- 2005年2月13日
- 01.時事寸評
サンデープロジェクトを見ていたら、ホリエモンと話している田原総一郎の後ろに野田聖子チャンが見えた。
何で来ているのだろうと見ていたら、彼女が最近出版した本にからんで「少子化」の話をするためだったらしい。
先進国と言われる国では何処も少子化が社会問題になっている。
その中でフランスは最近になって出生率が改善してきたとか。
フランスの少子化(家族)政策は、先ず、出産にお金がかからない。
フランスでは出産にも健康保険が利く。
公立の病院で検診を受け、出産した場合の費用は無料。
また、公的健康保険の他に共済保険に加入していれば、私営の病院で出産した場合も健康保険適用外の費用は共済保険でカバーされる。
まぁ、日本の場合も保険は利かないけど後付で健保から給付が出るけどね。。。
育児休暇は子ども一人につき最長3年まで取得できる。
職場復帰の際には前と同じ、または同等のポストに戻れるように法律で定められている。
もちろん、その間、給与は出ないが、健康保険料などの社会保障費は会社が払い、また国から育児手当てが支給される。
日本の場合は、社会保障費は自己負担だよね。。。
うろ覚えだけど、以前は全額自己負担だったけど、今は半額は会社が負担しているはず。
此処までは日本とあまり変わらないと言えるんじゃないかな。
違うのは、子供の数によって年金で優遇が受けられるという所。
税制面の優遇も子供の数が多いほど高い。
と言うか、3人以上の子供がいれば、基礎控除の額が大きくなって殆ど税負担のない人が多いらしい。
家族手当も子供の数に比して高くなるらしい。
家族手当(日本では児童手当)に関しては、田原総一郎が「日本では何故そんなに安いのか」と聞いた所、聖子チャンったら「朝日新聞に“ばら撒き”と批判されるから」って言ってた。
すかさず「マスコミの一部」と田原総一郎に訂正されていたね。
やっぱり、テレ朝で朝日新聞の批判は拙いのね(笑)
でもなぁ。。。
勿論経済的な優遇も子供を産むインセンティブにはなるだろうけど、それだけじゃないような。。。
それにフランスって、税負担が日本より高いのよね。
GNPに対する税負担率は、日本の26%に対してフランスは44%だものね。
だから同じことは日本では出来ないだろうな。
それより、聖子チャンも言っていたけど、「婚外子」が法的に差別されている所を直した方が良いような。。。
日本でも最近はかなり変わってきつつはあるけど、まだまだだものね。
フランスの出生率の上昇って婚外子の上昇と微妙にリンクする。
聖子チャン自身もそうたけど、最近の日本のカップルも事実婚が多い。
事実婚には色々理由もあるのだろうけど、聖子チャンの様に夫婦別姓を指向しての事実婚は確実に増えている。
そういうカップルから生まれた子供は「婚外子」なのよね。
子供に不利益になるからと子供が出来て入籍するカップルも多いだろうが、それ以前に子供を作ることを諦める事実婚カップルも居ると聞く。
カソリックの国のフランスでさえ、社会情勢にあわせて婚外子を婚内子(? 笑)と差別無く扱っているのに、元々結婚の概念の薄い民族である日本がどうして出来ないのだろう?
不思議だ。
「日経新聞で少子化の問題が取り上げられて、男性の政治家先生が少子化の問題を始めて知った」
今日、聖子チャンが言った言葉。
そうなのか。
政治家って年寄りの男性が多いから、“男と女が居れば子供は自然に生まれる”と思っている人が多いのね。
彼らは、自分の年金の担い手が居なくなって初めて、日本に子供が少なくなったことを実感するんだろうなぁ。
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