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やはり、“反対”の為の“反対”

安保理「謝意」決議へ 海自などの海上阻止行動

9月20日8時1分配信 産経新聞

 【ニューヨーク=長戸雅子】アフガニスタンで展開している国際治安支援部隊(ISAF)の任務を1年間延長する国連安全保障理事会の決議案が、19日にも採択される。決議案には日本が海上阻止行動に参加する米軍主導の「不朽の自由」作戦(OEF)参加各国への「謝意」が盛り込まれた。

 海上自衛隊によるインド洋上での給油活動の根拠となっているテロ対策特別措置法の延長については、日本の民主党が「国連決議に基づいたものではない」と反対している。こうした経緯もあり、今回の決議案には日本政府が「謝意」の一文を盛り込むよう安保理の理事国に働きかけた。

 決議案は前文で、(ISAFを指揮する)北大西洋条約機構(NATO)の指導力や、海上阻止活動を含め、ISAFとOEF(に参加する)各国の貢献への感謝を表明するとして、「ISAFとOEFを含む持続的な国際努力の必要性」を強調している。

 安保理は1年ごとにISAFの任務延長決議を採択してきたが、OEFに対する謝意の文言は初めて。当初の決議案には盛り込まれていなかったが、今月中旬に作成された修正案に、この文言が加えられた。

 しかし、決議の前文は本文に比べると位置づけが弱いうえ、安保理にその活動が定期的に報告されるISAFと、報告義務のない対テロ活動が「同列に扱われることへの違和感」(国連外交筋)を指摘する声もある。

   ◇

 ■与党「後押し」期待 民主「なお不十分」

 政府・与党は、アフガニスタンに関する新たな国連決議案に、日本を含むテロ掃討作戦参加国への謝意が盛り込まれたことで、インド洋での海上自衛隊の補給活動継続に反対している民主党の軟化に期待している。

 与謝野馨官房長官は19日の記者会見で、「国際社会が日本の活動をどう評価し、期待しているかを理解する一つの目安となる重要な決議案だ」と指摘。公明党の北側一雄幹事長も「(活動を)さらに継続してもらいたいという要請があることをまさしく裏付ける事柄ではないか」と決議案を歓迎した。

 民主党は、活動が国連決議に基づいていないことを反対理由に挙げており、決議案が採択された場合、「民主党の一番大きな反対理由はなくなるのではないか」(高村正彦防衛相)との見方が出ている。

 ただ、民主党の鳩山由紀夫幹事長はこの日、「(決議は)必要条件であって十分条件とは思っていない。私どもが結論を大きく変えることにはならない」と述べ、活動継続に反対する姿勢を改めて表明した。

最終更新:9月20日11時51分


晋三クンの“置き土産”ね。

安保理の前文に日本やドイツへの「謝意」が含まれるというのは、それだけ日本とドイツの立場が確立されたという事。

実は私は、アフガン紛争への日本の自衛隊の派遣には、当初反対していた。
その時には、「国連議決もないのに、アメリカとタリバンの戦争に何故日本が借り出されなければならないのか?」と思った。
もちろん、海外への派兵(当時は“派兵”と表記する事で“サヨク”と呼ばれた))には反対だったし、戦地に充分な武装なしに行く事が前提で語られていたから「自衛官を死に行かせるだけで、武器を持たないだけで特攻に等しい」と思ったから。
されに、海外派兵を“国際社会の要請”だと言って出したのであれば、引き上げるにはそれなりの“大義名分”が必要になるしね。。。(苦笑)


日本やドイツの政治的な国内情勢が変わって、国連活動への(軍事)派遣を容易には容認できなくなってきている。
そんな状況下で、「“国連が要請している”というお墨付きがあれば、(国内)状況を変えられるかもしれない。」という日本、ドイツという“敗戦国”の要請が国連を動かした。
その1点に意味があると思う。

“国際連合”なんて、そもそもは戦勝国であるアメリカ、イギリス、フランス、ソ連が、日本とドイツ(とイタリア)を“処罰”する目的で作られた団体。
当初の国際連合では中国も“戦勝国”に認められていたけど、何故認められたのか私にはよく理解できない。
単に中国が“連合国に負けた日本”の相手国だったから“戦勝国”と位置づけられたのだと思うだけで、中国が日本に“戦争で勝った”とは私は思っていない。

で、そもそもが日本とドイツに“勝った国”が、日本とドイツをどう“料理”するのかを目的に作った団体が、今回に限って言えば“処罰の対象”である日本やドイツの国内事情にに配慮しなければ、国際平和に寄与する活動を維持できないというのが逆説的で面白い。
って、“面白い”だなんて言ったら、“良識的な人”に怒られるかしら?(^^ゞ


でもさぁ。。。“国連の決議がないから”と言っていたのが、国連が“日本の派兵に感謝する”と言ったら、“国連の決議は充分条件じゃない”っていうのは後出しジャンケンのようで潔くないね。

もっと明確に“充分条件”を予め出すのでなければ、その首長は“反対の為の反対”といわれても仕方ない。
「これが賛成するための充分条件」と言わずに“反対”の為の理由を小出しにするのは、そもそもが「賛成するつもりのない」「ないものねだりの“反対の為の反対”」だったと言っているって事に過ぎない。
次に出した反対理由をクリアされたら、民主党は次にはどんな反対理由をだすのかしら?
そんな事を続けていると、最後には、某政党の党首だった某女史のように「反対と言ったら、“反対”なんです!!」としか言い様がなくなるよ。
民主党が“大人の政党”になるためには、予め「充分条件」を与党に突きつけるに限るんだけどな。。。

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