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Sentimental Journey to 北陸 (開発とリニューアルと伝統の価値)

川を渡ると天満宮。
加賀藩祖の前田利家が祖先神として崇敬していた菅原道真公を祀るため、3代目の利常が発願して京都の北野天満宮を1/4に縮小して建造された。
川べりの寂しい処にあるけど、加賀藩の重要な守護神だったとか。

粟津にある那谷寺や羽咋にある能登一宮の気多大社を建造した宮大工の山上善右衛門が建築したと伝えられる天満宮には国の重要文化財に指定されている建造物もある。
その1つがこの神門。
珍しく紅く塗られた神門。
脇戸がどうとか、石礎がどうとかと書いてあったけど、忘れちゃった(^^ゞ

小松天満宮の神門

それより、参道にあった芭蕉の
 あかあかと 日は難面(つれなく)も 秋の風
の句碑の方が気になる。
子供の頃、学校の写生会で此処に来たときに
 志をらしき 名や小松ふく 萩薄
の句を教わった記憶があるのだけど、記憶違いだったのかな。。。

小松天満宮御手洗

神門を入ると御手洗場がある。
屋根が正方形に広がっていて、珍しい。

小松天満宮拝殿
北野天満宮の1/4というのはこの社殿(本殿・石の間・幣殿・拝殿)のことらしい。
境内はとても1/4とは言えないなぁ。。。と思っていたから、此処へきて初めて納得。
外観は華美ではない。寧ろ質素といえるけど、精緻な造りらしい。更に(私は見られなかったけど)中は絢爛らしい。

社殿前の松の木には「神の円座」がある。
この天満宮では、途絶えることなく何処かの松の木にこのような円い枝の固まりができて、ここに神様がお座りになるといわれている。

小松天満宮円座

高岡城、金沢城、小松城を結ぶ直線上にあるこの天満宮は、小松城の裏鬼門というだけではない意味があってこの場所に作られているハズ。
この天満宮は、直ぐ脇を流れる川の拡幅工事の影響を受けて立ち退きを迫れた時期があった。
今では、川の中の浮島になる形で天満宮がこの場所に留まることになったと聞く。
あの川は上流からの土と海から逆流する砂で水深が浅くなるので、時々川底をさらわなければならない。
そんな川の水害対策は拡幅工事ではないのにね。。。
第一、江戸期からこれまで何度も水害を受けたであろうこの天満宮が創建時のまま残っているのは、安易な水害対策が不要な事を裏付けているようにも思える。
現代はこの神社の独自の水害対策に学ぶ必要があるのかもしれない。


ほぼ今日の散歩の目的を果たしたので、ゆっくり駅方向に歩いて行く。
そういえば、老舗のお菓子屋さんや熨斗屋さん、酒屋さんくらいしかお店が開いていない。
朝から絆創膏を買えるお店を探しているというのに。。。

駅前の通りは、かなり変わっている。
道の拡幅工事の影響だろうか、昔、お琴のお稽古に通った先生のお宅は無かった。
先生のお宅も昔ながらの町屋造りだった。。。
先生のお宅の跡は随分近代的な劇場になっている。

駅前で、観光客風の人に城址公園への行き方を聞かれ、その傍にある公会堂や図書館、美術館に飲食できる場所があるか?と聞かれた。
「公園までは私も今行って来たけど、地元の人間ではないのでそういった施設に飲食店が入っているかどうかは解らない」と応えたけど、食事なら駅前でも美味しい処は色々あるのに。。。と思う。
でも、公会堂辺りに用事のある人かもしれないから、敢えて言う事はしなかったけどね。
駅のコンビニエンスストアでやっと絆創膏を買った。
絆創膏を買う為に4時間も歩いちゃったよ(笑)
でも、ある意味、コンビニエンスストアが無い街というのもイイかもしれない(^^)


駅を出て、駅前通りを歩く
。。。
なんだかなぁ。。。
駅前の通りは「レンガ通り」というらしい。
名前にちなんでなのか、商店も外観をレンガで覆っている。
でもなぁ。。。薬缶などを売っている金物屋さんまでレンガのお店だなんて、なんとなくアンマッチ。

レンガ通り1

レンガ通り2

通りの外観を気にするなら、道路の拡幅工事と合わせて電線を埋めた方がいいよ。
それに、この街にはお寺や町屋だったり石造りのビジネスビルだったり江戸期から明治の始め頃の雰囲気のある建物が多いのだから、そういう雰囲気を活かした方がいいと思うなぁ。

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