてみたら、社長さんったら、件のエントリーをアップしたとほぼ同時に他のブログを立ち上げていて、それもブログ読者の火に油を注ぐ結果になったみたいね。
この社長が、「私は寝ていないんだ」と言った社長と同じ道を辿らない事を祈るわ。
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Comments:11
- タイホナ 2005年8月29日 05:35
これは素直に笑えました。
「愛の流刑地」なんて全く知りませんでしたが、あのコメント見たら(笑)。
経営者と言っても男は基本的にエロですからね。
でもその記事のせいで、女性購入者が減ったのは確かなようですね(笑)。
でも何で日経なんかに掲載されてるんですかね。
- tobby 2005年8月29日 08:29
そんな時代錯誤の小説があったこと、知りませんでした。w
企業ブログは 企業名でるだけに書く方も 細かい配慮は必要でしょうね。
社長個人であっても自分の会社名だすかぎりは、個人とは言えないし。
スタッフブログも、同じでしょう。
アルバイト先の企業名だすなら、もっと 考えて書けって思いますね。読み手を意識するかしないかの違いかな?
- mondo 2005年8月29日 09:36
本当におっしゃるとおりです。日経、トリンプ、ネイサンズが共通点を持つ世の中って怖いですね・・・
- COO 2005年8月29日 21:02
>タイホナさん
男性がエロの部分を持っているのは理解できますが
それを表すのも時と場合があるってののいい例になっちゃっいましたね(笑)
渡辺淳一といえば、前回は失楽園で大ヒット。
日経も2匹目、いや3匹目のドジョウをねらったのでしょうね。
どうも、渡辺淳一が日経に小説を載せると景気が良くなるというジンクスがあるらしいです。
>tobbyさん
ネットでも「突っ込み」をネタにしたブログがいくつか立ち上がっています(笑)
企業名を冠にしたブログではないのですが、
やはり“社長の”ブログと名を打って、自社製品を宣伝しているのですものね。
本当は「ウチにもこんなに(男性好みの)カワイイ下着があります」と
書きたかったのかもしれないんですけどね。アルバイト君に関しては、自分が会社名を背負っているなんて全く思ってはないでしょうから
こちらは手の施しようがないかも。
そんな従業員を雇った企業の不運かな。。。
>mondoさん
ネイサンズの事件が報道されたのが前日の23日。
トリンプの社長も、じぶんが同じ轍を踏むとは思っていなかったでしょうね。でも、mondoさんがブログでおっしゃっている通り、
IBMのように社員が書くブログに関してのガイドラインが社内規則としてある会社もありますが、
教育をしたとしても、アルバイトに社員と同じような意識を持たせるというのは難しそうですね。
アルバイトのブログが企業リスクの一つなる日も遠くないかもしれませんね。
- かしこ 2005年8月30日 19:55
渡辺淳一ってそんな小説ばかり、エロジジィだわ。
小説、読んだことない。聞くだけで嫌だな。
男にとって都合のいい女ばかりですよね。
失楽園の時は日経をとっていたけど読まなかった。
あんな人の妻じゃなくて良かったわ。- かしこ 2005年8月30日 19:56
スイマセン、今空の背景なんです。
- COO 2005年8月30日 21:33
>かしこさん
確かに、あの人の奥さんはなんだか可哀想な気がします。
殆ど、女性のことを理解しない感じですものねキレイな空ですね。
私も、また壁紙を替えたくなりました(^^)
キレイな空を探してこなきゃ(笑)- ヨシムラさん 2005年9月 7日 06:19
ワシも上司に一応注意された。シカトだけどw
- COO 2005年9月 8日 00:39
注意された?
でも、ヨシムラのブログは、別に拙い事は書いて無いような気がする。
私は、前に新聞にブログに関する記事を書くというライターさんの友人に取材された時にも言って、掲載記事にも書いてあったのだけど、
ブログに自分の仕事に関するエントリーを書くのは気をつけた方がいいと思う。
私やヨシムラのような仕事をしている人は、仕事の話を書く事は滅多にないと思うけど、
仕事や会社の話題を書く人って案外多いものね。日本の事例は報道されていないようだけど、
海外ではブログに書いた事が元で解雇された事例も何件か報道されているものね。。。
そう言えば、私も、
日経ナンとかという雑誌に既に掲載されている事を書いて、
通りすがりの読者さんに、「守秘義務違反」を疑われた事があったわ(苦笑)
- 大空 2006年1月26日 13:07
トリンプ社長はポルノ小説を読むことが男としてかっこよいこととでも思ったのだろうか。
社長がポルノ小説を欠かさず読むなどと言えば、世間の信用を無くすことぐらい分からなかったのだろうか。- COO 2006年1月27日 00:56
>大空さん
日経新聞に掲載されている小説だから、「ポルノ」だという意識はなかったのかもしれませんね。
世の男性には、朝の通勤電車で件の小説を読む人も多いですし、
スポーツ紙のえげつない挿絵の新聞小説を読む人も多いですから、
“かっこいい”とまで思わないまでも、“かっこ悪い”とは毛頭思っていないのでしょうね。それにしても、この事件(?)の後、例のblogは散々、
結局、裏blogともども閉鎖してしまいましたね。。。
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