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知らない事に目をつぶったり耳をふさいだり、批判するだけじゃ何も解決しないの

村上ファンドの村上氏が阪神電鉄の社長と会見したとかで、ニュースになっている。
しかし、株主である機関投資家が投資している会社の社長に会ったぐらいでTOPニュースになるなんて、なんてこの国は平和なんだろう。。。


マスコミの興味は、阪神タイガースの上場問題。
株を買って株主配当や企業価値の向上により株価値上げで利益を得ようとする投資ファンドって、日本では嫌われるのね。。。
投資信託は買うけど、その投資信託が利益を上げる活動には反対って、どういう心理なのかしらね。
周りまわって、その投資ファンドに自分が“投資”しているかもしれないのにね(笑)
まぁ想像するに、皆さんは自分でお金を管理するのは面倒なので誰かに預かっていてもらいたいけど、殖やして貰うのは迷惑だって事なんだろうね。
私は、お金を殖やしてもらいたいけど、世の中お金が余って仕方のない人が多いって事なのかしらねん。
って書いてしまうと、今日の結論、以上終わりって感じね(^_^;


私は阪神ファンだけど、村上氏の提案には別に異論も反論も無いのよね。。。
だって、先ず、投資ファンドが株を買ったからといって、それは会社乗っ取りとイコールではないもの。

投資ファンドも投資信託と似た様なものだけど、最近、株式に投資するタイプの投資信託の売り上げが伸びている。
1998年12月の投信の銀行窓販以降順調に増えてはいたのだけど、最近は郵便局でも窓口で販売してるものね。
銀行や郵便局の窓口で買えると、つい“リスクの少ない安心な貯蓄商品”と思いがちだけど、それは全く違うのよね。
そして、買った投信は、利益を上げるため、買った人に利息である分配金を支払うために将来株価が上昇しそうな株を買う。
普通の投資信託はそこまで。
村上ファンドが普通のファンド(投資信託)と違うのは、村上ファンドは会社は(資産)価値があるけど経営者の意向で資産を眠らせている会社を選んで株を買い、経営を変革させる事で株主配当と株価の上昇を期待するというもの。
そりゃ、経営者にしてみれば、“何か”の時のために眠らせておいた資産を暴かれて、“経営者が資産を有効活用していない”と責められるのだから、たまったものではないだろう。
でも、一般投資家にとってそれって必ずしも悪いことではない。
“必ずしも”と言うのは、彼の提案が、“一瞬”の利益(1回の配当)を追求し、会社の永続的な経営に資するものではない事があったから。
ただ、経営者ではない投資家の立場なら当たり前の“期待”だと思うのよね。。。
阪神タイガース(プロ野球球団)の株式上場と売却についても同じ。

他の多くのプロ野球球団の経営が赤字な中、優勝しても最下位でも球団経営が赤字にならずに成り立っている優良資産である球団の資産価値をさらに高めて親会社(阪神電鉄)の利益にしたいというのも、投資家の立場としてなら解る。
マスコミは、村上氏の球団株式の上場提案を聞いて直ぐさま“村上タイガース”だとか囃し立てたけど、それって違うよね。
ファンドマネージャーとしての彼は、ホリエモンとは違って球団経営には興味はないと思う。
それ(球団)が(経済的な)“価値”があるから、“価値”を“お金”に換えたいと思っただけ。
少なくとも、球団オーナーになりたいと思った訳ではない。
ファンドマネージャーが他人から預かっているお金をつかって、自分で球団を持てる訳ないでしょ。
そういう意味で、“村上タイガース”はマスコミのミスリード。
ナベツネ爺さんも物知らずを露呈しただけ。
まぁ、彼の場合は、「自分の知らない人(事)=ハゲタカ(ファンド)」らしいので、問題外だけどね。

じゃ、仮に球団が上場して、ダレが困るの?
阪神電鉄は一時的に売却益が出て大もうけ。
もっとも、この儲けは村上氏に“配当”として渡ることになるのだろうか。。。
でも、少なくとも“損”はしないだろう。
今上場するより、10年後に上場した方が利益が上がる事が確実なのであれば別だけどね。

ファンは?
私は、球団株式って、殆どがファンに買われるのだと思っている。
だからそれ程株主の異動もないのではないかと踏んでいるのよね。。。
だって、ファンだったら、ケチくさい阪神電鉄がオーナーでいるより、自分がオーナーの一人になった方がよくない?
高額の報酬を払いたくないケチなオーナーにチームにスター(選手)一人しか要らないと生え抜きのスター選手を放出されることもなく、チームに貢献しながらケチなオーナーに締め付けられた選手がフロントと喧嘩して“フロントがアホやから”と逃げられることもない、そんなチームが作れる可能性があるんだよ。
今は、“ファンド=(投資先を食い物にする)悪人”というイメージがマスコミによって植えつけられているけど、ファンクラブがその会費の一部を元に設立したファンド(基金)が球団を買ってもいいのだよ。
それこそ、“ファンの”球団じゃないの?
株を上場されても、ファンが買えば流動性する株数はそんなに多くはならないハズだもの。。。
私は、そう思えるから、特に反対ではないのよね。
ただ、上場して流動性が必要か?と問われると、その必要性は感じてないのだけどね(笑)

そうそう、株式会社として上場したら利益追求のために八百長が起きるなんていっている人居るけど、オーナーが株式会社だったら球団は八百長をせず、オーナーが個人だったら八百長をするとでも?
野球協約に拠るとオーナー企業は資本金1億円以上の株式会社に限るのでしょう?
今時、選手の年俸より少ない資本金の会社がオーナーになれるとは思わないけど。。。
と言うのは置いといて、オーナー企業にとって球団経営はボランティアなの?
そのオーナー企業は“株式会社”なのに?
オーナー企業は球団経営を会社の“利益”のために使っていない?
株式会社は利益、利潤を追求し、そのためには不正すらする“悪”の存在なのでしょう?(笑)

オーナー企業にとって球団経営費が全て広告費として費用だとしても、それは会社になんらかの“利益”をもたらすから球団を持っているわけよね。
何処かの球団のオーナー企業は、球団の勝ち負けによって会社の売り上げが左右されるので、オーナーが個人株主やガイジン株主でもないのに八百長をやっていたけど、それって。。。?
オーナーが個人株主であってもファンドと言う名の機関投資家であっても、(資本金1億円以上)株式会社であっても不正をするところはするし、しないところはしない。
それが個人投資家だけの場合に不正の危険があるとは思えないのだけど。。。
オーナーが個人投資家の場合と何処かの新聞社のように“株式会社”として“利潤”を追求しなければならない場合の違いが何処にあるのか私には解らない。
(違いがあるとすれば、オーナー企業が“株式会社”の場合の方が、危ないと思うよ)


そうやって見ると、マスコミも、某球団オーナーも、世の中が自分が知らない事に席巻される事に不安になっているだけのように見える。
知らない事に目をつぶったり耳をふさいだり、批判するだけじゃ何も解決しないのに。。。
この辺り、東京電力のオール電化のCMが巧く言いえているよね。。。

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村上と村西 from ウダウダ系マイルド 2005-10-13 (木) 22:35
阪神ファン。 村上ファンドは確かに私募投信かも知れないが、どーも仕手筋臭が強すぎ。アメリカ流のやり方をちょっとだけ持ってきて、場慣れしていない日本の会社をエジ...

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