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格差が広がった?

夕べの、日テレの「今日の出来事」では、「広がる格差社会」として、教育問題を特集していた。
内容的には、親の収入の過多で子供が受けられる教育に違いが出てくるというもので、最近では義務教育ですら受けるのに支障のある子供も出てきたとか。

一見すると、“可哀想”な感じ。
でもねぇ。。。
これって、最近始まったこと?
確かにマスコミが取り上げるようになったのは最近だね。
でも番組の中で取り上げられる家庭は、私の子供の頃や、私の両親が子供の頃は“一般的”な家庭環境だった。
特別に貧しい家庭ではなかったのよ。

私が子供の頃だって、学校でかかる諸費用が払えない家庭があった。
転校して2つ通った小学校はどちらも給食費の徴収は無かったと思う。
その頃は、どの家も裕福ではなかったから、給食費を徴収したら学校に通わない子が多く出ただろうね。
学校でしかまともな食事を食べられない子もクラスにはいたものね。。。
学校を休むと、給食のパンは級友が休んだ子の家に届けていた。
それが唯一の食事の子も居たものね。。。

私は高校までは公立の学校に通っていた。
大学も家から通える公立以外はダメと言われていた。
結局家から通える公立には合格しなかったから、私立の大学に行ったけど、この大学も年間授業料は公立大学と数万円しか違わなかったから行かせてもらった。
でも、その頃でも国レベルで見ると進学率は60%そこそこで、進学校だった私の高校でも、家庭の経済的な事情で大学にいけない人も何人も居た。
ほんの25年前の事。

私は小学校高学年から高校1年生までは日本海側の田舎町で育った。
その町では、普通科の高校の卒業生は95%ぐらいの高確率で大学に進学している。
でも、そもそも高校で普通科に進学できる人の数が少ない。
中学校のクラスの半分程度。
多くは、家庭が大学には進学させられないから、工業高校や商業高校などの職業高校への進学を余儀なくされている。
それでも「(高校に)進学させてもらえるだけでもありがたいと思いなさい」と言われていた。
私たちの親世代は、高校への進学すら“裕福な家庭”の子供しか出来なかったのよね。。。
それでも勉強したい人は、就職してから夜間の高校や大学に通っていた。


夕べのテレビを見ていて感じた違和感は、「進学するのが当たり前」で、「進学できない家庭は格差社会の落ちこぼれ」的な作りになっていた事。
そりゃ、テレビ局に勤めるような人にとっては、「進学するのが当たり前」の家庭で育ったのだろう。
でもね、少なくとも四半世紀前までは、それは普通の事だった。
進学できないのは社会の底辺にいるからではなくて、進学できる人が恵まれた人だった。

そう思ってみると、今は“恵まれた人”が多い社会になったといえる。
それは悪い事だと言っているの?

少し前まで“普通”だった事が今の世の中では“底辺”なのであれば、それだけ世の中が豊かになった事。
格差が広がったのではなく、以前より上方に移った人が多くなっただけの事でしょ?
塾に行けない子供や、学校の教材を買えない子供がいると言ったところで、それが“普通じゃなくなった”世の中が“豊か”になったと感じるだけなのだけど?
なんだか説得力のない作りだよ。
特権階級の人が一般人を見下した作りの番組は見ていて気持ちのよいものではない。


ただね。。。
笛や習字道具、絵を描く道具などの学校の教材を買うのに、兄弟のお下がりを使わせずに学校指定の新品を買わせるというのはどうなのかしら?
私の頃は、兄弟のお下がりや融通しあうのは当たり前だし、近所の人からのお下がりもあった。
そういうものを“一切ダメ”、必ず学校指定の“新品”を買いなさいというのはどうなのだろうね?
マスコミなら、「子供に新しい物がいいよね」といかにも「新しい物でないといけない」ような言い方で子供を誘導するのではなく、そこにある、ある種の癒着やリベートの有無を調査した方がよくない?
それがマスコミの本来の姿だと思うけど?

