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盗人に負い銭か?盗人猛々しいか?

<金大中事件>韓国が報告書 KCIAの組織的犯行認める

10月24日11時31分配信 毎日新聞

 【ソウル堀山明子】韓国野党のリーダーだった金大中(キムデジュン)氏(後に大統領)が73年8月に東京都内のホテルから拉致された事件について韓国国家情報院の真相調査委員会は24日、当時の国家情報機関・韓国中央情報部(KCIA、現在の国家情報院)の組織的な犯行だったとする報告書を発表した。韓国政府の諮問機関がKCIAの事件関与を認めたのは初めて。日本政府は(1)主権侵害に対する公式な対応(2)捜査当局による関係者の聴取--を求める立場だが、韓国政府当局者は「調査委報告は政府見解ではない」と主権侵害認定には慎重な姿勢を示しており、外交問題化する可能性が出てきた。

 金大中氏の広報秘書官は24日、論評を発表し、報告書について「真相究明のためにそれなりに努力したと評価する」と述べる一方、「結論で優柔不断な立場を見せている」として遺憾の意を表明。また、日本政府は犯罪の証拠があるのに捜査を放棄し、韓国政府も隠ぺいしたと指摘、両国政府がともに「国民と世界に大きな過誤を犯した」と非難した。

 事件直後、拉致現場からKCIA所属とされる金東雲(キムドンウン)在日韓国大使館1等書記官(当時)の指紋が検出された。しかし、韓国政府はKCIAの関与を全面否定したため、2度にわたる日韓両政府の政治決着を経て金書記官は不起訴処分となり、韓国側捜査が打ち切られた。KCIAの関与を認めた報告書は政治決着の前提を覆すことになる。

 調査委は、事件に関与したKCIA職員ら27人を対象に、健康上の理由や死亡者を除く11人から事情聴取。金元書記官からも事件への直接関与を認める供述を得た。

 報告書は、李厚洛(イフラク)KCIA部長(当時)が「拉致工作を指示したことは疑いの余地がない」と断定。朴正煕(パクチョンヒ)大統領(同)の直接指示を裏付ける証拠はないが、「指示した可能性は排除できず、少なくとも暗黙の了解があった」との判断を示した。目的は、初めは殺害工作として推進されたが、状況変化により拉致目的に変った可能性があると指摘した。

 調査委は報告書で、韓国政府が被害者の金大中に対し、公式謝罪と名誉回復の措置が必要との見解を示した。一方、日本の主権侵害に対する謝罪には触れず、むしろ日本政府が韓国政府との政治決着を通じ「真相究明ができない結果を招いた」と遺憾を表明した。

 韓国政府高官は24日、毎日新聞に「調査委報告の次元で終わらせ、外交問題化にしたくない」と述べており、主権侵害認定と日本政府への謝罪をめぐり日韓政府間の攻防が予想される。

 調査委員会は04年11月、2年任期(後に1年延長)の官民合同の内部調査組織として発足。過去の政権の不正を追及する盧武鉉(ノムヒョン)大統領の歴史清算事業の一環で、大韓航空機爆破事件(87年)など6件の公安事件も調査した。盧政権は金大中事件に関する外交文書も06年2月から3回公開し、金元書記官の不起訴処分は日本政府側の妥協案だったことを示す日韓政府高官会談議事録など、日韓政治決着に至る交渉経緯を明らかにした。

最終更新:10月24日13時35分


金大中事件があったのは私が小学生の時。
金大中事件は、小学生も知っている、当時の日本を騒がせた事件であるのは確か。
金大中元大統領が日本に入国した経緯、いつの間にか出国して韓国で保護された事実を考えて、当時の小学生でも韓国政府の関与は想像できた。
まぁ、尤も、私が当時読んでいた子供向け新聞は毎日新聞系のものだったから、毎日新聞に誘導されたのかもしれないけどね(笑)


