- 2009年12月 5日
- 03.旅行記
巣鴨のとげ抜き地蔵を出て、次なる目的地は本妙寺。
こちらは法華宗のお寺で、境内には振袖火事とも呼ばれる明暦の大火の供養塔や、遠山の金さんで有名な遠山金四郎景元のお墓、剣豪千葉周作のお墓、そして囲碁将棋の有名人らしき人のお墓がある。
って、囲碁将棋に疎いので、どのくらい有名人なのかさえ知らない。。。(^_^;
徳栄山と言う山号は「徳川家の繁栄を祈願して」との事らしいが、お墓を残すお歴々は必ずしも徳川家の人々ではないのね。
そして、多くの人が亡くなった明暦の大火の供養塔より、有名人のお墓の方が大きいのにちょっとガッカリ。
境内は静かだったけど、法事があったのか読経が流れていてお客さんが多い。早々に出て来たよ。。。
次は妙行寺を目指すのだけど、本妙寺を出て約500m歩いて見えた赤い山門に惹かれた。
でも、真っ赤な山門だけでなく境内も新しく、なんとなく余所余所しさを感じて中には入れず。
とりあえず山門だけ写真に撮ってみた。
後で調べたら、このお寺には漫画家の手塚治氏のお墓があるらしい。
でも、そんな事前情報も無く見た私にとっては山門から見えるお堂の柱の登り竜が見事だったな。
途中の名前も知らないお寺の門柱。
山門代わりの門柱に象の彫り物が載せられている。
ご本尊は文殊様なのか?
でも、門柱には「来馬」の文字があるから、もしかたしたらこれは象ではなく馬???って、事はないよねぇ。。。(笑)
道なりに歩くと都電荒川線の踏み切りがあった。
此処はまだ山手線内。都心と言っても過言ではないのに、線路がこんなにまっすぐな事にビックリ。
尤も、建物が先にあって建築する現在の線路とちがって、この路線は震災や戦後の都市計画の中で線路が出来て家が建てられたのだろう。
それでも、この辺りは木塀のお宅などがあって、昭和の初期の匂いもプンプンでいい感じよ(^.^)
さて、次の目的地は妙行寺。
妙行寺は元は四谷にあって、明治になって巣鴨に移ってきたらしい。
四谷の縁なのか、お岩さんのお墓がある。
浅野内匠頭長矩の正室瑤泉院の供養塔や浅野家の奥方3人のお墓があるはどういう縁なのだろう?
なんて、事前の情報とは別に、いざ境内に入ってみると、「うなぎ供養塔」や「魚河岸供養塔」なんてある。
そういえば、とげ抜き地蔵尊からの途中に生鮮市場があったっけ。。。
観音様にはとげ抜き地蔵の洗い観音のように、具合の悪い箇所を洗うと治癒すると書いてある。
タワシが置いてあったけど、タワシで洗っちゃ痛いだろうに、観音様が可愛そうだよ(^^ゞ
妙行寺を出て、中仙道に出ると学校の塀沿いに大都撮影所の案内銅版がある。
それにしても、この中学校、学校らしい活気がないのだけど。。。と思ったら、統廃合で今は学校ではなく演劇をする人などに貸し出ししている施設らしい。
次の目的地は猿田彦神社。道開きの神様。
五街道の1つの中仙道の街道筋なのだから、庚申塚に道祖神中の神である猿田彦が祀られているのは不思議ではない。
猿田彦神社だけあって、狛犬代わりに猿が神社を守っている(^.^)
私が知る神社の中でも境内は狭かったけど、手入れが行き届いた境内を見ると此処が地元の人に愛された神社だというのがよく解る。
昔は茶屋があって、憩いの場所だったのかもしれないね。
庚申塚から大塚方面(?)へ歩く途中にあるのは「明治女学院」跡。
跡地は今は老人ホームになっている明治女学院だけど、羽仁もと子さんや野上弥生子さんが卒業した学校で有名。
そう言えば、津田梅子さんもこの学校に関わっていたような。。。
それまでの価値観とは違った価値観で生きる道を開いた女性の聖地が猿田彦神社の足元ともいえる此の地にあるというのは、意味があることなのだろう。
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