- 2007年12月17日
- 03.旅行記
永平寺から山中温泉経由で粟津温泉に戻る。
そういえば、山中温泉は日本三大名湯の1つに数えられるらしいけど、粟津温泉の歴史はもっと古い。
粟津温泉は奈良時代に泰澄大師が拓いたといわれ、宿前の大きな杉の木がある「法師」がギネスブックにも載る世界最古の宿屋。
そういえば、1度だけ法師に泊まったことがある。
皇族も利用するという法師は、子供心にとても贅沢だと思った記憶がある。
京都から来ていた海外旅行の添乗員さんが乗るバスが出発するまで少し時間があったので、昼食時間を少し過ぎていたけど3人で近くのお店でおうどんを食べた。
そういえば、芭蕉は山中温泉で小松うどんを食べて感激し、(そればかりが理由ではないけど)小松に戻った事になっている。
「奥の細道」では、芭蕉が2度訪問したのは小松だけ。余程、感激したのだろうね。
小松のうどんは、讃岐うどんとは違ってコシの弱い柔らかい饂飩で、出汁はやや甘め。
出汁が甘いのはやはりお醤油の甘さなのかな?
添乗員さんとその友達を見送って、私と幹事長さんは那谷寺へ。
那谷寺も私の今回の旅の目的の1つ。
行った事はあるけど記憶に遠い。是非、もう1度、行ってみたかった処。
本当は紅葉の時期が良かったのだけど、なかなかそうは行かない。
でも、冬の季節もまた良しよ。
山門にあった自生山と言う山号を見て、幹事長さんが「那谷寺の住職さんが経営している養護施設の名前の自生院って、ここの名前だったのね」と言った。
HPなどでは全く紹介されていなかったけど、お寺さんだけあって養護施設も運営しているのね。
境内は先ほどの永平寺とは違う趣。
でも那谷寺で1番の見所は、やはりこの奇岩の遊仙境。
石山の 石より白し 秋の風
と芭蕉が謳った石山。
でも、周りのモミジの木を見たら、秋なら“燃えたつ”のでは?と思ったりして(^^ゞ。。。
寧ろ「あかあかと~」の句の方があいそうな感じなんだけど、「秋」とはなっていても、芭蕉が此処を訪れたのは7月の終りから8月の頭にかけて。
今なら夏まっさかりで、モミジが色づく“秋”ではないね。
そういえば、去年の春の石山寺以来、芭蕉を追った旅行になっている。
なんとなく、私が奥の細道の足跡を辿っているというか。。。(^^ゞ
那谷寺といえばこの景色。
那谷寺は観音様をご本尊としていて、同じように観音様をご本尊としている京都の清水寺と同じ「大悲閣」と言う名前を本堂につけているのね。
そして、“舞台”があって、何となく清水寺に似た造りのお堂。
遊歩道を歩くとこんな角度からも遊仙境が見られるのね。
さて、那谷寺も参拝したことだしここでの目的はほぼ果たした、そろそろ帰ろう。
空港までは友人が送ってくれることになっているので、幹事長さんには友人のお店まで送ってもらう。
途中、木場潟の傍を通った。
そういえば昨日、木場潟から見る白山が好きだと友人が言っていた。
昨日も白山は見えなかったけど、今日も見えない。
この3日間、天気はなんとか持ったけど、私にとって身近な存在だった白山が見られないのはやはり寂しい。
と言うか、初日にチラッとみた白山には未だ雪が薄かった。
とても冬の“白山”のイメージではなかった。
日本海側では11月に大雪が振ったけど、やはり今年は雪が遅いのかな。。。?
友人のお店では奥様が1人で店番をしていた。
今日の奥様は私の顔を見ようともしない。
昨日会った時に、私が持参して一昨日友人に託けたお土産について何も言われなかったのは、お土産が彼女の好きなものではなかったからなのか?と思ったけど、もしかしたら私を好ましく思わなかったからなのかな?
今朝も宴会メンバーに「(友人の)昔の彼女だったの?」と聞かれたから、奥様もそう思っているのかな?
でもねぇ。。。昔、付き合っていた人だったら、今頃になって会いにきたりしないと思うな。
寧ろ、そんな関係が何もなかったから、気楽に会いに来ることができたのだと思う。
私が今回来たのは、単純に昔過ごした場所に来る口実が欲しかっただけなんだもの。
今回の旅行もまた天気に恵まれた。
友人には、「冬の北陸でこんなに良い天気は珍しい」と言われた。
そりゃ私が傘を持っていなかったよ(笑)
無事に千葉に帰りついた今日の夕食は、幹事さんの奥様の手造りの笹寿司。
昨日の宴会用に幹事さんの奥様がつくってくれたものを、私が多めに頂いちゃった(^^ゞ
小学校の頃、地元のお祭りの時にお友達のお母さんが作ってくれた柿の葉寿司と同じ小ぶりの押し寿司。
で、これはサーモンと白エビがトッピングしてあって、贅沢なお祭り寿司だよ。
美味しかった♪
後で掲示板を見たら、このお寿司を「持ってかえりたかったのに持って帰れなかった」人が何人も居てビックリ。
私が取り過ぎたのか?(^^ゞ
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