韓国政府のこの発表に関しては当時の当事者には色々な思いがあるだろうな。
金大中事件:「いいかげんに終わらせるな」…佐々氏ら


 初代内閣安全保障室長・佐々淳行さん(76)は当時、警察庁外事課長。「今ものどにトゲがささったまま」だという。国会でも頻繁に取り上げられ、佐々さんが答弁した回数は240回に上る。
 「実は、金大中氏が日本に入国していることすら知らなかった」。佐々さんは言う。理由は金大中氏が日本側の警備を断ったためとされるが、発生当初は「KCIAと日本の警察が共謀して誘拐した」とさえ言われ、拉致を防げなかった警察は批判された。
 「だからこそ、事件をいいかげんに終わらせてほしくない。警察は妥協していないという姿勢を示したほうがいい」と悔しさを隠さない。

金大中元大統領は1993年に来日した際に警視庁の事情聴取に応じ、被害届を提出している。
犯人が日本国内に居なかった状況では、この事件は未だ時効にはなっていない。

一方、

<金大中事件>韓国、世論対応に苦慮

10月25日3時2分配信 毎日新聞

 【ソウル堀山明子】韓国青瓦台(大統領官邸)の千皓宣(チョンホソン)報道官は24日、73年の金大中(キムデジュン)氏拉致事件を韓国中央情報部(KCIA)の組織的犯行と断定した韓国国家情報院の真相調査委員会報告書について「社会的な議論が起きて、青瓦台が立場表明する問題があれば明らかにする」と述べ、日本政府への抗議は韓国国内世論を見守りながら、慎重に検討する姿勢を明らかにした。金大中氏本人や市民団体から政治決着を図った日本政府に対する責任論が浮上しており、主権侵害に対する謝罪には慎重になっている。

 千報道官は警察庁や国防省でも過去の事件の真相調査が進んでいることに触れ、「各機関がそれぞれの判断でやっていることで、発表内容にいちいち青瓦台が論評するのは望ましくない」と述べた。政府諮問機関の判断に対し、韓国政府が措置を講じる必要はないという二重基準といえる。

 日韓の外交当局は、報告書発表時の対応について、(1)発表と同時に柳明桓(ユミョンファン)駐日大使が説明し日本政府は抗議(2)月内に本国訓令を受け、柳大使が高村正彦外相に対し公式謝罪--という「2段階方式」で主権侵害問題を実務的に処理するシナリオを模索していた。主権侵害の事実を認めれば国際法上、公式謝罪は不可避との共通認識が外交当局間にはあった。

 ところが、民主化運動活動家らが加わる調査委には「日本政府も事件後の隠ぺいに加担した責任があり、韓国政府が謝罪する必要はない」(調査委メンバー)との認識が強い。報告書には日本政府への遺憾表明も盛り込まれたため、謝罪を促す圧力にはならなかった。

 公式に謝罪するシナリオは発表前夜まで模索されたが、最終的には金前大統領が事件の幕引きを望んでいないことが確認され、青瓦台は謝罪に慎重になったとみられる。

 金前大統領側が24日発表した論評は、日韓両政府の責任を指摘。金前大統領の救援運動をしてきた「拉致事件真相糾明のための市民の会」(代表・韓勝憲(ハンスンホン)弁護士)は「真相を隠ぺいした日本政府は、被害者と韓国国民に謝罪すべきだ」と訴える声明を出しており、韓国世論が日本政府への謝罪論に向かう雰囲気は醸成されていない。

最終更新:10月25日3時2分


韓国が日本に謝りたくないのは解った。
謝りたくないが為に色々理屈と、理屈の“根拠”を練った事も解った。
でも、韓国政府の対面を保つために、日本政府が主権侵害に関わる韓国政府の犯罪を深く追求しなかったのを逆手に取って「日本政府も隠蔽に加担した」とはどうなのだろう?と思う。
日本は韓国という飼い犬に手を噛まれたのか?
いや、“飼い犬”と言うのは韓国に失礼ね。

日本政府は実質的に“盗人に負い銭をやった”のかもしれないけど、追い銭をやったつもりのない善意の日本としては韓国を“盗人猛々しい”と感じるだけ。

つくづく思うのは、「韓国も北朝鮮とあまり違いはないのね」の一言だわ。

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