Home > 03.旅行記 > 美しい塔めぐり

美しい塔めぐり

2005年9月19日
03.旅行記

夕食後の横になっていたのだけど、夜中に目覚めてお風呂に入る。
夕方は「淡雪」というお風呂が女湯だったのだけど、今度は「明月」が女湯になっている。
「明月」とは言ってもお月様は残念ながら見られなかったけど、いいお風呂だった。
こちらはサウナは無いけど、露天風呂が「淡雪」より少しだけ広い。
何より、ダレも入っていないところで一人で入るのがいいよね。

お風呂から上がって再び眠る。
って、よく眠るなぁ。。。(^_^;

身体が熱い。。。
本格的に具合が悪くなってきた。。。
やっぱり湯中りかなぁ。。。

夜中に具合が悪くなったけど、朝はすっきり目覚めた。
食事の前にお風呂に入ってこよう(^.^)と、外湯に入りに行く。
既にお客さんが何人か入っている。
皆さん早起きね。

外湯では髪を洗えなかったから、宿に戻ってもう一度お風呂に。
髪を洗って、軽く浸かっただけだけどね。
といっても、湯中りするかもしれないのに、大丈夫か？私。。。
夕べ食べ過ぎたまま寝ちゃったからちょっと怖かったけど、体重を量ってみたら夕べより1kg減っている。
旅行前より-4.5kg。ここ数年、見たことない体重だわ(笑)

さて、朝食。
朝ごはんは、部屋ではなく食事処で食べる。

温泉卵、こんにゃくの刺身、冷奴、鮎の甘露煮、梅の小鉢と蕗の小鉢、そしてきのこの小鉢。
ご飯も美味しい。
朝からこんなに食べていいのか？
でも、体重減ってたもんね♪

食後は（一応）腹ごなしの散歩に。
先ずは近くの薬師堂。
昨日の鹿教湯温泉にも薬師堂があったけど、やっぱり温泉って“療養”目的なんだな。。。

少し歩くと、北向観音（きたむきかんのん）がある。
ここはその名のとおり北向きに千手観音が祀られていて、南向きの長野の善光寺と向きあっているらしい。
教会ってローマを向いているから、ヨーロッパでは殆どが東向き。
方向が解らなくなったら、教会を見ると磁石がわりになる。
お寺は、北は鬼門の方向だから北向きはめったにない。っていうか殆どないんじゃないかな？

善光寺に参詣したら北向観音にも参拝しないと片参りになって願い事がかなわないといわれる。
善光寺が来世のご利益祈願で、北向観音は現世のご利益祈願なんだって。
だったら、即物的な人はこちらだけお参りする方が、現実的？(^_^;
で、私が善光寺にお参りしたのって、もう10年以上も前なんだけど、今ごろお参りしても大丈夫かしら？(笑)
境内には愛染堂と共に、愛染かつらの木がある。
映画の愛染かつらは見たことないけど、そのモデルになった木だとか。

北向観音　薬師堂

この薬師堂って、なんだか小諸の布引観音みたい。
そういえば、布引観音も善光寺に関連のあるお寺だったね。

宿に戻り、チェックアウトしたら、次回使えるという2000円の金券を貰った。
8900円でこれだけのお料理と生ビール1杯がついて、150円の外湯の入浴券と2000円の金券。
ここ、これじゃ赤字じゃないの？？？
今回の“シングルプラン”は今月からの企画らしい。
一応感想なんて聞かれたものね。
って、これだけの大盤振る舞いで悪く言う人いないと思うけど。。。
（って、ちょっと女将さんや旦那さんの対応には？と思う事はあったけどね　笑）
最初だからサービスいっぱい？
次に来るときは、もう少し料金が上がっているのかな？

さて始動。
今日は先ずこの別所温泉内の三楽を巡る。
先ず最初の“楽”は安楽寺。
安楽寺の案内の通りに走ると、いきなり黒門があった。
ここ、車で入っていいの？。。。(^_^;
恐る恐る黒門を車でくぐると奥に駐車場があった。（ホッ！）
駐車場からは長い階段の先に山門がある。
また階段を上るのかぁ。。。(^_^;

この安楽寺は鎌倉の建長寺と並ぶ格を持つお寺らしい。
日本で唯一つと言われる八角形の三重塔がある。
本当は奈良と京都にあったらしいのだけど、今はなくなっちゃたとか。
でも、この様式は日本風ではなく、中国風らしいよ。
中国って、もっと屋根が反っているイメージがあるけどねぇ。。。

八角三重塔

でも、バランスのいい、綺麗な塔だね。
一層の裳階がいいバランスなのかもしれないね。
塔の下で、「塔は信仰の対象なので、仰ぎ見るものであって見下ろすものではない」と書いてあるのをみて、これ以上、上に上がるのはよしたわ(笑)

次のというか最後の“楽”は常楽寺。
三楽なのに2つ目なのは、これいかに～
って、3つ目の長楽寺というお寺が今はなくなっているから(笑)
で、この常楽寺は北向観音の本坊。
裏山の今は多宝塔がある場所から、北向観音の観音様が現れたらしい。
この石造りの多宝塔も珍しいものとかで、国の重要文化財になっている。

多宝塔　常楽寺本堂　御船の松

本堂も茅葺で美しい。
近くにモミジの木があって、これが赤く色ついたら、いい感じだろうな。。。
なんだか嵐山の柿子舎を思った。
そして、此処は何より、本堂前にある幅30mに枝を張った御舟の松が有名らしい。

近くの別所神社にもお参りして、別所温泉を後にする。
別所神社、なんだか忘れられた雰囲気で好きなのだけど。。。
源氏物語に書かれる斎宮の潔斎宮、京都の野々宮神社のような雰囲気のあるお宮。
本殿はかなり精巧な彫刻のある造りらしいのだけど、前にそびえる（？）拝殿の影になってよく見えない。
そういえば、今回はオペラグラスを忘れてきた(^^ゞ
京都に行くときには、仏像を拝見する為に持っていくのにね。。。

拝殿はそう大きくはないものの、本殿のまん前にあって邪魔する。
本殿の細かい細工が見えないのよ。。。(>_<)
他に、ススキに埋もれた拝殿が2つあるけど、説明書きもないので、祭られている神様も解らない。。。
でも、この雰囲気、中秋の月明かりの下で見たら、かなり幻想的だろうな。。。

今日は松本城を見たい。
他には、大日堂と大法寺かな。。。
なんて考えながら車を走らせる。
この辺りどの道も松本につながっているようだ。
道を進みながら、“松本方面”が右だったり左だったりする。
単純な脳内ナビが狂わされる(^_^;

しばらく走ると、大日堂入り口の案内があった。
でも。。。「入り口」から大日堂まで1.5キロもある。。。
途中で不安になっちゃったよ。。。(笑)
宝形造の大きなお堂。
でもなんとなく寂れている感じ。
なんとなく、手入れがなされていない感じなのよね。。。

大日堂