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軽々しい病ではない。

今日の夜のニュースショーで「鬱病」が取り上げられていた。

鬱といえば、先日こんな記事をネットで見つけて気になっていたのよね。。。

「うつの時代」を生きる

12月1日16時33分配信 産経新聞

 念願の仕事は、順風満帆。成功の甘い香りに酔っているうちに、ふと気がついた。なにをしても、すこしも楽しくない。やがてひとつの考えにとりつかれた。

 「死にたい」

 人気脚本家、一色伸幸の体験記『うつから帰って参りました』(アスコム)を読むと、ホロリとさせられる。思いもかけず、うつ病に悩む日々。涙と笑いのドラマでもある。
 いま46歳。映画『私をスキーに連れてって』や『病院へ行こう』など数々のヒット作を生み出した。得意の絶頂はバブル期とかさなり、不況とともに気分が落ち込んだ。
 「僕の神経は、時代の寒暖計みたいだと思いながら、笑う元気はなかった」
 重症の2年間、仕事らしい仕事はまったくできなかった。休養と投薬治療。そして家族の信頼に支えられながら、しだいに快復に向かった。“いま”が大切に思えた。

 「僕は死にたくない」

 うつ病について語ることは、タブーではなくなった。そのせいか、さいきんでは軽々しく「心のカゼ」などと呼ばれたりする。
 「臨床の現場を知らない者の戯言にすぎない」
 精神科医の岩波明は、新著『うつ病-まだ語られていない真実』(ちくま新書)で、警告する。いうまでもなく、うつ病は容易に死を招く恐ろしい病気である。
 筆者が説明するように、文豪ヘミングウェイはうつ病のため猟銃自殺を遂げた。世界一の美女とうたわれた大女優ヴィヴィアン・リーも、うつ病の犠牲者であった。
 日本の自殺者数は、平成10年以降9年連続して3万人を超えた。交通事故死者の約5倍にあたる。とくに中高年の男性が目立つ。大半はうつ病が原因とみられる。
 平成10年といえば、失業率が急増した年である。リストラなどによって、社会的な安全装置が機能しなくなったとみることができる。

 「われわれは、うつの時代の真っ只中にいる」

 ところで、うつ病にはいくつかのタイプがある。とくに日本人に多いのは「メランコリー親和型」といわれる。
 この病気にかかりやすい人の共通点として、几帳面・仕事熱心・堅実・清潔・律儀といった性格があげられる。
 「これは、じつは平均的な日本人の性格特徴にほかならない」
 精神科医の芝伸太郎に指摘されてみると、まったくその通りである。その著書『うつを生きる』(同)によれば、日本人の「生の美学」そのものである。
 いわば模範的な良き日本人としての生き方を貫く。それが徹底しすぎるとき、行きつく先が「メランコリー親和型うつ病」なのである。

 「日本人の多くは、うつ病の引力圏内で生きている」

 作家の五木寛之は、50歳前後からほぼ10年周期でうつ状態をくり返してきた。新著『人間の関係』(ポプラ社)で、その体験を語った。
 50歳のとき、1日のうちで「うれしかった」ことをノートに記録してみた。
 60歳のときは「悲しかった」ことをノートにつけた。
 70歳のときは「ありがたい」と感じたことを書いた。
 「“うつ”から抜け出すために、私はこの3冊のノートをおすすめしたい」
 私たちは「うつの時代」を生きている。うつを感じながら、うつを病まないためのヒントに出会うことができた。
 (山田愼二)

最終更新:12月1日16時33分


症状に差があるので一概にはいえないけれど、うつ病って“死”を招くという意味では“ダレでも何度もかかる風邪のようなもと”と軽々しく語れる病気ではない。
そういう意味で、この記事ではうつ病を「心の風邪」と呼ぶ今を現状を「臨床の現場を知らない者の戯言にすぎない」といっているだろうと思う。
でも、私の日記への過去の書き込みを読む限り、「(精神科の)臨床の現場」を知っている人も、(その人が詐称しているのでない限り)その実態を知っているとは言えないと思う。


私が知る限りでも、うつ病には色々な症状がある。
そして、症状の程度にも差がある。
それを踏まえた上で極端な例を例に取ると、「生きている事が間違い」と思う人が入る。
今日のニュースショーで取り上げられた人も、「自分自身が、生きてこの世に存在していることが許せない」といっていた。
彼が「命の尊さ」知らないのではなく、「命の尊さ」を知った上で自分がその“尊い命を受ける資格がない”と感じている。
こういう人に「命の尊さを知らない」と言い放つ「臨床の現場」人が居る。
その「臨床の現場」の人にとっては、「死」を考えることは「甘えに過ぎない」と思っているのだろうけど、それは違う。
寧ろ、そう言う事によって、「臨床の現場」の人が患者に対して「あなたは(生きている価値がないので)死ぬべき」と言っているに等しい。
相手の気持ちになれない“臨床の現場”にいる医療専門家は、それと知らずに患者を追い詰める。
患者を“死”へと追い詰める。

心の病は、病原がはっきり解っていてその原因を取り除けば治る病気と比べると治療が難しいと思う。
“原因”を物理的に取り除いても、必ずしも“治る”とは限らない。
そして、“臨床の現場”の医療専門家でさえ充分にケアできないこともある。


そんな事に思いを致すと、うつ病を「心の風邪とは言えない」と関係者が言うのも解る。
一方、「風邪は万病の元」という様に、風邪も死に至る病気に罹る可能性を否定できない。
風邪でも悪化すれば死に至る病に変わってしまうという事。
そういう意味では、風邪がそのまま死に至るわけではないけど、死を招く可能性があると言えば、ある意味、うつ病も“風邪”に近いかも。。。
イヤでもね、うつ病って、患者が多いとは言え、そんなに安直な病気ではないのよ。
本来はダレでも罹りうる病気という意味なのだけど、“風邪”という言葉のニュアンスから受ける“簡単に治る病”という感じでうつ病が語られるのはなんだか納得がいかないなぁ。。。

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