Home > 01.時事寸評 > 弱者切捨てはどちらも同じ

弱者切捨てはどちらも同じ

今日は、仕事が速く終わりそうだったというより、仕事を早く終わらせて彼氏とデート。
元々約束したものではなかったけど、何となく今日は早く帰れそうと思ったら、彼氏の方から電話があった。
なんだか仕事で疲れて真っ直ぐ帰る気になれないらしい。
以前の職場では、お互いの生活時間が全く合わなかったけど、こういう時間が合う生活もいいものだね(笑)
今日はいつも時事話ではなく、彼氏が仕事で疲れていて、クローンを3匹ぐらい欲しいという話で盛り上がった(笑)


さて、今日、スパム?と思えるコメント(複数のエントリーにマルチポストのコメント)で紹介されたHPに、郵政民営化に関して郵貯・簡保の民営化を「340兆円あるといわれている郵貯資金を外資のハゲタカファンドの生贄にする事」だとの記事があった。

う~ん。
これを書いた人は、郵貯資金のハゲタカファンドの食いつぶしを「有識者で指摘している人も少なくない」と書いておられるが、どうなんだろうね?
まぁ、民営化反対派の御用識者はそういうかも知れないね。
でも、コレを、「新生銀行と同様に」と言ってしまったら、それは“識者”とは言えず、“素人”になってしまうよ。。。(笑)


新生銀行がハゲタカファンドの餌食になった過程については、「小説 ペイオフ」が事実に近い。

406273608X小説ペイオフ―通貨が堕落するとき
木村 剛

講談社 2002-10
売り上げランキング : 67,058

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

でもさぁ。。。
郵便貯金の340兆円って、銀行で言うならば債務。
勿論、郵便局は銀行と同じ会計基準で決算をする訳じゃないから、“金融資産”というような言い方をされるけどね。
でも、預金者から集めた債務は、ハゲタカファンドの餌にはなれない。
もっとも、ハゲタカファンドがコレを運用して増やすというなら話は別だけどね。

新生銀行でハゲタカファンドが餌にしたのは、債務ではなく債権の方。
銀行が集めている方ではなく、貸している資金の方ね。
郵便局に当てはめるなら、道路公団や政府自身に貸している資金って事ね。
だから、郵貯の債権である政府や道路公団がハゲタカファンドのターゲットになって国債や道路公団の借金やその担保(高速道路やハコモノ)が安く債権回収業者に売られるというなら話は判るけど、340兆円の郵貯資金がハゲタカファンドに食われてしまう訳ではない。

こんな事を書くと、政府への貸出資金がハゲタカファンドの餌食になると誤解する人も居るかもしれないけど、それはもっと、日本国政府への金融的な“信頼性”が無くなった後の話。
国債が“不良債権化”した後の話ね。
政府がある程度の信頼性を確保できていれば、要は不良債権にならなければ、その債務(郵便局にとっての債権)を安く買い叩かれる事はない。
まぁ、国民新党が政権与党になったら、その信頼性の確保は難しいかもしれないけどね(苦笑)


でもなぁ。。。
そんな戯言に踊らされる人も居るのだから、平ちゃんや純ちゃんはもっと説明しないといけないよね。
民主党なんて、そもそも経済オンチな人の集まりなのだから、郵政民営化によって郵便局職員の身分が公務員でなくなる事しか理解していない人が多い。
ブルジョア出身の克也君だって、「過疎地で郵便局に貯金している人には、金融資産が1000万円を超える人は居ない」なんてテレビで言ってのける程だものね。
私なんて、この一言を聞いても、民主党が決して弱者救済の立場に立った党ではないと思うんだけどな。
労働者の立場に立つことと、経済弱者や社会的弱者の立場に立つことは全く違うからね。
それでも、自民が“弱肉強食奨励”で“弱者切捨て”の政党で、民主党が“弱者救済”の政党だとごかいしている人っているんだよね。
弱者救済は、実現性は無視するならば社民党や共産党なんじゃないの?
でも、この2つの政党の政策は、実現性を無視しているからお話にならないけどね。

民主党はプロレタリアとブルジョアのねじれがある党だから、野党でいて「何でも反対」「総論賛成、各論反対」と言える立場にいる間はいいけど、政権与党になっても政権を運営していけるとは思えない。
今の純ちゃん以上に協力なリーダーシップ(というか、寧ろ“強権政治”)を実施出来る人じゃないと、民主党での政権運営はムリ。
このネジレをどう解決するのかぁ。。。?
そうそう、国民党の3人で政権与党は、民主主義という“数”がモノをいう世界ではハナからムリよ。

