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もう少し処世術が身に付いたら

日テレの「今日の出来事」を見ていたら、ホリエモンが出ていた。
彼の戦略(ネットとメディアの融合論)を聞くためと言う。
果たして。。。

CMが流れている間、実はちょっと期待していた。
日本総研の高橋氏がどんな事を聞くかと。
だって、政策提言する“総研”の研究員なら、法律も理解していてそれ相応質問ができるかと思ったから。
と言うのも、私は見ていないのだけど、昨日のサンデープロジェクトでは、M&Aのコンサルティングでは日本でも屈指のコンサルタントである堀紘一さんが、まともにホリエモンの相手を出来なかったらしいものね。
で、結果は。。。

ホリエモン完勝でした(苦笑)
と言うか、多くのブログでも言われているように、“有識者”の方々も含めてテレビ局側は勉強不足。
質問のレベルが低すぎて、ホリエモンったら「そんな質問をするのなら帰りますよ」と言っていた。
いや、ホント、彼にしてみれば“時間の無駄”でしかなかったんじゃないだろうか。

初めに、ホリエモンを支える人と言うか、livedoorの会社の紹介と言って、livedoorの広報や今回の買い付け担当の取締役の姿を追った映像を見せた。
はっきり言って、何が言いたいのか解らない映像。
で次は、ホリエモンに聞く10の質問。
この回答を元に“トーク”をするらしい。
(インタビューではないのか?。。。)
で、株を50%以上“絶対”取得するのかとか、支配するのかとか、“フジテレビ”の株は持っているのかとか。。。それをYes/Noで答えろと。。。?
今の彼の立場でそんな事を言ってもいいのか?
なんて思ってみていたら、ホリエモンは“インサイダー取引”を持ち出して、そんな質問には答えられないと言っていた。
勿論、そんな質問に答えては拙いと思いつつ、え?インサイダー?とも思ったけどね(笑)
まぁ、大口株主の言動はマーケットに動揺を与えるから、今のこの時期は拙いでしょう。

そして、彼の言葉はCMに掻き消された。
で、CMが終わったら、時間切れでホリエモンは退場。
彼自身も消化不良だったんじゃないのかなぁ。。。
って言うか、初めのあの意味の無い映像を流す暇があったら、もう少しホリエモン自身にまともな質問をぶつけろよ!と思ってしまった。。。

インタビュー中、彼の“マスメディアとITの融合”に関して少しだけ話があった。
(って言うか、彼は今日はこの話に来ているんだよね?)
曰く、現在のマスメディアミに不足してるのは
 1.オンデマンド
 2.インタラクティブ
 3.ニッチ
の3点だと。
私にはちょっと違和感があった。
と言うのも、どれも“マス”では無いから。
“ニッチ”なんて“マス”の対極だものね。
彼は、“マス”をどう捕らえているのだろう?
でも、マスとニッチを保管する立場としてITがある言うのは解るのよ。

初めの2点はデジタル放送になってかなり出来つつあるように思う。
3点目の“ニッチ”に関しては、12月6日の江川詔子さんのインタビューでは、ニュースに限っての回答だけど、“ニーズの少ない情報は捨てていい”と言っていた。
要は、ニッチは切り捨ててイイって事だよね。
江川女史が言うように、彼の柔軟な頭が“ニッチも必要”と方向転換させたのかもしれないが。。。
いや寧ろ、江川女史とのインタビューの際は、漫然とインターネットと既存メディアとの対立軸でモノを言ったけど、少し考えてみたら、江川女史の言った“ニッチの報道”から“ニッチ”もお金になる思ったのかもね。


それにしても、この「今日 出来」のインタビューで思ったのは、ホリエモンが“子供”だと言う事。
確かに彼は頭がいい。
それに、一緒に仕事をしたことのある人に聞くと、他人の言う事をよく聞く人だと言う。
でも、自分が知っている言葉、使っている言葉を他の人間みんなが理解できる訳ではないと言う事に気が付いていないように感じる。

いい例が“支配”と言う言葉。
“支配”と言うと、“力に任せて相手を思い通りにする”ような乱暴な言葉に聞こえる。
その乱暴さに反発があったのだと思う。
“支配”は、経済用語としても、“資本の力によって”と言う事になるので、乱暴さはそう大きくは違わないけど。。。(笑)
でも、根本的に違うのは、“大多数の議決権を持つ”と言う、“力任せ”ではなく基本的に“民主主義”に拠ったモノと言うところ。
彼の中では、そう乱暴な言葉ではなかったのだと思う。

彼には、自分が使っている言葉を、発する前に「この人はこの言葉を理解できるのだろうか」と配慮する“大人性”が必要なんだろうと思う。
仮に、商法上の“社員”とは、ほぼ“出資者”と言う意味だけど、何の説明もなく「僕は“社員”になります」と言われたら、多くの人は“従業員”になると思うように、それが他のフィールドでは一般的に使わる言葉であっても、相手のフィールドで通じる意味で使わないと話はかみ合わなくなる。
そういう誤解を招く可能性のある言葉を自分の“方言”でしゃべってはいけない。
特に、こんなセンシティブな状況では。。。
勿論、彼も、今は解っては居るようだけどね。。。

私の彼氏は自分を「世界で2番目位に頭がイイ」と思っているらしいが、ホリエモンもそのぐらいに思った方がいいかもしれない。
そうしたら、もう少し他人に解り易い言葉で話せるかもしれないものね。
もう少し、世間のみんなが解る言葉、世間のみんなと同じ意味の言葉を使わないと、世間から理解されないような気がする。
言葉が理解されなければ、ずっと“異邦人”だものね。
そういった意味で、もう少し処世術が身に付いたら、恐いものなしなのかもね。。。

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