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改善と改革と。。。

土曜日の友人の結婚パーティの後、友人たちと2次会をした。
その時の話題である商品のマーケティング戦略についてというものがあった。
マーケティング会社の社長をしている友人の話を聞きながら、つくづく私には“企画”は無理だなぁと思った。
“改善”は思いついても、(消費者に意識を変えさせるような)“改革”は思いつかないのよね。。。

改革と改善の話から話題は日曜日の選挙になった。
“改革”が出来る政党と“改善”しか出来ない党。
“地方を切り捨てない”政党と“地方を切り捨てる”政党、そして“都市を切り捨てる”政党。
“都市切捨て”って私が実感しているんだけどね。。。
この少子化の時代に、都市部ではマンション建設で急増する(子供)人口に小学校が足りなくなっていたり、下水道の処理能力が不足したりしている。
人口の多い都市部の方が税金が多く集まっているはずなのに、資金不足で都市部のインフラ整備はなかなか進まない。
先日の中野、杉並とは原因が違うけど、少し雨が降っただけでも下水の処理能力が間に合わず、汚物が道路を流れる場所も都市部にはあるのよね。。。
私たち都市部の人間は広島にシズカちゃん橋を作る為に税金を払っているんじゃないのにね。
って、酔っ払いってこんな話が好きね(笑)

今回のマニフェストを見ると、“改革”と言う言葉はあっても内容はどこも“改善”だったんじゃないかな。
自民党も、民主党も、そして共産党も。
閉塞感を感じている国民は、“改善”よりは“改革”を望んでいるのにね。


選挙を振り返る形で、テレビでは注目候補の選挙戦の様子を伝えている。
面白く感じたのは、都市部と地方では候補者に対する有権者の意識が違う事。
そういう意味では、新党日本と国民党が“都市有権者志向”と“地方有権者志向”で別れたのは正しかったのだろうね。
その割には、都市有権者志向のはずの新党日本は、候補者の意識が変わってないのがアホっぽかったけど。

地方では、シズカちゃんや宗男君のように、(都市部で集めた)税金を地元に持ってきてくれる候補者がありがたい。
自分に直接的な利益がないかもしれない“国益”より、まず自分たちが生活する事が大事なんだよね。
そういった場では、“郵便局がなくなったら年金が受け取れなくなって困る”というのも殺し文句にもなるのかもしれない。
一方、都市部では地元への還元というより、“国益”を考えてくれる人を選ぶという人が多かった。
そういう意味では、郵政民営化も自分が不便になる事より、国としては利益があると考えているのだろう。
まぁ、東京なんて年金も郵便局以外に銀行で受け取ってもいい訳で、郵便局なんて年賀状を出すときぐらいしか使わないという人も多いのかもしれない。
東京10区で興起君が「郵便局がなくなったら困るでしょう」とお年寄りに声をかけるのに、当のお年寄りが後で「別に困らないよ」とインタビューに答えているのが象徴的だった。
テレビでインタビューされた人が全ての意見と言うわけではないけど、こんなに有権者の意識と乖離しているなんて、彼は政治家として“民意を汲める”とは言えないかも。
まぁ、東京10区では、議会制民主主義の世界で、無所属ではどんな政策も実行できないだろうという現実的な意見も多く出ていたけどね。


自民党と民主党という“党”レベルと見ると、今回の選挙での自民党の勝因は“改革”の雰囲気を見せられたからじゃないかと思う。
政策面ではどちらも“改善”レベルを超えないのだけど、なんとなく純ちゃんの方が“改革”のイメージがある。
もっとも、衆議院と参議院の決議が違ったから衆議院を解散して、ある意味国政レベルでの“国民投票”をしようとした事も、“今までとは違う”というイメージを植えつけたからね。
そして“公約”などと難しい事を言わず、特定の命題について“Yes”か“No”かを選べと言うのは、一見解りやすい。
また、(これからではなく)これまでの4年間の評価をしてくれというのも、Yes、Noを決めやすいものね。
これも今までの選挙とは違った目新しさがある。
そういった部分も含めて、自民党は“ぶっ壊す”と言っている純ちゃんに“期待してみよう”と思わせるのに成功した。
一方、克也君は、純ちゃんの“不真面目さ”に対して“真面目”を前面に押しだして違いを見せようとしたけど、解りやすさに欠け、“今まで”を“壊して”くれそうなエネルギーにも欠けているように見えた。
民主党はイメージ戦略の失敗だね。

ただ外国人にも日本での参政権を与えるだとか、若干中国、韓国に阿った政策を出した民主党は、政策面でも今は受け入れられにくい気がする。
財政面でも目新しいものは無く、いわゆるQCレベルの改善しか見られなかったのよね。
民主党は“政権選択”を争点にした結果、選択されなかったという気もするのよね。
実質的な“戦争”を意味する北朝鮮への経済制裁問題や、最近の中国や韓国の反日運動や領土問題に呼応するように湧いてくる反中、反韓感情を背景として、最近の日本はタカ派志向が強くなってきた気がする。
そういう状況では、純ちゃんや晋三君あたりのタカ派な言動や自民党の公約って受け入れられやすかったんじゃないだろうか。
そういった意味でも、民主党の政策を選択せず、消極的であっても自民党の政策を選択した人って多いんじゃないかな。










それにしても、選挙の2、3日前の夕刊紙の見出しに「自民単独で296」ってあったけど、ドンピシャだったね。
これって、どうやって予想したんだろう?

Comments:2

かしこ 2005年9月16日 12:30

COOちゃんの選挙評の日記何時かナって待ってましたよ。

沖縄ビジョンとか中韓よりの政策とか民主怖すぎ・・なのにマスコミって全然突っ込まないのね・・あまりTVもみませんでしたけど。
中国になるよりアメリカになったほうがいいし?
でも自民も左寄りばかりになりましたね。
私は早く靖国参拝して欲しいです。

COO 2005年9月17日 05:01

>かしこさん
 選挙評を書こうと思いつつ、忙しさにかまけてしまいました(^_^;

 民主党は日本をアジア(共和圏)の一部で、他の国と日本を分け隔てなく。。。という感じの政策を立てていて
 一見、舌触りはいいのですけど、よく見ると危ないですよね。。。
 でも、民主の“マニフェスト”は“政権公約”だそうで、
 政権を取れなければ、我々が“選挙公約”だと思う政策は、
 その4年間の議会活動には影響を与えないものらしいので、
 世論がうまく形成されれば、世論に名寄ってしまうしまうのでしょうね。
 そういう意味でも、私は選挙では民主党を信用できないのですけどね。。。

 靖国参拝は、日本の経済の活性化を考えると、ちょっと難しそうですね。。。
 それこそ、直接的な関係ではないですが、
 純ちゃんや晋ちゃんが靖国を参拝すると、年金が減るか税金が上がるかになるかもしれない要素を孕んでいます。。。
 厄介です。。。

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