Comments:6

ちゃう 2006年5月 7日 13:22

私も、この番組みてました。だから書きますけど、あの家庭は決して現代社会の“底辺”では無いですよ。確かに数は減ったし、地域によっては絶滅したかも知れないけど、かつてCOOちゃんが見たような“底辺”は相変わらず存在してます。
そして問題なのは『底辺では無いのに暮らしていけない』人が増えた事なんです。

まる 2006年5月 7日 22:28

私はその番組は観ていません(^^)
ので、的を射てなければすんません。

Cooさんは、私らの子供時代と比較しているけど、違うんじゃないかなぁと思う。
大体、最近のマスコミが格差社会を取り上げる場合は、小泉政権を批判的に捉える時でしょ?格差社会を真正面から肯定したのは、この政権がおそらく最近の政権では初めてですからね。
そう言う意味で、この番組が言っている「広がる格差社会」と言うその比較対象は小泉政権前と後じゃないと意味無いんじゃない?
最近気になっているのは、格差の拡大の内容だな。
上方向に格差か拡大するのは、それは小泉さん達が言うとおり当たり前の話だと思っています。
が、その格差がこれまで"中間層"だった人たちがずるずると地盤沈下して行っている事によって、下方向にも広がり出しています。
きっとその番組は言いたいじゃないだろうかな?
一旦、豊かになったレベルが下がると言うのは、右肩上がりだったこれまでは経験していないですからね。
バブル以降そう言う傾向だったのが、この政権が肯定し、しかもマスコミさんが取り上げるほど顕在化してきたと言う事だろう。
構造改革をぶち上げた時に、竹中さんがセーフティーネット云々説明していたが、絶対にそう上手く行く訳ないと思っていたけど、やっぱりね!と言う感じです。
最初に仕事に、あぶれる人は、はっきり言って要らない人ですから、やっぱり新しい仕事を創出してもナカナカ正社員にはなりようがないでしょうしね。


COO 2006年5月 8日 01:08

>ちゃうさん
 > 『底辺では無いのに暮らしていけない』人が増えた事なんです。
 “暮らしていけない”というのを、どんな状況をさしているのか判らないので、的確なコメントではないとは思いますが。。。

 2年前の公務員と金融機関を除いた20歳以上の平均年収は630万円でした。
 子供3人がいる家庭の“就学補助”の支給対象の(世帯)年収は615万円ですから、
 子供が3人いるならば、平均的な収入の人でも教育に関する公的扶助は受けれられます。


 私が見ていたのは25年前は“中級よりちょっと上”だったのです。
 それが、今は底辺に近いらしいです。
 で、更に言うと、仕事をしなくても(無職者)生活できる人が日本には400万人以上います。
 そんな社会の中で“暮らしていけない人”というのは、保障を受けたくない“武士は食わねど高楊枝”という人でしょうか?

 仮に家族4人で年収600万円でも生活が出来ないというのは、
 私の世代では考えられないほどの贅沢だと思うのですが。。。

 「底辺でないのに暮らしていけない人」は、「働かないのに暮らしていける人」と
 何が違って、暮らせる/暮らせないが別れているのでしょうね。。。

>まるさん
 私は“格差”が広がっているように思わないのですよね。。。
 底辺は上がっても、天井は上がっていないと思うのです。
 番組で言う“底辺”は、少なくとも20年前は“中間層”より上層だったのよね。
 生活はそんなに変わっていないのですよ。
 求めるというか、“標準”だと思う“点”が違うだけで。。。


 30年前に社会的に“上層”だった階級が、今では“底辺”と言われることは、社会の生活レベルが上がったこと。
 でも、バブル期って、そういう生活様式が上方に移行したかといえばそうでもないのですよね。。。。
 生活レベルがあがったのは、都会に生活する一部の人だけだと思います。
 多くの人は、“お風呂に毎日入れるようなった”程度の上昇だと思いますよ。
 ただ、求める生活の質が上がっただけの事じゃないですか?


