- 2009年6月18日
- 01.時事寸評
複雑だな。
身体は未だ温かく、成長もするのに、脳死を人の死として認められるのか?
お金で買ってでも他人の命を(他人の臓器)を欲しい人もいるだろうけど、そういう人は自分の子供が脳死状態になって数年経っても成長し続ける姿を目の当たりにできるとしても、他人に自分の子供の臓器を提供するために自分の子供を物理的に殺せるのだろうか?
「脳死を一律死にしないで」=慎重な議論求める-移植法A案反対の遺族ら
6月18日18時38分配信 時事通信臓器移植法改正でA案が衆院で可決されたことについて、反対する遺族や市民団体が18日午後、衆院議員会館で記者会見し、「脳死を一律に人の死としないで」などと訴え、参院での慎重な議論や廃案を求めた。
「わたしは死体と寄り添っていたの?」。中村暁美さん(45)は本会議場で、長女有里ちゃんの写真を忍ばせ見守った。有里ちゃんは3年半前、原因不明の急性脳症に襲われ、医師から「脳死」を宣告された。しかし、「温かい体があり、成長する体がある」と、2007年9月に4歳8カ月で他界するまでの約1年 9カ月にわたり付き添った。
「心臓が動かなくなり、体が冷たくなって初めて家族は今旅立ったんだと感じた。脳死は死の宣告ではなかった」と語った。
議員にも実体験を通じて理解を求めたが、「直前まで『迷っている』と言っていた議員が堂々とA案に投じていた」といい、「むなしさがこみ上げてきた。この瞬間から娘は無になってしまうのか」と涙ぐんだ。
最終更新:6月18日18時39分
臓器移植を受けなければ生きられない子供をもつ親御さんの立場では、法案が通って小さな子供でも国内で移植手術が受けられる事は喜ばしいだろう。
でも、一方で、脳死状態でありながらも“生き”続けている子供をもつ親御さんの立場では、“脳死”が人の死と判断される事で自分の子供が“殺されてしまう”気がするだろう。
脳死状態と言われながらも、生き物として成長する子供を“死んでいる”とは思えないだろうし、他人の子供を助けるために自分の子供を死なせてしまうことはできないだろうと思う。
この法律が脳死の子供は必ず他人に臓器を提供せよというモノではないけど、(生きていても)脳死=人の死という考え方になる事に悲しみを感じる。
臓器提供を待つ子供の親御さんも、脳死状態でいき続ける子供を持つ親御さんも、どちらも自分の子供を死なせたくない気持ちは同じだと思うだけに、私自身もこの法案の可決の是非は判断付かないのよね。。。
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