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公害と共生意識

オゾンホール 2050年ごろ消滅 国立環境研が予測

国立環境研究所(茨城県つくば市)は19日、南極上空のオゾンホールが、2050年ごろ消滅するという予測結果を公表した。オゾン層を破壊するフロンなどを規制したモントリオール議定書による効果という。
 オゾンホールは、大気に放出されたフロンやハロンが紫外線で分解され塩素や臭素を生成、これが成層圏に滞留しオゾン層を破壊してできる。80年代以降、拡大が指摘されていた。
 同研究所の秋吉英治主任研究員らはフロンやハロンに加え、二酸化炭素など温室効果ガスの濃度変化や、海水温、太陽熱を指標として成層圏での化学反応をスーパーコンピューターで計算。80~90年代の実際の観測データを入力したところ、ほぼ当時のオゾンホールの面積の変化を再現することができた。
 このモデルに、国際組織IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が予測するフロンやハロン、二酸化炭素のデータを入力し、今後の変化を予測した。
 この結果、オゾンホールは2020年ごろからはっきりと縮小し始め、2050年ごろまでに、オゾンホールとされるオゾンの濃度が低い領域がほとんど消滅することが分かった。

(毎日新聞) - 5月20日10時20分更新



この記事を初めて知った時、子供の頃学んだ“公害について”を思った。

子供の頃、四日市喘息を初め、公害が大きな社会問題だった。
このままだと、「30年後には日本には空が無くなってしまう」と言われていた。
その30年後の日本には、未だ青い空がある。

勿論、「空がある」と安心して良い訳ではない。
新幹線で京都に向かうと、途中、工場からの“煙”で明らかに空の表情が違う街は未だ存在するし、今はでは空に大きな穴が開く事が恐れられいるのだから。

でも、人が“空が無くなった”原因を知りその原因を取り除く努力をした結果空を取り戻したように、空に“穴”が開く原因を知り、それを取り除く努力をした結果、その“穴”が小さくなった事は喜ばしい。
是非、この穴が無くなる努力をしたいものだ。


同じように、子供の頃から言われている事に地球温暖化の問題がある。
温暖化については、京都議定書においてCO2の排出規制という形で、各国が原因を取り除く努力をしている。
中国やアメリカが、「今更、排出量を減らしたところで効果あるのか否かが疑問だ「」などと言っているが、オゾンホールが小さくなった事を考え合わせると、CO2の排出規制だって充分効果があると思うよ。
これ以上拡大させない効果ではなく、減少させる効果が。

そんな事を考えたら、これからの世界は、アメリカや中国のような“共生”意識のない国家の存在がこれまで以上に地球の ”厄介者”になるんだろうな。
なんて事まで考えちゃったわ(^^ゞ

Comments:5

BlogPetのQooQoo 2006年5月22日 09:33

低いモデルなど思った
世界とかを放出するかもー


ゆりかりん 2006年5月23日 00:33

もっと知るべきだよね。無知すぎる。
・・・というよりも、そういう国民に誘導してる各国の報道サイドは責任を重く受け止めるねきだと思う。

と言ったところで何も変わらないんだろうけど。

人は退化しているのかも?

COO 2006年5月23日 02:57

>ゆりかりんさん
 アメリカも中国も(ついでに韓国も)マスコミだけでなく、
 ネットでさえ閲覧できるサイトを国家が規制しているから、
 日本ほど“知る権利”は行使されていないのでしょうね。。。

 元々知らなければ、疑問に思うことも少ないでしょうね。。。
 困ったものです。

まる 2006年5月23日 23:27

わたしは、製造業で環境対応についても担当していますが、アメリカさんはぬるいぬるいですよ。
アメリカでもカリフォルニアは厳しい。
同じアメリカでも西と東ではえらく温度差がある感じですよ。
アメリカは、企業が強い国ですからね。
企業の利益最優先ですよ。
ヨーロッパは、それはもう厳しいですね。
中国は、現実はずたぼろ。でも、法律はヨーロッパの基準に習ってとりあえず作りました、、、ってところです。
でもね、中国の工場の監査に行く人が言うには、中国人は信じるなです(笑)
法律作ったって内容を理解してないし、何故そういう規制が必要なのかも理解してないから、その場さえしのげれば嘘でもなんでも付くのですべて疑って掛からないとダメだと言っていました。
理解して無いもんだから、無鉛対応をしている製品工程に平気で有鉛の製品を流したりしているそうな。そらダメだろー。なんの為の、無鉛対応の工程なんじゃー。
データの捏造ははいくらでもしますから、Rosh指令に対応しているとか言っても、実際に計測するとばっちり含有していたりですね。

COO 2006年5月25日 00:55

>まるさん
 アメリカは民度が高いと言うか、(必ずしも同義語ではないですが)市民運動が強い処は
 環境問題に関しても規制が厳しいようですね。
 中国はダメです。
 元々戸籍も曖昧な状況で、教育が行き渡っていないので
 “何故必要か”は理解されていないところが、自分の利益に走って“公害”を拡大していますから。。。
 でも、それは一部の“学”が低い人民の所作ではなく、
 “民度”の低い国家そのもの意思であることが多いのがこまりものです。。。

 15年前、中国は“資本”(=資金を出す他国民)を騙すと“勉強した”のに、
 最近の日本人は、目の前の利益の前に“過去の教訓”を捨てているのは残念です。。。


 彼らのいう事で、“規制の根本”が彼らの利益に反するものについては、
 彼らの言い分は99%疑わないと。。。

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