 何度も言うようですが、仕事をしたくない人、仕事をしない人がそのまま受け入れられ、
 生活できる世の中がそんなに悪い世の中ですか?
 今は、仕事をしたい人にも仕事がない世の中ですが、
 逆に仕事をしたくない人でも、
 仕事をして年収400万円の人と同じ位の生活レベルを維持できる程度の補助を受けることが可能な世の中です。
 仕事をしている人が立てる生計と、仕事をしない人が立てる生計の差が、年に200万円というのが、以前と比べてそれほど“差が広がりました”か?
 (いや、地方の人には、年収630万円って何処の世界の話?という人もいるハズ)

 で、今のこの現状が、“格差社会”というのでしょうか。。。?
 この殆ど差のない社会が、
 私には、今の日本の社会は、
 中国にも“成功した社会主義”といわれる日本的“社会主意”の成果で、
 殆ど差のない社会だと思いますけど。。。

まる 2006年5月 8日 02:35

格差社会って言葉にそんなに拒否反応を持たなくても良いんじゃないですか?(^^;;;
成果を出した人がそれ相応の評価をされ対価としてそれ相応の給与を貰い、そうじゃない人が、それ相応の評価をされ、それ相応の給与を貰うようになる、それが格差に繋がっている訳ですから。(実際には上手く儲けた人が稼ぎ、、、となっていますが)
アメリカみたいに下層レベルがゴロゴロしなければ良いんじゃないでしょうか?
悪い世の中かどうか?
そりゃ~、時間が経ってみないと分かりませんよ。
"格差がある"のを受け入れるのかどうか?さえ、この国は決めかねている最中ですからね。
小泉政権は、政権としては誰も正面切って言えなかった事を言って、ある程度実行しただけでしょ?

私が気にしているのは、現在の標準からこぼれ落ちる人が多くなったなと感じる事ですよ。
上は幾ら上でも良いですが、あんまり下層が増えると治安が悪くなる気がするので不安ですね。そこをどうにかして欲しい。
20年前と比較して暮らしが良くなったから良いなんて言う人達は、私達含めて30代後半以上の人達でしょうよ。
それ以下の世代の人達は、現在の他人と比較するか、ここ数年の自分と比較する訳ですよね?
統計上は20年前との比較で良いのかもしれませんが、意味無いなと感じる次第です。

ところで、日本を世界で一番成功した社会主義と言ったのは、確かソ連のゴルバチョフでしたよ。
あっちこちで、言われているかもしれませんが(笑)


BlogPetのQooQoo 2006年5月 8日 09:31

小学校とマスコミと余儀なく落ちこぼれや、支障とか、ない進学校と有無と、多く裕福を教育したかったの♪


COO 2006年5月 9日 00:38

>まるさん
 > 格差社会って言葉にそんなに拒否反応を持たなくても良いんじゃないですか?
 ですね(^^ゞ
 でも、「格差」って何となく差別的な臭いがして、嫌いな言葉なんですよね。。。

 個人的には、“差”が存在するのは当たり前だと思っているのですが、
 日本って、“差がない”事を目指しているように思います。
 マスコミなどは、そういう処を突いて、「格差社会になって、今は悪い世の中になった」というキャンペーンをしています。
 そんな“キャンペーン”をみているから“格差”という言葉に否定的なイメージを持っているのかもしれません。

 少し前のテレビで、1ヶ月10万円の暮らしを紹介している番組がありました。
 勿論東京ではないですが、東京で1ヶ月50万円かけた生活より豊かに暮らしていました。
 そういう生活も選択できるというのは、
 そういう価値観も出来てきたというのは、
 なんだかイイ世の中なのかもしれない
 なんて思ったものです。

 社会不安が蔓延るような世の中は困りますが、
 学校教育では“競争”を否定して、社会に出た途端に“競争”に曝されるのであれば、
 落こぼれる人が出るのも不思議はありません。
 でも、それって、此処5年の事ではなく、もう10年以上前からの事のように思います。。。


 中国人には、「日本人に近寄ると“社会主義が伝染る”」言われます。。。
 日本を“成功した社会主義”として、中国政府は日本を目指しているとも言われます。。。(^_^;

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