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“利”を取った漁夫は?

  • 2005年4月19日

フジテレビとライブドアが和解したらしい。

なんだかな。。。

和解してしまったら、ライブドアは今まで言っていたことが嘘になってしまう。
結果としては、マネーゲームで1500億円近いお金を得たと言う事になってしまうよね。
正確な投資額は解らないけど、凡そ1100億円程度のお金を使って1500億円になったのだら、イイ儲けだよね。

一方のフジテレビだって、ステークホルダーの利益を守ると言いながら、守ったのはフジテレビの経営陣だけ。
拡大解釈しても、せいぜいがフジテレビの従業員まで。
ニッポン放送に至っては、経営陣も従業員も守ったと言えるのか、甚だ疑問。
まして、フジとライブドア以外の株主の利益は、軽視されたまま。
勿論、村上ファンドはいい感じで売り抜けたとは思うけどね。

さて、ライブドアに対する当初の非難って、その多くが「金さえあれば何をしてもいいのか」。
次いで「法に触れなければ何をしてもいいのか」。

ホリエモンが物心付いた頃と思われる1980年代、バブル期にあった日本はアメリカの“歴史ある”建造物や企業を金に飽かせて買い漁った。
挙句、国際社会で「金にものを言わせて傍若無人の振る舞いをする日本」と言われたのだった。

その頃、そんな傍若無人な振る舞いをしていた人たちが、今、「金さえあれば何をしてもいいのか」と言っている事は逆説的と言うか、天に唾するというか、そういった意味で興味深い。

まっ、今回の和解は痛み分け。
どちらもダメージが大き過ぎるよね。
ホリエモンは今後のM&Aに色々な形で支障が出るだろうし、ニッポン放送は現経営陣は全て改選対象である上、公開企業でなくなる。
フジテレビも、格付けをはじめ、株式市場的には信用を落としたよね。
もっとも、フジテレビは今回の事に懲りて、フジテレビそのものの上場を取り下げる可能性があるから、そうなれば“格付け”なんて関係ないだろうけどね(苦笑)


でもねぇ。。。
見て取れた結末だとしても、今回は、いや今回もSBの一人勝ち?
リーマンは証券会社としては勝ったけど、でも100億円程度の勝ち。
SBって、実は、両社よりもっと勝っているでしょう?
実質1000億円程度の勝ちを収めているかもしれない。
こういうのって“漁夫の利”って言うの?
それとも、“濡れ手に粟”?

最初は、村上ファンドに踊らされている風だったホリエモン。
実は孫さんに踊らされていた?

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