純ちゃんを全面的に援護する気はないけど、弱者切捨てと言う面では純ちゃんと克也君はあまり違いはない。
新しいものを支持すると言うのは、“革新的”には見えるけど、色の良い吹流しに踊らされるのはどうかと思うな。。。

Comments:5

ヨシムラさん 2005年8月19日 23:20

民主党のマニュフェストを読もーと思ったらSafariが落ちた。マカーは読むなとゆーコトですかそーですか。

ワシは税金払うのは別に抵抗ない。ただそれがマトモに使われないのなら殺す。ワシがマトモだと思う金の払い方は、

1.家族のために使う
2.自分のために使う
3.社会のために使う

とゆー序列がある。税金は3番に該当するのだけれど、その使途をきちんと示してくれるのならば、3については、別に問題ない。大して貰ってないけれど、それなりに収入があるのだから、社会的な弱者を救済するのはとーぜん。The White Band Projectも賛同してるし。ちなみにこの順序はワシの愛の順序でもある。

最近急速にそう思っているのだけれど、政治は金をどー使うかが究極の姿勢なのだと思う。どーやって入ってくる金を確保するのか?どーやって出て行く金を確保するのか?ワシは自民党支持ではないのだけれど、この2点で現時点で最も明確(に見える)のが小泉さんとその取り巻き(自民党ではない)。やるならやれ。とことんやれ。バカは切り捨てろ。

COO 2005年8月20日 00:59

>ヨシムラさん
 > 民主党のマニュフェストを読もーと思ったらSafariが落ちた
 あらら。。。
 ウチの狐君は問題なく読めたよ。
 君のsafariはPDFと相性悪い?

 お金の入りと出は、どこもぼかしているものね。。。
 マニフェストって、whenとhowが明確な処が良さだと思っていたのだけど、
 民主党のマニフェストも、部分的にしかwhenは無いし、howは殆どない。。。
 以前の“公約”と殆ど違いがない。
 自民党もそうなんだけどね。。。(^^;
 今日辺り、ニュースステーションで大学の先生が
 「マニフェストが定着してきた」
 なんて言っていたけど、これって“マニフェスト”と言ってしまっていいのかな。

 税金と言うのは、ある意味所得の再配分だから、
 その存在意義そのものが、社会的弱者の救済の意味を持つんだよね。
 でも、社会的弱者救済と言いながら、決して弱者とは言えない処にお金が投下されていたのが
 今までの利権政治。
 今度の選挙で少しでも変わって欲しいね。

COO 2005年8月20日 01:07

↑howって書くと、how muchのように読めるね。
 how do や how is のつもりだったのだけどなぁ。。。(^^;

彩庵 2005年8月22日 13:59

久々にBlog巡回したら、小林びいきの者が「シオニストの陰謀」のリンクを貼り、これが真実って・・・・・

外資に渡さないためのルールを作ってもいいじゃないのよと思うがねぇ。
既得権益と利権で生きている議員はとっととやめてもらわんとね。

COO 2005年8月23日 07:03

>彩庵さん
 NTTだって、株式公開当初はガイジンの株式取得規制があったのだから、
 郵便局だってあっても構わないと思いますよ。

 投資先だったら今でも間接的に米国国債に回っている分があるから
 完全規制はムリにしても、
 “安全性”基準で投資先制限をかけることは可能だと思いますよ。
 それじゃ受け入れられない何があるんでしょうね。

 > 既得権益と利権で生きている議員はとっととやめてもらわんとね
 だよね。。。
 こういう人が少なくなるだけでも、財政はかなり健全化すると思うわ

Comment Form

Trackbacks:0

TrackBack URL for this entry
http://coo.main.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/602
Listed below are links to weblogs that reference
弱者切捨てはどちらも同じ from 空のつぶやき

Home > 01.時事寸評 > 弱者切捨てはどちらも同じ

Search
Calendar
« 2005 8 »
S M T W T F S
  1 2 3 4 5* 6*
7 8* 9 10 11* 12* 13
14 15* 16 17 18 19 20*
21 22 23* 24* 25 26 27
28 29* 30 31      
Archives
Blog List

BlogPeopleに登録

ブログランキング・にほんブログ村へ

あわせて読みたいブログパーツ



Gallery


Counter
Feeds

Return to page top