- 2005年10月23日
- 01.時事寸評
神奈川の参議院補選は、順子ちゃんが勝った。
次点の牧山氏に40万票、得票数で役1.5倍の差をつけての勝ちだから、ほぼ圧勝といっていいだろう。
実はこの結果は意外だった。
先の衆議院選では自民圧勝だったのと、郵政民営化法案が通った後で自民党にはさしたる目玉政策がない中の選挙だったので、民主党が勝つのかなと思っていた。
神奈川県民が、郵政民営化後の自民党の何を支持したのか、興味あるなぁ(笑)
あまり必要とは思っていないのだけど、日経の夕刊も取っている。
夕刊は土曜日に1週間分まとめて読むことが多い。
今週の記事というか、コラムに、神奈川補選が取り上げられていた。
この選挙は「ママさん選挙」とでもいうのか、候補者が「ママ」(母親)である事を一種のブランドにした選挙らしい。
コラムでは、女性の色々な立場が“ブランド”になる不自然さが書かれていた。
男性の候補者が「“父親”候補」と呼ばれるか?とあった。
本当だよね。
女性の場合、何かにつけ話題になる。
選挙民(有権者)の半数以上が女性なのに、被選挙民の女性は少なく、女性候補は女性であることだけで特別視される。
さらに、既婚女性の多くが母親であることは不自然な事ではないのに、子を持つ女性が候補者になるとそれがまた話題になる。
有権者の半数以上が女性で、その半数以上が子を持つ母親であるならば、被選挙民である候補者もそれと比例していても不思議ではない。
寧ろ、特別視される方が不思議だ。
本当に、日本は女性の社会進出後進国なのだと思わされる。
以前勤めた会社で、上司に進められて読んだ本に、川口順子さんが“ママ友”として出てきたことがあった。
誰も知らない防衛庁―女性キャリアが駆け抜けた、輝ける歯車の日々
佐島 直子
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シングルマザーだった筆者も子供を持っての官僚としての仕事や、海外赴任に苦労をしていた。
そんなエピソードに、順子ママが同じく子育てに苦労する母親としてほんの数行だけど登場している。
たった数行だけど、なんとなく子供を持ちながら働く女性の苦労が垣間見えた。
民間企業に比べ、子育て女性に“優しい”ハズの公務員でも子育てと仕事の両立に“苦労”があるのだもの、民間企業に勤めるママさんの苦労はいかばかりか。
順子ちゃんには、是非、キャリア官僚としての経験だけでなく、ママさんとしての経験をも国政に活かして欲しいな。
そして、何時の日か、“ママさん”が働く女性の中の一部の“分類”ではなく、当たり前に存在するものとして扱われる日が来ること期待するわ。
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Comments:4
- まる 2005年10月25日 22:30
神奈川県民です。
が、選挙に行きませんでした。
選挙に行かなかったのは、久々です。
実は、私、不勉強の為に、最初「川口よりこ」=「川口順子」さんだと気が付きませんでした(笑)
ずーっと、川口外相は、「川口じゅんこ」だと思っていました。
だもんで、選挙ポスターが張り出され始めた頃、妻が「この川口って元外相だよね?」と言っても
「何を言っているの?(笑)あの川口は順子(じゅんこ)。だいたい、元外相なら、ポスターに"働く母親云々~"ってキャッチフレーズかかないって!」と答えていました。
まぁ、顔は極めてそっくりだと思いましたが、ポスターでは笑顔だし(外相時代に笑顔はそんなに見てないような。。。)、わざわざ"よりこ"なんて平仮名で名前を書かれると他人の空似なにかと勘違いします。しかも、働く母親を強調しているし、自民党という雰囲気じゃなかったですね。
まぁ、それは言い訳で、それだけ関心が湧かなかったんです。
他の候補をそんな感じで、COOの書かれているように
"この選挙は「ママさん選挙」とでもいうのか、候補者が「ママ」(母親)である事を一種のブランドにした選挙らしい。"
与野党申し合わせて、そういう選挙にしたんですかねぇ?と思いたくもなりますよー。
誰にも投票する気がしなくて、気が付いたら終わっていました。
川口さんなんか、別に"働く母親"なんて強調しなくってもアピールポイント沢山あると思うんですけどねぇ~。
正直、今回は民主党でも入れたかったんですけどねぇ、入れる気すら失せました。小泉さんは、前回の大勝で"必死さ"が失せましたね。
あの「殺されても構わない」のような"必死さ"が彼が庶民をひきつけてきたポイントなのに、あんなに鷹揚に構えていて良いのかなぁ??
ふつーに見ると、彼の業績って最初にぶち上げたものに比較すると少ないし、みんなが熱狂的に支持するほどのもんじゃない。
確かに、突破口開いた頑張った、彼じゃなきゃ始まらなかったと言うのはあるけどね。
これだけ議席数を獲得したんだから、よっぽど結果を出さないと次の選挙では反動がでかそうだけどねぇ、せめてポーズだけでも"必死"にやって欲しい。
もう党首も引退するから関係ないのか?- COO 2005年10月26日 00:06
>まるさん
そうですよね。。。
既に外相として実績のある順子ちゃんなら、「働く母親」以上のアピールポイントがあるはずですよね。
私は今回の選挙に直接接する機会がなかったのですが、必死さに欠けた感じがしました?
民意というのはバランス感覚が働くもので、次の選挙での自民大敗は見えています。
そんな中、「次は負けるのだから」だとか、「次は自分ではない」とか、
党首の懸命さが欠けた選挙は、ある意味見苦しいですね。
郵政民営化法案が通った事で、純ちゃんったら、燃え尽きたのかしらね?
それはそれで、困ったものです。。。
- まる 2005年10月26日 02:35
あぁ、失礼、説明が悪いですね。
純くん、選挙だけじゃなくて最近の言動すべて余裕がありすぎて。。。(笑)
一生懸命、必死、四面楚歌、そういう状況を作り出して庶民を心情的に見方に付ける
というのが彼の政治手法(?)なのに、そんなに余裕で良いの?
と他人事ながら心配です。
- COO 2005年10月27日 00:53
>まるさん
先の選挙で、四面楚歌な状況を作り上げることが、状況的に出来なくなったので
スタイルを変えざるをえなくなったのでしょう(笑)
先の衆議院選で、反対派というか、所謂抵抗勢力を排した感じになったので、
これから先は、“力”を誇示して進むしかないですものね。
必死さは消えて、カリスマ指導者の余裕で事を進めるしか、なくなったのではないかと思いますよ。
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